反省文2 | ほぼうさのブログ

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しかしぼくにはあと半分の一生、つまりもう半生残っている。だからもう少し夢のある話をしたほうがいいような気がする。題して、ぼくの半生を反省してみることとしよう。


ぼくの若き頃の失敗はすべて「目標設定の拙さ」にあったのだ。目標設定が間違っていたとはつまり、生き方が最初から根本的に間違っていたと言ってもいいだろう。


「プロのドラマーになる」という目標は間違っていた。たしかに子供の夢の話ようで稚拙な目標だからな、と言えるかもしれないが、実はそれはその目標が浮ついた欲にまみれたものだったとか、そういう感覚的な問題の話ではない。単純に「時流を読む力が足りてなかった」という一点に尽きる。


すべての目標は、時流を読み、自分の才能、才覚を冷静に見つめなおしたうえで、慎重に決定すべきである。


ぼくは若い頃、テレビで見たような、いわゆるバンド音楽産業がこれから無限に拡大していく、右肩上がりの未来ある産業だと勘違いしたまま目標を立ててしまい、それから先は今までかけた努力がもったいないからと後に退けなくなってしまっていたのだ。もしあそこで時流を読んでいれば、音楽産業がハリボテの斜陽産業であって目標にすべきでないと慎重に決定できたはずである。


しかしながら、あの日あのとき、わが親は、学校の先生は、「時流を読め」と教えてくれただろうか?最も大切なこの一点を抜きにして、目標設定と努力の尊さだけを語ることは非常に愚かだし、誰のことをも幸せにしない。これは幼少時の習い事はピアノがいいとか英語を小学校から導入するほうがいいとか以前に、すぐにでも教え込むべき根本の部分である。