またまたAPSネタです。
今回はAPS-3じゃなくて、APS-1のお話。
今までAPS-1グランドマスターは2丁持ってまし(た)。
1丁は数年前に発売されたと同時に購入したmk2。
そしてもう1丁は、かなり昔に中古で購入した
APS-1の限定版であるM99。
確か・・・1999年頃の製品だと思います。
そして(た)と過去形で書いたのは、
mk2をつい先日APSを始めた
Kさんに譲ってしまったから・・・
ほとんど撃ってなかったほぼ新品(笑)
蔵前工房舎の20mmマウントレールを付けて、
東京マルイのプロサイトミニを載せてました。
マルイのサイトはおおよそ8MOAくらいなので、
シルエットを狙うには少々きついけど、
プレートなどは狙い易いサイズのダットでした。
Kさんも普段使っているオープンサイトのAPS-3よりも、
狙い易いと気に入っていただけたようで、
よかったです!
そんな出来事が先日あったので、久しぶりに
M99をあらためて使ってみました。
通常版のAPS-1(現行品ではmk3)とM99の違いは
以下の通り。
① アウターバレルが鏡面仕上げで、チャンバー
周辺に左右開口部設けられている。
② テフロン処理されたインナーバレル・・・は
mk3も一緒か?
③ 中途半端に12発しか装填できないけど、アルミ
削り出しのマガジンチューブ。
④ チャンバー内のBB弾とのクリアランスが調整
できる回転式調整式シリンダーノズル。
それと黒い塗装が施されたシリンダー。
⑤ セフティがゴールドメッキ、コッキング
ハンドルの仕上げ、その他ちょっとした色違い。
・・・くらいでしょうか?
そんなにノーマルとは違いはありませんが、
確かにシリンダーの引き具合は
mk2と比べるとかなりなめらかでした。
肝心の命中精度については・・・自分の腕では
分かりません。(汗)
というか違いが感じられません。
ただし、唯一大きく違ったのがその初速です。
0.2gを使ってmk2がおおよそ86~88m/sくらいなのに
対して、M99では73~75m/s程度。
その差はおおよそ10m/s以上!
この違いについて自分の腕ではスコアーにどう
影響するのか、全く分かりませんが、現行品と比較して
遅いことは事実です。
そしてこの違いが使い込まれたことによる
スプリングの劣化かは分かりませんが、
どうやら聞くところによると古い製品
(例えばハドソン産業のプリシダーが
売られていた頃)の初速は70m/sくらい
との話もありますので、もしかしたらほぼ
デフォルトの状態なのかもしれません。
とはいえ、現行の重量弾(0.3g以上)を
使うとなると、やはり心もとない低初速ではあります。
そんなわけで、今回マルゼンさんに最新mk3の
シリンダーセット(今回のモデルからシリンダーが
分解可能になったのは素晴らしい改良ですね)を
取り寄せました。
ちなみに、16発装填可能になった
マガジンチューブは在庫なしとのことでした。
分解方法については、全く分からなかったの
ですが、とりあえず行き当たりばったりで
どんどん分解してみました。
一応、今後に備えて以下に簡単に順番を備忘録
として記載します。
① グリップを外す。底面からプラスドライバーで
ネジ1本外せばグリップが取れます。
② セフティ関連の左右のパーツ(グリップ
セフティとセフティ(本体の安全装置)の
パーツ&スプリング)を外す。
今回すでにグリップセフティはオミットして
あったので、右側のセフティパーツだけ外しました)
③ マガジンチューブ(M99の場合ネジ1本)と
バレル下のスタビライザーのネジ1本外して、
スタビライザーを前に引き抜く。
④ トリガーガード上のピンを抜くと、
アウターバレル一式が前に引き抜ける。
この際ピンを止めているプランジャー&
スプリングを無くさないように注意する。
⑤ コッキングレバー後端の六角ネジを外す。
そうするとスライド部分のパーツ一式が引き抜ける。
セフティやシリンダー後端にスプリングと
プランジャーが複数入っているので無くさない
ように注意する。
さらに組んでいる順番と位置も覚えておく。
⑥ シアーについている左右のスプリング
(左右の向き注意)を外して、真鍮?のピンを
抜けばシアーが内部で下にズレる。
(まだシリンダーは抜けない)
⑦ 順番は前後しますが、トリガーガードは
外しておく。
⑧ フレームを2分割?している後ろ部分(金属)は
シリンダーセットピンと一体型なので
ピン1本抜いて下に引き抜くと分割できる。
⑨ これでやっとシリンダーを引き抜けます。
・・・というか、ここまでくればほぼ
全分解ですね(汗)
ただ、構造さえ分かってしまえば、全く難しい
ことはありません。
唯一上記⑥に記載したシアーのピンと左右の
スプリング(向きが逆になります)の組付けが些か
面倒なことくらいでしょうか?
そんなわけで、ほぼ全分解したAPS-1 M99の
パーツをキレイにします。
やはり長年積み重なった汚れが結構ありました。
特に黒いシリンダーもかなり汚れてましたが、
分解できないので外観だけ清掃。
・・・といっても交換しちゃうんでもう
使いませんけど(笑)
それでは早速マルゼンさんから取り寄せた
新品のmk3シリンダーに交換します。
あとは上記と逆の順番で組んでいけば
完了ですが・・・
またまた、ちょっと変な血が騒ぎ、トリガー周りを
ステンレスシルバーで塗装してしまいました。
しかしまあ、もっとも分解する前からグリップ
セフティを撤去して固定式として、ハンダで
ステッピング加工、さらには両手保持用の木片
など接着したりして大幅に改造してましたが。
ダットサイトマウントも蔵前工房舎のものでなく、
市販の20mmレールを加工して上部に
装着していますが・・・
さて完成したAPS-1 M99ですが、初速はどれくらい
変わったでしょうか?
・・・というか、シリンダー全交換したので、
変わるのは当たり前ですけど(笑)
0.2gで計測すると88~89m/s!
現行品のmk3と同一の初速になりました!
もうこれで、重量弾を使っても遜色ない初速に
なったかと思います。
あっ!でもまだ問題は少々残っています。
それはトリガーです。
よく言われていることですが、APS-1はトリガー
までの距離が遠いといった問題が
言われております。
もちろん動かして調整することは可能ですが、
一番手前に寄せてもまだ遠い!
これを改善するためには、トリガー上部の
可動部分を削ること、もしくは社外品の
トリガーに交換することなどの方策があります。
私も手が大きいほどではないので、ここは
やはりなんとかしたいポイントではあります。
それからすると、現行販売品のmk3は、よく改良
されていますね!
シリンダーはメンテのために分解可能式に、
トリガーもmk2以前のモデルより近くに寄せる
ことができるように改善、さらに装弾数も
16発仕様に改修。
そもそもなんで今までのモデルはすべて
中途半端な12発だったのでしょうかね?
APSカップ草創期からプレート競技自体の内容は
変わっていないと思うのですが・・・
そうした、謎仕様をほぼすべて改修したmk3は
これから始める方にとっては、
まさにベストバイな機種なのかもしれませんね。
APS-3よりも値段も安いしね・・・
とまあ、こんな感じでAPS職人?リターンズとして
APS-1を近代化改修してみました。
・・・今度の練習会で使ってみようかなぁ~
まあ、こんなことやっても下手なことに
変わりはありませんがねぇ・・・(泣)
自己満足な世界です。