料理のできない人2 | ほぼうさのブログ

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以下に、料理のおいしく作れない人の典型的な行動パターンを記す。

レシピ通りに材料をそろえる→特にレシピの意味を考えることなく、疑問も覚えず、指示通り作成する→最後の段階で、急に自分のカラーを出したくなり、レシピには一切登場しなかった調味料たちを加えだす。

ああ、あるある…と思った人、おおいに反省してください。でも、いやいやこんな作り方、失敗するに決まってるじゃないか…と思われる方であっても、これがどうして失敗するのかをきちんと説明するのは意外と簡単ではないと思う。

1.完成形のイメージ
ただ漠然と、料理名と写真を見て「あっこれにしよ」と思うだけで、具体的にどういう味になるのか、最終的にもっていきたいゴールの形のイメージを持っていないことが多い。だから最後になって慌てて自分の得意とする調味料による味付けに頼ることになる。

2.取り返しは基本的につかない
料理は最後の段階だけで美味しさが決まるほど単純でない。それこそ序盤の下準備、前処理、加熱の具合…さまざまな要素によって決まる。最後のさじかげんひとつでこれらの失敗を覆せるほど甘くはないのだ。また、自分の味のカラーも序盤に決まる場合が多い。最後に加えて自分の味になるようなものはカレー粉とかキムチとか、そういう劇物しかないことを肝に銘じるべきだろう。

3.レシピの意味を理解できていない
たとえば大根を下ゆですることや、こんにゃくを塩でもみこむこと等、ひとつひとつの工程がどういう意味を持っているのか理解すると、味の最終形がイメージしやすくなる。逆に言うと、理解が不十分である場合、これらをまったくテキトーな具合にやってしまい、レシピ通りにやったのにどうして…というくらいせつない出来になることがあるのだ。

こういう些細なことが、意外と人生万事に当てはまりそうな気がするものだから、料理とは実に面白いと個人的には思うのだなあ。