スーパーセブン=英国ロータス・カーズが1950年代後半に製作したロータスセブンSr-3を源流とした走りに特化したピュアスポーツカー。
ロータスセブンSr-4販売終了と時を同じくして、ロータスの販売代理店であったケーターハム社へ生産設備と製造権を譲渡し、新たなスーパーセブンの歴史は始まります。
以後、ケーターハム以外にもバーキン、ウエストフィールド、ドンカーブート、シュペールマルタン、フレイザー、果ては日本のミツオカゼロワンなど、世界各国多くの企業から近似車が発売されています。
・・・以上は実車の話。
というわけで、ヨコモの「YRSロードスター」です。
メーカ説明では一切スーパーセブンと謳っているわけではありませんが、その形状から明らかにスーパーセブンファミリーといって良いクルマでしょう(笑)
メーカ説明では一切スーパーセブンと謳っているわけではありませんが、その形状から明らかにスーパーセブンファミリーといって良いクルマでしょう(笑)
RCカーのスーパーセブンというと、エフプランニングの1/5エンジンGPカーくらいしか思い当たりませんので、1/10もしくは1/12あたりではおそらく初のモデルアップになるのではないでしょうか?
そんなヨコモYRSロードスターですが、90年代初頭エンスーなクルマ漫画の影響を受けて、若気の至りでケーターハム1700SSを注文したものの、紆余曲折、入手できず手痛い経験をした過去もある"ほびでご”としては、実車ケーターハムは機会があれば今でも欲しいと思っています。
そんな思い入れもあるクルマ、某RCショップ店頭で見かけたときに、気づけばレジに並んでいました。
今回、3色あるボディーカラーうちのイエロー(ほかにレッドとグリーンあり)を選択しましたが、ディスプレイの
隣にグリーンボディ単品も販売していたので、今後のカスタマイズすること念頭に併せて入手しておきました。
隣にグリーンボディ単品も販売していたので、今後のカスタマイズすること念頭に併せて入手しておきました。

このYRSロードスターですが、組み立てキットではなく塗装完成済車体になります。
しかし一部未塗装(ドライバーフィギア)がある点と、サーボや受信機は付属されてませんので、別途用意する必要があります。

ボディは最近のサイクルフェンダーではなく、90年代前半によく装着されていたクラムシェルフェンダー
仕様になります。

メッキ処理されたヘッドライトやテールランプは加工次第でLEDなど組み込めるような感じです。
フロントガラスは標準タイプではなく、レーシングスクリーン仕様です。
全体の造形としては、スーパーセブンと謳っているわけではないので、仔細に見てみると特にノーズコーン形状や背面などがケーターハスーパーセブンなどとは異なる印象を受けます。
しかしそれでも唯一のRCセブンです。
カッコいいの一言です(笑)
カッコいいの一言です(笑)
それでは早速組み立てです。

シャーシーはモノコックタイプのシャーシとなりますので、上面のカバーを外すためタップネジ6本を外します。
サーボはマウント(ロングとショートあり)を選択して組み込みますが、ネジで固定してしまうと上面カバーが装着できなくなってしまうためネジ留めは最後にします。
サーボはマウント(ロングとショートあり)を選択して組み込みますが、ネジで固定してしまうと上面カバーが装着できなくなってしまうためネジ留めは最後にします。

受信機とアンプの搭載は少々難儀しました。
マニュアル指示によると、アンプ搭載はバッテリー(ショートタイプリポ専用)の後ろセンターに載せるよう指示がありますが、その位置に置いてしまうと受信機の搭載が厳しくなります。
(手持ちの受信機の大きさの場合)
(手持ちの受信機の大きさの場合)
そんなわけで少々悩みましたが、バッテリーの後ろに並べて搭載することにしました。

モノコック構造のシャーシにつき剛性は高そうですがとにかくスリムなシャーシにつき搭載位置ともののサイズには注意が必要です。
受信機とアンプを載せてしまえば、後は上面のカバーを装着・サーボを固定してシャーシは完成です。
リヤはパラレルサスペンションシステムという名称で、2本のオイルダンパーとスタビライザーバーで構成されています。
しかしオイルダンパーへのアクセスは手が入りにくそうなレイアウトにつき、整備性は決して良くはなさそうです。
しかしオイルダンパーへのアクセスは手が入りにくそうなレイアウトにつき、整備性は決して良くはなさそうです。
またほとんどのパーツは樹脂製ですが、増し締めしようとタッピングビスを回したところ、いくつかネジ穴をナメそうなビスがありました。
タミヤのポリカやABS素材などと比較すると柔らかい樹脂のようなので、分解・組み立てなどでは注意が必要なようです。
そんなわけで、とりあえずドライバーは未塗装ですが完成しました。

う~ん・・・カッコいいけど何かが違う・・・
最近のケータハムスーパーセブンは車体全体が塗装されたモデルが多いですが、紀和商会の取り扱っていた
90年代前半頃のコスワースBDRやケントユニット搭載1700SSあたりでは、アルミ地ボディが主流でした。
違和感はやはりこのカラーリングでしょうか。
せっかくのスーパーセブン、何とかかするしかありません。
そこで第一案。
このイエローを活かしてJPE(ジョナサン・パーマーエヴォリューション)仕様にするか
(この場合サイクルフェンダーとロゴマークなどを作成しなければならない)ので結構大変そう。
このイエローを活かしてJPE(ジョナサン・パーマーエヴォリューション)仕様にするか
(この場合サイクルフェンダーとロゴマークなどを作成しなければならない)ので結構大変そう。
ならばということで、お手軽にアルミボディ仕様にカスタマイズしてみることにしました。
といっても、実際にアルミでボディを製作するわけにも行きません(というかそんな技術はない)のでホームセンターで売っているアルミテープ(水道管などの補修用)を貼っていくことにします。

このテープ、実際にアルミなので曲面などはうまくなじみません。
そんなわけで、切ったり貼ったりしながらなんとか完成しました。

近くで見ると、少々空気の膨らみやしわが気になりますが、少々離れれば何とかそれらしく見えるので
まずますの成功と思っています(笑 とういかこれが自身の限界っす)
これでようやくスーパーセブンらしく見えるようになりました。
ちなみにグリーンのボディはイエローのストライプなど入れてロータス(ケータハムF1)カラーにでも挑戦してみようと思っています。
う~ん・・・こまでやると、再現されていないサイド出しマフラー(マイクザパイプ)やウィランズのシートベルト、バックミラーなども作りたくなってきましたが・・・・そのうち作ってみよう(笑)
続いて走行インプレッションです。
本日は屋外のいつも行く無料運動場サーキットで試してみようと思っていましたが、行ってみたところ昨日の雪で全く走行できる状態ではありません。
そんなわけで仕方なく某RCサーキット(室内コース)に持ち込んでみました。
このコースですが倉庫内にあるため、非常にこじんまりしたコース規模になります。
ドリフトカーやミニッツを走らせるのに最適な感じです(笑)
ドリフトカーやミニッツを走らせるのに最適な感じです(笑)
些か緊張してコースイン!

第一印象は「遅い!」と感じました。
通常、F1やCカーなどダイレクトドライブカーは540ノーマルモーターでも結構早く感じるものですが、このYRSロードスター(の純正モーター)は遅いです。
ただしこれは悪い意味ではなく、商品説明に「初心者向け」ともありますので、AWDと違いシビアな操作を要求されるDDカーとしては対象に沿ったセッティングなのでしょう。

タイヤはアスファルト風の路面でしたが、喰い付きもこの程度のパワーではちょうどいようにも感じました。
デュアルレート設定無し(100%)で走行開始しましたが、少々巻く感がしたので、デュアルレート60%程度にしたところ、巻き感がなくなりむしろオーバーステアぎみの傾向になりました。
走行特性はステアリングでコーナーを回るというよりも、一定の舵角のままスロットルコントロールでインベタに付けるような感じですので、スピードは遅いものの、加重やトラクションコントロールする様は実に実車ライクな操舵感です!
ただしこのセッティングは、たまたま今回訪れたショートコースに適していたもので、大きなコースでは遅すぎてすぐに飽きてしまうでしょう。

純正モーターどこかで、30.5Tと見たような気がしますが、仮にタミヤスポチュンなどの23Tあたりに交換すればかなり速くなるような気がします。
しかしそうなると純正タイヤでは間違いなく追いつかなくなるでしょう。
初心者の方やコールコンデションでのテールツーノーズを楽しむ分には現状のモーターとタイヤのバランスは取れていると思います。
しかしモーターを変更すればそのバランスは簡単に崩れますので、サスセッティングやウェイト搭載などの含めてかなり手間がかかりそうな気もしますが、大きなコースでかっとぶセブンも見てみたい気がします。
いずれにしても、純正モーターでいろいろなボディメイクを施したセブン同士ワンメイクレースなど開催したら
面白いのではないでしょうか?
面白いのではないでしょうか?
ヨコモYRSロードスター、なかなか楽しいクルマです。

さ~てと、ドライバー塗装してサイクルフェンダーでも自作してみますか(笑)