料理のできない人1 | ほぼうさのブログ

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化学実験を日々仕事としてやっている人間から言わせてもらうと、料理ができない人というのは存在しない。

料理は家にコンロや水道などの実験器具がない場合を除けば別だが、投資もさほどすることなく安値で器具機材を揃えることができる。実験方法や手順、材料やノウハウはすでに開示されており、さらに写真などでイメージもつかみやすい状態になっているのが現状だ。器具、機材があり材料、手順が開示されている、ということは再現性が得られるということに他ならない。再現というのは、すなわちそのとおりやれば絶対に成功するということだ。

だけども料理がうまくできない、と嘆く人が少なからず存在する。これは正しくは「料理を作ってもおいしくない」ということになる。

料理を美味しく作るのはたやすいことではない―これは実験でも共通である。良くコントロールされた実験データを得るのは才能やセンス、知識、そして努力が必要だからである。誰にでもできることではない。しかし実験と料理が最も異なることは、実験はあわよくば高校の理科をスルーできれば一生やらなくてもよい点に尽きる。つまり料理は誰しもが毎日の生活において、ある程度の結果を残していかなければならないものなのだ。