デーブ大久保の功績:栗山編 | 「ライオンズ・西鉄・大鵬・目玉焼き」

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西鉄ライオンズからの歴史を大切にしたい、小学校時代からの長ーいライオンズファン。ライオンズを中心とした野球談義が好み。
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07年秋に打撃コーチとなったデーブ。

08年の開幕前、2番のレギュラーは赤田か佐藤だと見られていた。

切磋琢磨していた栗山にデーブは春のキャンプでこういう課題を与えた。

「フリー打撃では必ず20本以上ホームランを打て。打てなかったら罰金だぞ!」

2番の主な役割はバントや右打ちといったチーム打撃だ。だが、デーブはライナー性の大きな当たりを栗山に求めた。何故か。

「2番が強い打球を打てる様になったら、攻撃の幅が広がる。終盤、ランナーがいなくても、2番の一発で点が取れればでかい」

ツボに来たボールをデーブは「全部フェンスオーバーさせろ」と教えた。それまで手元に引きつけて打っていた栗山は徐々にポイントを前にして打つようになった。

栗山が言う。

「そうすることによって、強く振ろうとする打撃ができた。ヘッドの利かせ方も自然と覚えることができた」


デーブは栗山に「この野郎!」と大声で怒鳴ることができた。そう言われれば言われるほど、栗山はかえって発憤する人間だった。

渡辺が二軍の監督時代に自らバッティング投手をして育み、片平が見つめた若き才能が、デーブのあと一押しによって、08年開幕前いままさに花開こうとしていた。