ZTF彗星を撮してはみたものの…@2023/02/04
2/2が地球最接近だったというZTF彗星ですが、撮影tryしなければと思いながら、お天気のよくない日やとんでもなく寒い日が続いていて撮影できず、2月初めの土曜日の夜になってようやくそれなりの空模様になったか、と思ったら13夜で明るい月が煌々と輝いていました。
しかしながらこれを逃してしまうと下手をするともう撮影できない可能性もあるので、月明かりで白けた夜空の中で彗星撮影を敢行したものの、彗星本体は撮れても尻尾はほぼ判らずでした。
<機材>
カメラ・レンズ:PENTAX KP w/ ①DA☆300mm F4 ②DA☆60-250mm F4
架台:SKYWATCHER GTi自動導入経緯台
ZTF彗星は5等級以下の明るさで、しかも月明かりの中ということで、双眼鏡とかで探すのは非常に難易度が高いと思い、自動導入架台(焦点距離の短いカメラレンズしか使わないので軽くて設置の簡単な経緯台)を使用。アライメントも適当。
↓ スマホにインストールされているアプリでZTF彗星を選んで架台を駆動させ、シャッターを切ってみると、月明かりのためか大幅な露出過多で白くなってしまった夜空の中にそれらしいボヤッとした天体が。
(DA☆300mm F4 開放 6sec ISO12800)
↓ 彗星を中心にして露出を抑えて取り直し (DA☆300mm F4 開放 1sec ISO6400)
(彗星はよくわからない程度にしか写っていないがこれ以上露出を上げても空が白けるばかり)
↓ 上のような画像のRAWファイルからコントラスト超増し増しの補正
↓ 上の画像を左回転させた後に彗星周りを中心にトリミング DA☆300mmF4開放
右横方向になんとなく尾が伸びているように見えなくも無い…
↓ こちらはDA☆60-250mmF4 開放(上の画像と同じような範囲になるようにトリミング)
↓ 更に拡大 (コンポジットの枚数少ない上にコントラスト超上げなのでノイズ多し)
DA☆300mmF4開放
↓ DA☆60-250mmF4 開放
ピントが甘いのか、それともDA☆300mmF4と比べて収差が大きいせいか、星像がソフトフィルターを使用したかのように大きく滲んでます。解像番長の単焦点DA☆300mmF4と比較するのが無理があるとも言えますが。
上の写真と下の写真で彗星の位置が左上方向に移動しているのが判ると思いますが、写真の情報によると撮影時間の差は約30分程でした。拡大しているとはいえ結構なスピードで移動するものですね…。地球に最接近していると言うことは、視野角的な移動速度は最大になりますかね
ついでにこの機会に昨年末頃に撮影した木星と火星の画像をUP
赤道儀:Sky Watcher EQM-35 Pro
↓ 大赤斑がよく見えた木星
機材:SkyWatcher MAK127(F11.8)
↓ SkyWatcherの廉価版90mm/910mm屈折アクロマートによる木星
大赤斑が左端。90mmだともう少し詳細見えてもよかったような…
↓ 辛うじて模様らしきモノが見える火星
機材:SkyWatcher MAK127(F11.8)
火星は今回逃すとまた当分の間は遠い状態が続くので寒い中頑張って撮影してみましたが、やはりなかなか難しいものです。
寒いとレンズの結露が怖いですね。結露防止ヒーターとか持ってないので、望遠鏡のレンズが結露びっしりなんてこともありました。 まだカメラのレンズに結露はさせていない?と思いますが本当に大丈夫かどうか…