お知らせ&禅タロット小アルカナ考察:火の9・EXHAUSTION | 穂積の覚書

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お友達のchisatoさんがセラピーモニターさんを募集中 のようです。


彼女も禅タロット使える、というか、この人が居なかったら私は禅タロットに出会ってなかっただろうなあ、という人ですが。私が聞いた情報は全部この人が元だもの。

東京近郊で実際にタロットセラピーを受けたい方、タロットでなくてもセラピーに興味ある方には、このチャンスにどうぞ。

今日の小アルカナ考察に何か思った人とか、オススメですよ。



さて、今日は火の9・EXHAUSTION(消耗)です。

もうとにかく見てくれ。


穂積の覚書-気まぐれ屋本舗-47

アンタちょっと休みなよ……(^^;)と肩を叩いてあげたくなるような、この人。

機械に囲まれ、ぼろぼろの服を着て頬もこけ目も虚ろ。なんとも幸せと縁遠そうな表情ではないですか。

火の7番もいかにも疲れそうな感じでしたが、この人はもう完全に疲れ切ってます。玉を割って降ろしてくれる猿すらいません。

この周囲の機械がただただ正確に動くことだけに全力を尽くして、遊ぶことも休むこともなく命をすり減らしています。

その機械は、実際は何の役に立ってるんでしょうかね?


火の7番は、まだ余力が少しだけありそうでした。火の9番はそれがもうすっかり底をついています。

頼みの綱は周囲の機械ですが、この人のメンテナンスなしでどこまで動く物でしょうか。

間違いなく、精密に、正確に動く機械の中には、火の8番のような偶然の好機も起こりそうにありません。

それでもこの機械を不具合なく動かすことだけがこの人の使命だと、この人は思っています。


普通に考えたら抛り出しそうな状況ですが、人間って意外とこういう状況になっても気づかない。

ずっとこうしてきたから、他に出来そうなことがないから、そういう理由で自分でもよく解らないことを続けている。


働いてると、昔からの慣習が不思議でならないときが、たくさんあります。

なぜこの書類を長時間かけて作らなきゃならないの?――ずっと作ってるからね。

なぜこの本はこっちの棚にあるの? あっちのがみんなに近いのに。――あっちは別の物があるからね。例えそれが使ってない物でも。

なぜここの冷蔵庫ではサランラップが冷えてるの?――なんか知らないけどそこにあるんだよ、ずっと。だからそこにあるもんなんだよ。


……いや、最後のは心底不思議でならんのですが、上の人から「ずっとそうしてきた」って言われると動かし辛いんですよねえ。


ま、その程度なら可愛いもんですが。



間違いのない、効率的な、確実な、うまくいくことだけを追求していくと人間こうなる感じがします。

少し方法を変えて、機械の中から出て、偶然や自然に起こることを受け入れることは本当に出来ないことなのか。

そういう警告カードです。

もう見たまんま。


意味合いとしては、「ぎりぎりまで追いつめられた」、「もう他に方法がない」、「頑なになっている」、それから「消耗」。後は、こんな状態になっても諦めない「不屈の精神力」。

カードの出方によってはもっと容赦なく、「敗北」、「無理を通す」、「無駄な奮闘」辺りで。



数秘術の9は、神秘性と自然の偉大さ。

狭い構造の中から見るよりも、世界にはたくさんの可能性がありますよ、と。