4年越しの葛藤 ついに決着す! 2016年 夏休み工作第1弾 | さいたまベースのHobbyでGo!

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無駄なものほど面白い。四方八方、趣味にかける散財の記録です。


お手軽でクリーンなEPにするか・・・
爆音と排気が魅力のGPにするか・・・

EPかGPか・・・・

2012年の購入時からずっと心の葛藤を繰り広げてきた事案がついに決着しました。

京商Macchi M33(マッキM33)、4年越しの製作です。

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ご存じの通り、マッキM33はシュナイダー・トロフィー・レース専用機として、イタリアのマッキ社にて1925年の製作された飛行艇です。

ウィキ先生によると・・・
マッキM33は1925年アメリカ合衆国のメリーランド州、バルチモアで開催されたシュナイダー・トロフィー・レースに2機のM.33が参加したそうです。

リッカルド・モルセッリの搭乗する1機はエンジンの点火系のトラブルでリタイア。
ジョバンニ・デ・ブリガンティのM.33はエンジンをフルスロットルにできず、7周のレースの2周目でコースをミスしたが、平均速度271km/hで3位に入賞。

ちなみに1位は平均速度374km/hのジミー・ドーリットルの操縦するカーチス R3C-2だったそうです。

これらの機体は「紅の豚」のモデル機となっていますが、豚の艇はサボイアS.21。
サボイアS.21(サボイアマルケッティ SIAI S.21)も1920年代に実在した試作飛行艇のようですが、実機は複葉機で形状が異なります。

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どうやら某巨匠はマッキM33とこの機体を掛け合わせて、豚の飛行艇をデザインしたようです(笑)

さてさて余談はさておき、今月末の野尻湖飛行会へ向けて製作開始です。

今回製作するのはEP/GP30バージョンです。
2012年から遡ること、3年くらい前にはEP/GP50バージョンが発売されてましたが、色がシルバーでしたね。
マッキはやっぱり「赤」だろ・・・ってことで50バージョンは見送っていましたが、まさかの「赤色」、さらに30ということで、発売と同時に即買いした記憶があります(笑)

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基本的にARFなんで各パーツは完成済です。

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船体はFRP塗装済で大変綺麗な仕上がりです。
そして翼類はバルサ組のフィルム張り。

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いきなりマニュアルの順番を無視して、FRP製のエンジンポッドから製作です。

エンジンポッドはEP/GP仕様のどちらも、搭載するパワーユニットに合わせて開口部を作らなければなりません。

塗装済で美しい仕上げのポットに刃を入れるのはドキドキしますが、ここは一気にリューターでガリガリ削ります(笑)

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エンジンポッド上部カバーもマフラー形状、プラグホール、排気口をそれぞれ微調整しながら開口します。

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今回、エンジンはオーソドックスなOSのMAX35AXに決定しました。
本当は4ストを載せたかったんですが、ポッドに大穴開けるのも忍びないので断念です(笑)

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カバー裏に遮熱版を貼ったり・・・

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今回、一番苦労したのがコレ↑
エンジンマウントの固定用ナットを1/3カットする必要があります。
マニュアルにはさりげなく「カットする」とだけ記載してありますが、ご覧の通りの金属製。
ハサミやカッターで簡単に切れるようなものでないので、結局鉄ヤスリでゴリゴリ削って4つ製作しました・・・(汗)
これ、削らないとエンジンに当たって締め付けできません・・・。
この辺のところは、ARFを謳っているならば、初めからカットしたパーツを用意して欲しいと思いますねぇ~。
こんなん、ある程度の工具なきゃ製作できませんぜ!京商はん!

なんて苦労もありましたが、とりあえずエンジンポッドが完成しました。

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まだ、クーリングのための穴あけが必要ですが・・・とりあえず。

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続いて、美しい胴体にも穴をいくつか開口します。
写真はスクリーン取り付けの穴あけです。
失敗は許されないので、緊張します(笑)

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エンジンポッド固定用の支柱を付けて・・・

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エンジンポッドを載せれば・・・だんだん形になってきました(喜)

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主翼、尾翼、水平尾翼にヒンジを接着して舵を付けて・・・

左右主翼にはそれぞれレギュラーサイズのサーボ(激安980円の品(笑))を搭載。

翼端フロートも穴を調整して接着。

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ラダー、エレベーターサーボ搭載、リンケージ完了。
受信機と受信機用バッテリーを搭載すれば、よいよ完成です!

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4年ぶりに日の目を見た Macchi M33

おおっっ・・・かっちょいい~♪
豚の飛行艇とイメージがリンクします(笑)

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エンジンポッドはこんな感じでタテ穴3つ開けました。
まだ少し小さいかなぁ~

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後ろから見るとこんな感じ。
ラジエーターあたり、排気オイルでベタベタになるんだろうなぁ~

製作はおおよそ3~4日といったところでしょうか?
ARFとはいえ、穴あけや削りといった作業に思いのほ時間が取られました。

さてさて、無事完成しましたが、これでぶっつけ本番の野尻湖デビューは不安です。
豚の飛行艇のように、いきなりピッコロ社の裏の川からぶっつけ本番で飛ばす度胸はありません!

そんなわけで、本日いつもの川原でエンジンのブレークイン(地上のみ)と川面の試走テストを行いました♪

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始動前のマッキです。
グラス胴が美しい・・・

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いつものメンバーの協力と一部のメンバーの冷やかし・ヤジ・煽り(笑)もあり・・・

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エンジン・コネクト!

いや~、さすが世界のOSエンジンですね。
標準のニードル位置であっけなくスタートしました♪

スロットルアップで若干のストールがありましたが、ニードル微調整ですぐに安定回転に達しました。

1タンク地上で慣らし、2タンク目からいきなり川面試走でのブレークインです。

水面に浮かべ、スロットルを徐々上げると・・・・おりゃ~~予想以上の水の巻き上げです!
船体と翼にヤバイくらいにジャバジャバ水がかかります・・・(汗)
防水対策はほとんどしていない・・・
前面のハッチと翼付け根の隙間からの浸水が心配になるほどです。

しかしある程度の速度に達すると前部が持ち上がり、極端に巻き上げがなくなります。

この巻き上げに対して何回か走らせてコツをつかみました(笑)
低速時からエレベーターアップを引いて、一気にある程度まで速度を上げてしまえば大丈夫です♪
徐々にスロットル上げずに、男らしくどーんと開けろということでしょう!

今回はブレークインということで水面滑走だけでしたが、問題なく離水できる感触はつかめました(笑)

エンジン機、やっぱりカッコいいですねぇ~♪
レシプロエンジンの爆音(といっても最新のエンジン、マフラーにつき静かですが)と排気煙・・・
この時代の飛行機はやっぱりエンジンが似合っているように感じますね♪

8月下旬の飛行会が楽しみです♪

ちなみに「チームクアドラ」さんのブログに「ご案内」が記載されています。
どなたでも参加自由ですので、ご興味ある方、一緒に飛行艇(ほかのメンバーも新造機持参予定)を飛ばしませんか?
クラブとかの堅苦しいグループではありませんので、楽しいですよ♪

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↑ 前回参加、かっとびヤマちゃんの機体