熱中症予防とダイエットそして生活習慣病の予防の為に | Kunstmarkt von Heinrich Gustav  

Kunstmarkt von Heinrich Gustav  

ドイツの首都Berlin、Brandenburg州及び比叡山延暦寺、徳島県鳴門市の公認の芸術家(画家) Heinrich Gustav(奥山実秋)の書き記した論文、随筆、格言集。

イメージ 1

William Bouguereau "The Birth of Venus" (1879) 

ブーグロー作「ヴィーナスの誕生」

Alexandre Cabanel "The Birth of Venus" (1863) 

カバネル作「ヴィーナスの誕生」 


今年の7月以来全国的に「猛暑日」が続き、7月13日~19日の一週間で約6165人、7月20日~26日の一週間で約7743人が「熱中症」で病院へ搬送された。
更に7月27日~8月2日の一週間では1万1672人が病院へ搬送され、内25人が死亡している。
此れは1週間の搬送者数としては、2008年の統計開始以来最多である。
詰まり僅か3週間で計2万5580人が「熱中症」の被害を受けているのである!
最早ここまで来ると、「自然災害」と言っても過言ではない。

熱中症とは体温の上昇によって体温調節機能の均整が崩れ、熱が体内に蓄積する状態の事である。                        本来人間の体は体温が上昇した場合、適度な体温を維持する為、汗をかいたり皮膚温度を上げる等によって熱を体外へと放出する。 此の機能が正しく作用しない事により熱中症になるのである。 

 

熱中症になる原因として以下の事柄が挙げられる。                        気象条件(気温が高い、湿度が高い、風が弱い、日差しが強い)                 

年齢65歳以上、又は15歳未満  肥満体である                                 *持病がある(心疾患、肺疾患、精神疾患、高血圧、糖尿病、等)                                                         極度に暑い日の野外行動(慣れない激しい運動、長時間作業、水分摂取の機会が少ない)    

健康状態が良くない            

*エアコン等の空調設備を使用しない 等

 

次に熱中症の症状としては以下の「軽度」「中度」「重度」と、3段階に分けられる。

「軽度」:めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、手足のしびれ、気分が悪い

「中度」:頭痛、吐き気や嘔吐、体のだるさ、脱力感

「重度」:高体温、真っ直ぐ歩けない、全身の痙攣、呼びかけに反応しない、意識が無くなる、

これ等の症状が出た場合、直ちに涼しい場所に移動して、水分補給をし、濡れたタオルや氷で頸動脈を冷やす等の応急処置をした後、医療機関で診察、救護を受けなければならない。

 

個人的な事を書くと、余はウェイトトレーニング、格闘技等の練習を週5日のペースで長年続けているし、ドイツでの芸術大学時代には芸大と同市内の医学大学でも「特別受講生」としてAnatomie解剖学)とPsychologie心理学)を学んでいたので、自分と家族そして親類、友人の健康にも人一倍配慮している。
又、余は(湿度、温度共に低い)ドイツに足掛け13年も住んでいた為か、体質が北ヨーロッパの気候に馴染んだままで、日本の夏の「蒸し暑さ」は大変堪えるのである。
田舎にある我がボロ別荘では、実家のある街中よりは風通しが良く、気温が4℃ないし5℃低いものの、ウェイトトレーニングに服を着用してでは、大量の汗をかくのでとても耐えられない。
故に短い水着とリストバンドだけを着用して運動をしている次第である。

又、夏の屋内に於ける日常生活では露出度の高い”Sexy Lingerie”とNecklessやBracelet等の装身具だけ身に着けた、あたかも「古代インド」の若い貴族の様な出で立ちで生活している。
其の御蔭で室内温度は約28℃に調整していても快適に過ごせるし、エネルギーの節約にもなっている。

又、屋外と室内の温度差が大き過ぎると、免疫力が低下して伝染病にも感染し易くなるので注意が必要である。

 

熱中症はただ単に気温が高いだけで起こる疾患ではなく、極端な例を挙げると体内の水分不足が原因で早4月に熱中症になった人もいる位である。
其れ故にテレビのニュース、特別番組等でも「水分補給を十分にして下さい。」と呼びかけているが、飲み物なら何でも飲めば良いと云うのではない。
「民間療法」で夏バテ予防に効果のある食物として、卵、豆腐、葡萄、枝豆、トマト、西瓜、南瓜、柑橘類、鶏肉、豚肉、牛肉、鰻、等が言い伝えられているし、飲み物としては麦茶も良いと言われているが、実際の処、牛乳は更に効果的なのである。
牛乳は「アミノ酸」の形成に優れた良質のタンパク質、乳化脂肪、乳糖、炭水化物、ビタミンA、B2、カリウム、カルシウム、リンを豊富に含む、栄養のバランスの取れた飲料である。
牛乳の効能として、高血圧と動脈硬化の予防、胃潰瘍と胃炎の予防、老化と骨粗鬆症の予防、便秘予防、滋養強壮、神経の興奮、緊張の緩和、等が挙げられる。
同様に簡単で安価に手に入る健康に良い物として、野菜ジュースがある。
野菜ジュースは複数の業者が発売しているが、大抵の場合、たんぱく質、脂質、糖質、食物繊維、ナトリウム、カルシウム、鉄、マグネシウム、カリウム、亜鉛、ビタミンA 、B6、 C、 E、 K、ヒアルロン酸、葉酸、アントシアニン、 リコピン、等の栄養素を摂取出来る。
栄養学の理論では、人間(成人)が1日に必要な野菜の摂取量は約350gとしているが、1日で此れ程の野菜を食べるのは容易な事ではない。
しかし、良質な野菜ジュースならば200mlのコップ1杯で、此の約350gの野菜に相当する栄養分を摂取出来るのである。
スポーツドリンクも良いのだが、数種類ある中でプロスポーツマンの間ではサントリーの「Green DAKARA」が最も人気がある。
何故なら此れはスポーツドリンクの中でも珍しく、プロスポーツマンにとって最も重要な栄養素タンパク質の構成要素であるアミノ酸を補給出来るからである。(因みにタンパク質は20種類のアミノ酸で構成されている。)
逆に炭酸飲料と缶コーヒーはなるべく飲まない方が良い。
と言うのは、大抵の炭酸飲料は冷やして飲むので爽快感こそあるが、実は缶または瓶1本の中に大量の砂糖及び人工甘味料が入っていて、其れを角砂糖に換算すると、8個~13個にまでなる。(缶コーヒーも似たりよったりである。)
一般人が一日に必要摂取する砂糖の量は、角砂糖で4・5個位なので、1本の炭酸飲料を飲むだけで過剰摂取という事になる。
其の上運動を怠れば、糖分が正しく分解されず排泄されるので、膵臓に負担が掛かり糖尿病の原因となる。
又、炭酸飲料は長年飲み続けると、骨や歯を育成するカルシウムを著しく破壊するので、骨粗鬆症の原因にもなる。

次に「ダイエット」についてだが、大抵の日本人は此れを「肥満を防止する事」位に思われている様だが、実際"Diet"とは正しくは「食餌療法」と訳され、肥満体の人が実行するのみならず、糖尿病、癌、痛風、各臓器疾患を持つ患者方も行っている。
ヨーロッパの医学では代表的な"Diet"の為の食品として、ヨーグルトが挙げられる。
ヨーグルトの栄養価の特徴として先ず牛乳より多くのカルシウムと乳酸菌を含んでいる。
(ヨーグルトは乳製品故、其の栄養については前記の牛乳を参照)
善玉菌の代表格である乳酸菌の作用として、ビフィズス菌を増やして腸内環境を整える、悪玉菌の繁殖を抑えて腸の免疫力を高める、便秘、下痢の改善、各種癌、高血圧、肝臓障害の予防、コレステロールの軽減等がある。
其の中でも特に細切りにした果物が混ぜられた物が更に健康に良い。
生命維持の為、毎日2度ないし3度の食事は成程必要不可欠ではあるが、食物は食べ過ぎると、栄養を摂取するどころか、返って肥満を招いたり、胃や腸の消化器官に過大な負担をかける事になり、最悪の場合、胃腸の癌を発生させる事にもなりかねない。
食事に於いて最も大切なのは「美味い、まずい」ではなく、如何に栄養価の高い食物を合理的且つバランス良く摂取するかなのである。
現代では仕事が多い事に関係して朝食を取らない人が少なくない様だが、実は此れは愚の骨頂とも言える行為である。
何故なら朝起床した直後は人間の体が栄養を吸収するのに最も適した時間帯だからなのである。
但しタンパク質だけは例外で、寧ろ晩に摂取する方が吸収率が高い。
故に余は毎回トレーニングを終えた後、黒豆ココア牛乳蜂蜜を入れて飲んでいる。
因みに蜂蜜は、ビタミンB1、B2、B6、C、K、アミノ酸、酵素、葉酸、ニコチン酸、パントテン酸、ビオチン、ミネラル類のカリウムを多く含む他、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・リン・亜鉛・鉄・銅・マンガン等の多種多様の栄養素を豊富に含む、非常に栄養価の高い健康食品である。
又、蜂蜜のカロリーを砂糖と同じ量100gで比較すると、上白糖が384kcalであるのに対し、蜂蜜は294kcalとより少ない。
蜂蜜の主成分はブドウ糖と果糖で、これ等は構造が単純な糖類なので、体内に入れば短時間で腸壁から吸収されて血管に伝わり、胃腸に負担を掛けずに栄養分となる。
此の様な特徴から、スポーツ、肉体労働後、又は病気による肉体疲労に対し、即効的に栄養を吸収出来るので、急速で効果的な疲労回復が可能なのである。

更に「生活習慣病」の予防について書き記す。これ等の疾患を原因毎に分類すると、以下の通りである。

食事習慣による病気: 成人肥満、小児肥満、栄養失調、拒食症、糖尿病、胃癌、大腸癌、痛風、高脂血症、高血圧性疾患、動脈硬化、胆石、腎臓結石、心筋梗塞、胃潰瘍、腎臓病、肝疾患、骨粗鬆症、歯周病、等

飲酒習慣による病気: アルコール依存症、アルコール性精神病、アルコール性肝硬変、アルコール肝炎、脂肪肝 等

喫煙習慣による病気: 各種のガン、慢性気管支炎、肺気腫、歯周病、脳卒中、骨粗鬆症、心臓病 等

運動不足の習慣による病気: 肥満症、糖尿病、高脂血症、高血圧 等

休養不足による病気: 慢性疲労、局所の痛み、過労死 等

不眠習慣による病気: 不眠症、慢性疲労、睡眠時無呼吸症候群 等

ストレス習慣による病気: 鬱病、神経症(ノイローゼ)、PTSD(Post Traumatic Stress Disorder :心的外傷後ストレス障害)、心筋梗塞、等

若い世代の人達は、人間の晩年に起こりがちな「生活習慣病」には比較的無頓着かも知れない。
しかし、若気の至りで栄養を軽視したり、不規則、不摂生、そしてストレスを蓄積する生活を長く続けていると、必ずと言う位肉体の老化を早めるし、其の上生命を脅かす「生活習慣病」を患う事態に陥ってしまう。
これ等の「生活習慣病」を未然に防ぐ為には、何よりも先ず自分自身の日常生活に於ける悪習慣、悪癖をチェックして其れを出来る限り改正して行く事である。
自己診断が出来ない場合には、医師、栄養士、スポーツトレーナー等の専門知識の有る人に相談するのが良い。
長きに渡って付いている悪習慣、悪癖を直ちに改正するのは容易な事ではないので、少しずつ改めて行くのが良い。
一般的に日本人は欧米人に比べて、勤勉な割には自分の健康管理に無頓着な人が多い。
本来、「勤勉」と「努力」は世界基準で見ても日本人の傑出した長所であり美徳であるのだが、余り頑張り過ぎる事は返って自分の心身の健康を蝕んでしまう結果にもなり兼ねない。
諺の「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の通り、栄養摂取と同様に、「勤勉」と「努力」も無理、無駄の無い様に、合理的に続ける事が肝心である。
余の考える理想的な「勤勉」と「努力」とは、他人の方法を模倣するのではなく、自分の最も気に入った、又は最も適した方法で続けて行く事である。

 

個人的な事を公表する様だが、余は長年に渡るトレーニング及び大学等で学んでいた医学知識の御陰で、脳年齢は4種類のチェックテストを受けた結果は平均25歳であるし、視力も両眼1.5あるし、毛髪も同世代の女性よりも本数が多いし、今だにスリーサイズはB:105、W:68、H:93(cm) 身長:173cm、上腕周り:37cmを維持している。

 

熱中症の予防の為には、水分を時折適度に採る事が重要であるが、其れを体内に十分に貯蓄する事も更に大事なのである。

実は人間の体の機関で水分を蓄える役割を担っているのが筋肉なのである。

其の証拠に毎年「熱中症」になる人の大部分は老人や子供の様な比較的筋肉の少ない人であり、逆に筋肉の多いスポーツマンが「熱中症」になる事は極稀である。

余は日本の蒸し暑い気候は成程堪えるのだが、上記の通り「超筋肉質」の体である故、幸いにして「熱中症」になった事は一度も無い。

因みに画家にとって「視力」は「技術」、「個性」、「思想」と並んで最重要条件の一つである。
余は自分の視力を維持する為に、絵を描く時、字を書く時、其の他の作業共に対象物から30cm以上目を離して行う様にしている。
更に外出時には出来るだけ遠景を見渡したり、Chromatik(色彩科学)でも目の健康に良いとされる植物の緑を見る様にしている。
 

余は仕事でボランティア同然の(公共事業としての)芸術活動をしているので、個人の収益など無いが、本来の物質的財産のみならず、Gesundheit「健康」並びに彫の深い端正な顔を含むSchönheit「美しき容姿」に恵まれている事には大層な幸福感及び充実感を感じている。(これ等は日本人、ドイツ人の友人達が共に認めてくれている事なので、「この自惚れ屋め!」等と言わないで頂きたい。)
先祖や親から相続出来る財産なら、余程愚かで間違った事さえしなければ、失う事は先ず無い。
其れに対し「健康」は日常の生活態度を常に正しく整えておかなければ、次第に失われてしまう。
即ち「健康管理」とは財産管理以上に日頃から気を付けなければならないのである。
厚生労働省等の統計によると、健康管理の度合いは、其の人の学歴と経済力に比例している様子である。
詰まり、高学歴、富裕層程良く健康管理が出来ていて、低学歴、貧困層程健康管理が出来ていないのである。
「格差社会」は健康管理の分野にまで影響している事を思い知らされる事実である。
因みに英語のbeauty(美しい、美しさ)と云う単語はラテン語のBEATITVDO(幸福、裕福、健康)、BEATVS(前単語の形容詞)から由来している。
詰まり古代より「健康」とは「幸福」「裕福」「美」に直接繋がる事を表しているのである。
何をして行くにも健康は絶対的な重要条件なので、人生に於ける無形の財産と言っても良い。
故に人間は自分の健康のみならず、家族の健康も同様に十分留意し大事にしなければならないのである!


Kunstmarkt von Heinrich Gustav  
All rights reserved