ゲスきわ2 | ほぼうさのブログ

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先日、アマゾンプライムで彼らのアルバムを聴いて酷評した私だが、正直ここまで社会的な地位が失墜するとは思っていなかった。非常に驚いた。

今回の件ではさまざまな意見ネット上でもあったが、その中で「インディーズの苦しい時代からずっと支えてくれた奥さんを裏切って…」というコメントが目立った。

これは正直、的外れだと思う。

そもそも、彼のインディー時代は恵まれまくってる。彼が本当に「バンドって売れないなあ…」と、心から思ったことは一度もないのではないだろうか?少なくとも、自分のまわりには彼ほど恵まれた境遇の人間はいない。彼よりも多くの苦労をし、地を這いつくばって、泥をなめるような思いをしている人間ばかりだ。
何よりも、もしインディー時代にそれほどの苦労をしたのなら、あの地位まで積み上げてきたものの大切さを痛感し、軽はずみな行動とやらをするはずがない。血のにじむような努力、自分の才能が認められない屈辱、地獄のような借金生活、明日食べるものがない焦燥感…あれを思うと恐怖で体が震え上がるはずなのだから。

自分の恵まれた環境、運のよさを身をもって感じていないからこそ、自分を支えてくれた人のことをスッカリ忘れてしまう。だから今回のようなことを平気でやってのけたんだと思う。奥さんも、バンドメンバーも、そして活動してからずっと見に来てくれたお客さんのことも、スッカリ忘れていた。
そう、「支え」とは、そこらじゅうに満ちていて、どこへ行っても何をしても手に入るようなものじゃない。「支え」を得るためには、勤勉に生きて、真摯に人と向き合って、信頼を得ていかなければならない。当たり前のことだ。しかし、彼はバンドマンなのにそういう当たり前のことに気づかなかった。バンドマンという人種の地位を圧倒的に失墜させた。

これはそういう意味で、許されざることなのだ。