【漢方】柴胡剤 | HOBOのブログ

HOBOのブログ

老化防止のためにキーボードを叩きながら旅先の話や
ちょっと感じたことをチラッと

ペタしてね読者登録してねフォローしてねアメンバー募集中

前回は小柴胡湯についてお話ししましたが、今回は小柴胡湯の仲間である柴胡剤

というカテゴリーについてお話したいと思います。日本の漢方界では柴胡と黄芩

(オウゴン)の組み合わせのある処方を柴胡剤と称しています。その中での代表格

が小柴胡湯です。これ以外に大柴胡湯(ダイサイコトウ)柴胡桂枝湯(サイコケイシ

トウ)柴胡桂枝乾姜湯(サイコケイシカンキョウトウ)等があります。この中では

柴胡桂枝湯が繁用処方ですが最近は柴胡桂枝乾姜湯もよく使われています。

この柴胡桂枝湯や柴胡桂枝乾姜湯と小柴胡湯の違いはなんでしょうか?簡単に

言うとこの2つの処方は小柴胡湯よりも漢方で言うやや虚証に使います。

つまり小柴胡湯は体格が普通かそれ以上の人に使うのに対して柴胡桂枝湯は

体格が痩せている人でしかも胃腸の調子が悪い人に向いています。ある意味

病気がこじれておなかの不具合が良くないことが一番の愁訴(いやな感じ)の

場合に使えるので、柴胡桂枝湯は適応範囲が広いと言えます。そして柴胡桂枝

乾姜湯はさらに体格が弱く体内は冷え症です、場合によっては貧血になって

います、また唇がパリパリして、寝汗をかきます、特に首から上の寝汗を

漢方では盗汗(トウカン)と言いますがこの盗汗も特徴の一つです。漢方では

盗汗はストレスの兆候であると見ることが多いようです。最近は西洋医学の

範疇でも盗汗とかいて「ねあせ」とふりがなをうっています。ちなみに今回も

前回同様ストレスは精神的なプレッシャーという意味で使います。そして

大柴胡湯という処方は小柴胡湯よりも体格のがっちりした筋肉質の便秘タイプ

の人に使います、またこのタイプの人は漢方で言うところの気が上部に上がっ

ているのでどちらかというと熱証で怒りっぽいタイプです。最近ではダイエッ

トに使っていることもあるようです。ただ瀉下効果が強いということで敬遠

されることもあります。また、最近は精神内科や心療内科での利用域で柴胡加

竜骨牡蛎湯(サイコカリュウコツボレイトウ)という柴胡剤も使われています。

この処方は柴胡剤は全般的に精神的な症状に使うのですがこの処方はその中

でも特に精神的な症状が顕著で不眠や円形脱毛症・精神不安・高血圧等に使い

ます。体格はどちらかというと普通かそれ以上の人で少し便秘気味くらい

の方がいいです。前回と今回で柴胡剤について簡単に触れましたがこれらの処方

は本来はイジーオーダーで一つか二つの生薬を加味した方が効きがよくなる

ことが多いと思います。そのあたりの詳しい事はブログでなくライブで。

$HOBOのブログ-ミシマサイコ

ミシマサイコです。

今日の1曲は米米CLUBで「春雷」です。