裕木奈江のミニアルバム《素 デッサン 描 》が良かったので、他のアルバム4枚を聞いてみた。
発売順に、《森の時間》(1993),《旬》(1993),《ever green》(1994),《水の精》(1994)。
このうち、《ever green》はベスト盤だが、過去のアルバムには収録されていない曲も入っている。
《素描》は、《ever green》と《水の精》の間に当たる。
《森の時間》の前に1枚、《水の精》の後に1枚のアルバムが発売されているが、それらは未聴である。
《素描》と同様、どのアルバムも透明感と儚さが素晴らしい。
伴奏がでしゃばらずに、彼女の声を全面に出している。
《森の時間》から、「聞いて下さい」(作詞:裕木奈江 作曲:山口美央子)
同じく《森の時間》から、「幻紫蝶」(作詞作曲:山崎ハコ)
これは山崎ハコの作品なのだが、23歳にして山崎ハコの世界を見事に自分のものにして歌っている。
山崎ハコを知らない方のために、彼女の代表曲を紹介しましょう。
(かく言う私もよく知らないのだが)
ちなみに山崎ハコがこの「飛・び・ま・す」を発表したのは、ナント18歳の時だった。
さて裕木奈江に戻って。
上に記した4枚のアルバムのうち、私が一番気に入ったのは、《水の精》。
《森の時間》では、アイドル歌謡の雰囲気も漂ってはいたが、《水の精》はアルバムとして統一感があり、芸術作品として仕上がっている。
《水の精》から、「恋人たちの水平線」(作詞:松本隆 作曲:鈴木茂)
前作までは、すべて裕木奈江作詞の《素描》を除き、いろんな人が作詞していたのだが、この《水の精》では松本隆が全曲作詞している。その辺りも全体の統一感の要因の一つになっているのだろう。
この《水の精》、中古市場で他と比べて価格が高い。
やはり評価が高いということだろうか。
なおアルバム《水の精》はYoutubeに全曲アップされている。
コンサートのDVDは16万円〜!