マルゼンワルサーP38 各モデルの違い | さいたまベースのHobbyでGo!

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無駄なものほど面白い。四方八方、趣味にかける散財の記録です。

昨日に続き、今回もマルゼンのワルサーP38です♪

 

 

そもそも実銃メーカーの独ワルサー社Carl Walther GmbH Sportwaffen)は

1993年にエアソフトガンや玩具を販売している独ウマレックス社の傘下に入っており、

その関係からなのでしょうか?日本のトイガンメーカーである(有)マルゼンは技術提携を

行っていて、このワルサーP38は独ワルサー社より100枚を超す実銃図面の提供を受けて

開発されています。

 

同社とワルサー社の関係はP38だけではなく、同社のワルサーP99は、ただのトイガン

ではなく、世界的に銃砲所持に厳しい日本ならではの「ジャパニーズバージョン

日本市場向けP99」という位置づけの製品とのこと。

 

そんな関係なので、もはやBB弾と実包(装薬火薬弾)の違いのための内部構造の相違は

あるにせよ実銃図面提供をもとに作られているエアガンなので、これ以上のリアルさはない

ほどの完成度の銃なのです(笑)

※あたりまえですが、実銃(装薬火薬銃)への改造は200%不可能です。

 

そういえば、マルゼンのP38が発売された少しあとに、タナカワークスがマグナブローバック

システムを搭載したP38の発売を予告し、雑誌に発売直前のモデルを紹介していましたが

やはり本家実銃メーカーからの図面提供をもとに作られてたマルゼンP38に及ばない(売れない)

と判断されたのかは定かでありませんが、いまだに発売されていないところを見るとそういう

ことなのでしょうね(笑)

名称はワルサーの商標が使えないので、確か「P38グレイゴースト」だったと記憶しています。

(グレイゴーストは戦時中にフランス向けに製造したP38で、表面がパーカー処理されて

いて、グレーに見えたから名付けられたそうです)

・・・今となってはタナカワークス製のグレイゴーストも見てみたいものですが・・・

 

そんなわけで、マルゼン社のワルサーP38(ブローバック版)ですが、今までに4タイプが

モデルアップされていました。

 

まず、一番はじめにac41刻印の1941年~1942年製造されたモデル。

 

 

ちなみにこのacというのは、戦時中の製造会社の表記です。

ワルサーバナーがないのは、敵軍に製造会社名を知られないようにするためだとか・・・

acはオリジナルのワルサー社製造のモデル

byfがモーゼル社製造

・・・ほかにもいろいろあるようです。

マルゼンのワルサーP38にも、各部にさまざまな刻印がしっかり入っています。

 

 

製造番号は2807Kとなっていますが、これは「41年製造が112795丁製造された(らしい)との

記録から、次の112796丁目ということで2807K

となっているとのこだわりよう(驚)

 

 

スライド、バレル、フレームからスライドストップ、ハンマーまで刻印が入っています。

 

 

写真のP38は木製グリップに交換していますが、当時のP38はベークライト製だったそうです。

というわけで、純正のグリップも樹脂製ながら、まだら模様のベークライトの雰囲気をよく再現

したものが装着されています。

 

そして、次に発売されたのがシルバーのP38

残念ながらこのモデルは未入手ですが、再販でもされた際にはぜひとも入手したい1丁です(笑)

そんなわけで、刻印は分かりません・・・

 

そして、3番目に発売されたのがブラックメタルバージョンのP38(ac40)

 

 

表面にブラックメタルのメッキが施されていて、実に金属感のある美しいP38となっています。

 

 

こちらのブラックメタルモデルはトリガーガード裏側までパーティングラインがきれいに処理

されています。(ac41は若干残ってます)

 

また、1940年に製造されたac40となりますので、各所の刻印もac41とは異なります。

 

 

製造番号は4483b

1940年は24480丁製造された(らしい)との記録から、次の24481丁目である4483bとしている

とのこと。

 

 

表面仕上げと刻印以外は基本的にac41と全く同じですが、グリップはベークライト調では

なくツルツルしたブラックのグリップになっています。

この黒いグリップのブラックメタルの外観にマッチしていて非常に美しいグリップ

ではないでしょうか?(笑)

 

そして、最後は今回再販されたワルサーP38デタッチャブル

・・・なんでデタッチャブルなのかは前回記載した通りですが、ご年配の方々には

ワルサーP38アンクルタイプといったほうが通りがいいかもしれませんね。

(・・・私は世代が違うのでナポレオンソロは見たことがありませんが、小学生低学年のころ

マルシン製の金属P38を買ってもらったら、アンクルタイプでした。当時は知らなかったけど・・・)

※2018年4月30日のブログをご覧ください(笑)

 

 

この銃の刻印はac41で製造番号は2807K・・つまり最初のP38と全く一緒です(残念)

特徴は短いバレルとバードケージタイプのアルミハイダー、金属製のグリップにスパーが

切り落とされたハンマーです。

当然、インナーバレルも短いものになっています。

また、グリップには国際機関アンクルのエージェント、ナポレオン・ソロとイリヤ・ニコヴィッチ・

クリヤキン両名の頭文字?であるSとKのステッカーが付属しています。

どちらかお好きな方を貼ってね・・・ということなのでしょう(笑)

 

それと写真には撮りませんでしたが、マガジンのバルブ周辺が先のモデルとは若干変更

されていました。

ガス漏れ対策とかで、小変更されたのでしょうかね?

 

・・・というわけで、マルゼンのワルサーP38を簡単に紹介してきましたが・・・

 

 

・・・マルゼンって何気に凄い会社ですね!

有限会社なのに、ワルサーと技術提携していたり、APSカップを開催していたり・・・

はたまたAPS-3はスイスの精密射撃銃メーカーのヘンメリーにOEM供給していたり・・・

 

エアガン業界では比較的地味な印象ではありますが、実にグローバルな企業のようです。

きっと優秀な社員さんがいらっしゃるのでしょうね!!

 

んで、ワルサーP38といえば、日本ではやっぱりルパン三世ですね。

 

 

マルゼンさんには、是非ともこの勢いでモンキーパンチとコラボしてルパン三世のP38

(コマーシャルモデル?)を発売してもらいたいものですね(笑)

 

・・・やっぱり版権高くてダメかなぁ?

きっと売れると思うけど・・・(笑)