簡単前玉掃除 PENTAX DA18-250mm f3.5-6.3 ED AL | hobbyvariety

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簡単前玉掃除 PENTAX DA18-250mm f3.5-6.3 ED AL (TAMRON AF18-250mm 3.5-6.3 Di II LD Aspherical [IF] MACRO)

 

2007年発売のAPS-C用としてはかなり古いペンタックス純正高倍率ズームレンズです(中身はTAMRONのモデルA18)。

カビ・クモリ無し、チリの混入あり、との状態で入手したもので、確かに前玉群の裏に少し目障りなホコリがいくつかあるものの画像に影響するようなものでは全くなかったのですが、何となく気になってしまい、やらなくてもイイ掃除をしてしまいました(前玉を外すだけで済みそうなので)。

 

去年までは便利ズームにSIGMA18-200Cを使っていましたが、全体的にパープルフリンジが酷くて処分(多分ハズレ個体。手持ちのニコン用のSIGMA18-200Cでは特に問題なし)してしまったので、その代わりの便利ズームとして、カメラでレンズ補正が効く純正のDA18-250を購入。

新しい方のDA18-270mm(同じくTAMRON OEM)でもよかったのですが、DA18-250mmと比べて中古価格が倍以上なのに、画質は(DXOMARKでのtamron評価を見る限り)ほとんど変わり映えしないというか、PENTAX FORUMSではむしろDA18-250mmの方がDA18-270mmより評価が高かったりするので、取りあえずお安い方で済ませておきました。

<SPEC >

レンズ構成  13群16枚,最短撮影距離  0.45m,最大撮影倍率  0.28倍
最大径 x 長さ  75 x 85.5 mm,重量  455g ボディモーター駆動AF

 

ボディモーター駆動なので音がうるさいとの批評が目立つレンズですが、K-3IIIで使用すれば、かなり音が控え目になってあまり気にないレベルに。 

 

前玉の取り外しですが、ネット検索しても18-250の分解例を記載している情報が見つけられななかったため、どうせタムロン18-270と左程違わないであろうと思い、ヨッシーハイム様のタムロン18-270分解のブログ(タムロン「AF18-270mm Di II VC(B003)」分解・清掃・作例 | ヨッシーハイム (yossyheim.com))を参照して正面の銘板を外しました。

 

↓ 銘板にある切り欠き(画面0時の部分)の右側5mmくらいの所の銘板裏側に取り付け用のピンが一つ、そこから円周方向120°の所に取り付け用のピンが一つずつ合計3カ所あるので、その突起がある辺りの銘板とレンズとの間に隙間用のヘラをいれてゆっくりと銘板を引き上げて外します。(下はホコリ除去掃除後のレンズの写真)

↓ 使用した樹脂製のヘラ。(スマホの交換用電池に付属していたスマホこじ開け用のヘラ)

ヨッシーハイム様の説明にもあるように、ヘラとレンズの間にシルボン紙とか挟んでおけばある程度は安心。

↓ 銘板の裏側。 3カ所にピン

↓ 切り欠きに近いところのピンが一番太くなっているようで、他のピンは少し力を入れるだけで外れたのに、この切り欠き側のピンは外すのになかなか苦労しました。

組み立てる時には、ピン位置が正しくないと銘板の文字の位置がずれてしまうので間違えないように。

↓ 赤丸が銘板のピン差し込み穴。次は3カ所のネジを外します

↓ 因みに前玉群の裏についていたホコリはこの程度、わざわざ掃除する必要のないレベルですが・・


↓ ネジを3本外すとまたその下からネジが3本。このネジ3本を外すと前玉群が外れます。

外したリングの6コの穴は、ネジ用3つと、銘板ピン用の3つ

↓取り外したリングをもう一度載せて、ねじ穴の位置を念のため確認。白丸の穴が上のリングのネジ穴。

↓ 取り外した前玉群

↓ 前玉群は2群3枚構成ですが嵌め殺しになっておりこれ以上の分解はできなさそう。(前玉群の中にはホコリは入らないと言うことになるので今回は分解する必要も無し)

ズームでレンズが伸びるときに位置が大きく動くのはこの前玉群なので、前玉群の一番後ろ側と中玉群(インナーフォーカス時に動く)の一番前側の間がホコリが入り易い箇所。

 

ホコリをエアダスターで飛ばした後に、アルコールやレンズクリーナーで拭けば掃除は完了です。これだけならばかなり短時間で作業可能。神経を使うのは、銘板を外すときにプラスチックのピンを折ってしまわないか、というところだけです。

 

↓ K-70に取り付け。 AFの動作音はK-3IIIよりうるさく聞こえます。

 

k-70でお気軽に使用する予定です。