太陽(黒点)撮影してみた ND-100000フィルター使用 | hobbyvariety

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カメラ・写真が中心です。 被写体自体が対象だったりすることも多々ありますが、写真としての画像のUPになるのでジャンルは「カメラ・写真」になってます

PENTAX KP + DA300mmF4/HD DA55-300mmF4-5.8 + HD DA AF1.4X+ND100000 で太陽(黒点)撮影

  

今年(2020年)6月の部分日食の撮影用に太陽撮影用NDフィルター(MARUMI DHG ND-100000)を購入してみたものの、部分日食は雲の厚い曇天でほぼ撮影できず、ND-100000の持腐れになってしまったので、これを利用して(日食では無い)普通の太陽を撮影してみました。

月と違って、太陽は模様が無いので、黒点が見えているときでないと、まともに撮影できているかどうかも判りません。

リアルタイムの太陽映像は、例えば、「宇宙天気予報センター」の「現在の太陽表面(白色光)」ページ(https://swc.nict.go.jp/trend/sunspot.html)で確認できるので、これで黒点が見えることを確認しての撮影です。

この日は小さな黒点が端の方に一つだけと、いまいちな状況でしたが、いいコンディションを待っていても何日後/何週間後になるかも判らないので、取敢えず撮影しました。

機材は、PENTAX KP +DA300mmF4/HD DA55-300mm(PLMでない方) + リアコン HD DA AF1.4X +ND-100000 の組合わせ。 (DHG ND-100000はΦ58mmしか持っていないので、DA300mmF4にはステップダウンリングで取付け)

 

下の画像で、太陽全体が写っているものは元の画像の6000×4000ピクセルから太陽周辺1200×1200ピクセルを切出したものです。 目立つ黒点は、太陽表面写真の右方向下側(4時の方向、周辺寄り)に、一つだけ見えています。(イメージセンサーのゴミに見えますがゴミではありません、念のため) 

何れも、PEFをDigital Camera Utilityで、トーン補正+ホワイトバランス設定(7000K)したものです

 

↓DA300mmF4+1.4× ISO 100、F11、1/250、ホワイトバランス:色温度7000K

↓HD DA300mmF4-5.8+1.4× ISO 100、F13、1/180、ホワイトバランス:色温度7000K

↓この日の、「宇宙天気予報センター」の「現在の太陽表面(白色光)」の画像です。使用機材は不明ですが立派な望遠鏡を利用しているはずなので、素人用カメラの映像の解像度とは比べものにはなりません。 黒点の他に、円盤の中心を挟んで黒点とちょうど反対方向に少し白っぽい白斑が見えていますが、これは今回KPで撮影した上の2枚の画像でもかろうじて確認できます。

 

全体画像ではよく分らないので黒点部分を拡大した画像です。

上の全体写真の150×150ピクセルを切出して拡大 一応、本影/半影くらいは何とか判ります

↓1枚目:DA300mmF4+1.4× 、2枚目:HD DA300mmF4-5.8+1.4×

 

↓ 「宇宙天気予報センター」の「現在の太陽表面(白色光)」の黒点部分を拡大

  やはり圧倒的な解像度で、黒点だけで無く、白斑、粒状斑まで判ります。

35mm換算で630mm相当とは云え、50mmを等倍とすると12倍程度の拡大率にしかならないので、アマチュア望遠鏡と比べても拡大率が全く足りませんが、望遠鏡無しで黒点の撮影ができるのはありがたいことです。

レンズの差異があるかもと思って300mmと300mmズームを2本比較しましたが、被写体の特性や両方共に58mmフィルターを使用したためかよく分りませんが、ほとんど差異は無いようです。

星の撮影ならば、レンズの明るさも影響するのでしょうが、太陽ならばND100000を使用しても、ISO100で撮影できますから。