世界の幸福に関する格言、名言集 | Kunstmarkt von Heinrich Gustav  

Kunstmarkt von Heinrich Gustav  

ドイツの首都Berlin、Brandenburg州及び比叡山延暦寺、徳島県鳴門市の公認の芸術家(画家) Heinrich Gustav(奥山実秋)の書き記した論文、随筆、格言集。

余は自身でも日本語とドイツ語で格言を1987年頃より書きけている。 現在まで通算730個を超えた。        ( 当ブログDie Diktums von Heinrich Gustav 参照)             

何故なら今までの人生の中で非常に多くの諺、格言、名言を古代から近代まで、そして文学、哲学、映画から学んで来たからである。
今回は世界の天才、英雄、人傑による幸福に関する興味深い格言、名言を集めて記してみた。
興味深い事にこれらを比較して見ると、世界中で共通、類似した格言、名言、諺が往々にある。
たとえ時代や国や人種は異なっても、「幸福」に関するMentality(考え方や感じ方)は共通しているのが分かる。
現代社会では自分の欲望を満たす事が幸福であると心得違いをしている人々が大変多いだけに、これ等の格言集によって本質的な「幸福」の意味を正しく認識してもらいたい次第である。
 

*「労を惜しめば、其の果実は少なし。人の幸運は其の人の苦労に宿る。」(ギリシャ神話の中の諺)
 

*「人間万事塞翁が馬。」(淮南子・えなんじ) 

*「人は死後に至らなければ、其の幸不幸を判定し難い。」
(M.de Montaigne, "Essay"「随筆集」)

*「人生の幸福は均衡の取れた心の平和と満足にあるのであって、この良く整った魂の決意と自信とは如何なる人であっても其の一生の最も困難な部分、又は最大の役割を成し遂げるまでは決して固まらない。」 M.de Montaigne, "Essay"「随筆集」)

*「過ぎ去った不幸を嘆くのは、すぐまた新しい不幸を招く元です。」 (W.Shakespeare, "Othello"「オセロ」)

*「一日幸せでいたいなら床屋へ行け。」
「一週間幸せでいたいなら結婚しろ。」
「一ヶ月幸せでいたいなら馬を買え。」
「一年幸せでいたいなら家を買え。」
「一生幸せでいたいなら嘘をつくな。」

(17世紀のイギリスの諺)

*「幸福は分かち合う様に作られている。」(J.B.Racine)

*「幸福を望むのならば、まず自分が幸福を授かるに相応しい人間に成る事である。」 (I.Kant)

*「偉大な物、美しい物を進んで喜んで崇める事は私の天性である。
そしてこの素質を非常に優れた物に接する事によって、日々刻々育てて行く事は、あらゆる感情の中でこの上なく幸福である。」
(J.W.v.Goethe, "Italienische Reise"「イタリア紀行」)

*「喜んで事を為し、為された事を喜ぶ者は幸福である。」
(J.W.v.Goethe, "Maximen und Reflexionen"「格言と反省」 )

*「欠点を改め、過ちを償う事は最高の幸福である。」
(J.W.v.Goethe, "Maximen und Reflexionen"「格言と反省」 )

*「自由に自分自身の幸福を鍛える事より、何が我々にこの上なく美しい平和を与えるだろうか。」(J.W.v.Goethe,"Sprichwörtlich"「格言的」 )

*「地上の子の最高の幸福は人格なれ。」
(J.W.v.Goethe, "West-östlicher Divan"「西東詩篇」 )

*「世の中の物事は何でも我慢出来る。だが、幸福な日の連続だけは我慢出来ない。」
(J.W.v.Goethe, "Sprichwörtlich"「格言的」 )

*「自分の一生の終わりを初めと結びつける事の出来る人間は最も幸福である。」
(J.W.v.Goethe, "Maximen und Reflexionen"「格言と反省」 )

*「常に良い目的を見失わずに努力を続ける限り、最後には必ず救われる。」(J.W.v.Goethe, "Faust"「ファウスト」 )

*「望みは持つべきです。でも多過ぎてはいけません。」(W.A.Mozart)

*「不幸になった時、人間は自分が何者かと言う真実を知る。」
(S.Zweig, "Marie Antoinette"「マリー・アントワネットの伝記」)

*「幸せとは人間が目的を持ち、其の才能に叶った仕事を出来る事だ。
不幸とは情熱や才能を持ちながら、其れを生かせていない事だ。」(Napoleon)

*「女性にとって美しく生まれた事は、人生において幸福を約束された様な物である。」(H.Stendhal)
(逆に言えば「ブスに生まれた事は、人生において不幸を約束された様な物である。」と言う事だろうか。)

*「幸福は伝染するものだ。もし幸福になろうと思うなら、幸福な人々の中で生きたまえ。」(H.Stendhal)

*「私の旅行が素晴らしいものになるにつれて、私の日記はだんだん面白く無くなってくる。
私にとって幸福を描写することはしばしば幸福を弱めることなのだ。
それはあまりに繊細な植物なので、手を触れてはならないのだ。」(H.Stendhal)

*「我々が経験しうる、いつまで経っても変わらぬ最も長続きのする喜びは、自己に満足するという喜びだ。」(H.Stendhal)

*「昔の幸福の思い出は、ただそれだけで、現在手に入れうるすべての幸福よりも魅力がある。」(H.Stendhal)

*「苦労せずして幸福を手に入れた者は、いつか必ずそのツケを悪魔に払わなければならない。」(R.Wagner)

*「幸福とは蜃気楼の様な物。どんなに人が追い求めても完全に掴み切る事が出来ない。」(A.Schopenhauer)

*「人間が幸福になる為には、幸福自体を求めるのではなく幸福以外の事を追求する事である。」(J.S.Mill)

*「人間が幸福な時は、それ以上の幸福を求めるべきではない。」(Th.Fontane)

 

*「幸福になりたいと思い、幸福になろうと努力する事、此れが幸福への一番の近道である。」(L.Tolstoj)

 

*「幸福な家庭はそれぞれに理由があるのだが、不幸な家庭はどれも似たものだ。」
(L.Tolstoj, "Anna Karénina"「アンナ・カレニナ」)

*「仕事が「喜び」ならその人の人生は天国だ。仕事が「苦痛」ならその人の人生は地獄だ。」(M.Weber)

*「真理も良いが幸福は更に良い。」

(Максим Горький、M.ゴーリキー)

*「私にとって「幸福」とは、いつも愛して来た、好んで聞いて来た言葉の一つである。
その意味について幾らでも議論し、理屈をこねる事が出来ただろうが、いずれにしてもこの語は、美しい物、良い物、願わしき物を意味していた。」
(H.Hesse, "Späte Prosa"「後期散文集」)

*「単純な小人は判りきった財貨を人生の幸福と呼んでいるのかもしれない。それに反し、私達はこの言葉を聴くと、むしろ精神的な知恵や忍耐や確信のような物を考えた。」(H.Hesse, "Späte Prosa"「後期散文集」)

*「年をとった人々が、いつどんなに度々、どんなに強く幸福を感じたかを思い出そうとすると、何よりもそれを幼年時代に求める。
何故なら、幸福を体験する為には、まず時間に支配されない事、同時に恐怖や欲望に支配されない事が必要だからである。」(H.Hesse, "Späte Prosa"「後期散文集」)

*「一番簡単に最高の幸せを得る方法、其れは人生の中で一番長く使う時間を幸せに過ごす事だ。」(C.Hilty「幸福論」)

*「幸福になりたいと思うのなら、何よりも先ず(自分に相応しい)仕事を求める事。仕事は幸福になる為の第一条件である。」(C.Hilty「幸福論」)

*「変わらない幸福の条件がある。即ち其の人自身が幸福だと感じる事。其れが究極の幸福だ。」(C.Hilty「幸福論」)

*「幸福には完成が無い。何故ならどこまでも高く昇って行けるし、どこまでも深めて行く事も出来るからだ。」

(C.Hilty「幸福論」)

*「死ぬまで自分の(好きな)仕事を続けられた人間は最高に幸せだ。」(H.v.Karajan)

*「自由であるこ事こそ幸福である。」(M.K.Gandhi)

*「友の幸福の為にどれだけ尽くしているか、そこに人間の偉大さを測る物差しがある。」(M.K.Gandhi)

*「怠けている事は喜びかもしれないが重苦しい状態である。
幸せになる為には何かをしていなくてはならない。」(M.K.Gandhi)

*「万人の福利を願う事が自らの福利につながる。
自分や自分の所属する小社会のみの福利を願う人は利己的であって、そうする事は、決して其の人の為にはならない。」(M.K.Gandhi)

*「報酬を求めない奉仕は、他人を幸福にするのみならず、我々自身をも幸福にする。」 (M.K.Gandhi)

*「貪りと怒りと愚かさと言う三つの毒を捨てよ。と説く仏の教えは良き教えであり、其の教えに従う人は、良き生活と幸福を得る人である。」(仏教聖典)

*「人は利己的な心を捨てて、他人を助ける努力をするべきである。
他人が施すのを見れば、その人は更に別の人を幸せにし、幸福はそこから生まれる。
一本の松明から何千人の人が火を採っても、其の松明は元の通りである様に、幸福は幾ら分け与えても、減るという事が無い。」(仏教聖典)

*「金や物ばかり大事にして、眼に見えない財産(美徳)をないがしろにする者は結局幸せになれない。」(仏教の教え)

*「人の為に成る事をすればするほど、自分が幸せになる。」
(タイの小乗仏教の教義)

*「禍福は糾える縄の如し。」(日本の諺)

*「苦は楽の種、楽は苦の種。」(日本の諺)

*「一家に於いても、極楽浄土の如き円満な家庭を作るのも、又は悪化して地獄の如き家庭にするのも、皆一家内の人の心得方、行い方如何によるのであります。」
(大僧正・福田堯穎「円頓大戒」)

*「生あるもの多い中に、人間と生まれた事は至大の幸福であります。
人間の中でも、五体完全に、白痴低能と生まれずして尋常の知識を備えたのは幸福の中の幸福であります。」

(大僧正・福田堯穎「円頓戒法話」)

*「一家の内が平和で健康な喜びを味わえる家庭は、地上で最も美しい物の一つである。」(武者小路実篤)

*「他人の笛で踊れる者は幸い也。されど自己の笛で踊れる者は更に幸い也。自分が踊る為に他人に笛を吹いてもらわなければならない人間は禍なるかな。」(武者小路実篤)

*「大事な物を生かす事が出来た時、其の人は幸福だとは思わないかね。例えば自分の使命を果たす事が出来たとする。そうすれば幸福だとは思はないかね。」(武者小路実篤「幸福論」)

*「ただ幸福になるには日常の注意と努力が必要である。不幸にはいくらでもなる機会が我々を待ち伏せしている。我々は注意深く、不幸になる原因を避けるべきである。」

(武者小路実篤「幸福論」)

*「幸福の花も原因無しには咲かないのである。正しい幸福は天意に叶う処から健全に咲く花である。」

(武者小路実篤「幸福論」)

*「本当の幸福は天興の物である満足した、落ち着いた感謝の伴う物である。」(武者小路実篤「幸福論」)

*「真の幸福を得ようとすれば、第一に慎む事を知り、第二に善意を持ち、自分の周囲の人の幸福を望んで生活したり、仕事をする事が必要だ。」(武者小路実篤「幸福論」)

*「幸福には健康な精神が必要である。」

(武者小路実篤「幸福論」)

*「錦を着て憂える者もいれば、水を飲みて喜ぶ者もいる。」(幸福の感じ方は人様々だ。
自分は多分に幸せなのに、其の幸せの中に小さな不幸を見つけては不機嫌になる人。
大して幸せでもないのに、其の中に小さな幸せを見つけては喜ぶ人。)(夏目漱石)

*「人の幸、不幸は本人の考え方次第である。」
(西洋の諺、及びある明治時代の女流作家の格言)

*「心に太陽を持て。」(山本有三)

*「幸せや恩恵や平和が当たり前と思っていてはいけません。幸福でありたいなら自分が此の世に生かしてもらっている事に感謝する事です。」(我が小学校時代の恩師浜田先生の格言)

*「私利私欲に生きる人は本当の幸福を得られません。本当の幸福を得られるのは、世の為人の為に貢献する人です。何故なら神仏とはそう云う人に一番に力を貸してくれるからです。」
(我が小学校時代の恩師浜田先生の格言)

因みに欧米では12月12日の "Dosen Roses Day" に1ダース(12本)の薔薇の花束を恋人又は婚約者に送って誓いを立てる事によって、幸せになると言い伝えられている。
この12本の薔薇は「感謝」「誠実」「幸福」「信頼」「希望」「愛情」「情熱」「真実」「尊敬」「栄光」「努力」「永遠」を象徴する。

参考までに当ブログの「善と悪に関する格言、名言集」も御勧め致したい。


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