人格統合 |  虐待後遺症を生きる

 虐待後遺症を生きる

   
   母親からの虐待を生き抜いた娘
   虐待後遺症をどう生きていくのか
   娘とオヤジのリアル奮闘記です。

 

人格統合

娘の17人の人格

2匹の動物人格

これは2か月前の

娘の人格たち。

 

先日、得体のしれない真っ黒の身体に

文字がうごめく怪物と対峙した後

 

「 うる 」から生まれた人格の

「 いる 」が加わります。

 

総勢17人+動物人格2匹(ごめん)

 

 

一般的な世の中の

一人の身体に一人の人格という

普通の認識を逸脱した状態。

 

個は個であって

ほかの何物でもないという一般常識は

うちには通用しません。

 

 

一つの体に多くの人格

 

 

一般的な人が使用する脳の稼働率は10%から15%

ほかの領域はほとんど使われていないと言います。

 

別人格が存在できる理由。

広大な宇宙のような脳の中で

 

余裕をもって使用できる

活性領域があること。

 

だからこそ人格たちは存在しうるのではないかと。

 

人格たちの成り立ちには

いろんな理由がありますが

 

少なくとも

 

自分(主となる人格)が精神的に

オーバーフローしそうなとき

 

その部分を補う存在であることは

確かなようです。

 

 

新たな人格はその基礎となる

存在のコピーであることも多い。

 

PCのコピペににてる。

一気に誕生する。

 

 

娘の最初の人格の名前は

 

「オト」

 

男性人格でした。

 

彼の出現には娘の心のありようが関係します。

 

仲良かったリアルの彼は

娘が思ったより冷たくて、寂しさを植え付ける人だった。

(仕事が忙しすぎて娘を構ってもらえなかった)

 

腕を噛み、懸命に我慢して

懸命に彼の生活に合わせようと頑張った。

 

それでも心は満たされず

 

だんだん疎遠になっていく中で

 

娘は彼との同一化(コピー)を図った。

彼という存在を自分に取り入れて

自分が寂しくならないように

その人格を構築したのでした。

 

 

人格たちに聞くと

 

「あの子は作り上げた彼を抱きしめたいのに

人格は自分が交代した時でないと現れない。

抱きしめたくても、人格だから抱きしめられない。」

 

「お父さん、その寂しさがわかるか?」と

 

 

寂しさ

苦しさ

悲しさ

 

それを埋めるために想像した人格は

リアルの娘が触れられない事実。

 

悲しい現実。

 

しかし

 

現実を生きる中で様々な体験をするうちに

「オト」の存在がなくても大丈夫な時が来ると

 

「オト」は娘の人格から消えていきました。

 

 

 

 

人格統合が

治療だと勘違いしている医者が多い。

 

統合することで

解決につながると・・・

 

何の解決??

 

まとめたらいいのか?

まとめれば人格たち固有の

意思は本人に伝わるのか。

 

人格は皆個性を持つ存在だ。

それをまとめるってどういうことなのだ。

 

 

入院すれば本人を支える人たちは

一時的に安心できる。

 

本人はどうなの?

 

隔絶された

管理された

その環境が

 

治療につながると??

 

事実

 

2か月入院した娘は退院した後

自傷行為は以前よりはるかにひどくなったじゃないか。

 

入院させるということは

本人を取り巻く人たちの安心が確保されるだけだ。

 

そういう意味で僕は

 

人格統合という治療は

しないと決めた。

 

本人を守る人格たちにそう伝えた。

 

これからも頼むよって。