シトロエンC5 Anti-pollution faulty点灯し走行不能になる | Les Citroen dans la Vie ハイドロファン シトロエンC5 シトロエンC6 と日々のブログ

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「お金を出さずに知恵を出そう!」をモットーにハイドロシトロエンの修理方法や安価なパーツの入手方法など経済的に維持する方法と趣味や日常生活についてのブログです。※当ブログではフランス語の表記について文字化けを回避するためアクサン記号を省略しています。

シトロエンC5ですが、インテークポートのカーボンクリーニングとタイミングチェーン交換とスロットルバルブボディー(こちらはゼロクラブから中古部品を調達)の交換を行い、絶好調だったのですが、2024年5月くらいから、時々Anti-pollution system fautyが表示されるようになりました。

この表示は結構あり、24時間経過すると消えてしまうので安心していたのですが、次第に症状が悪化して、毎朝、Anti-pollution system faultyが表示されるようになってしまいました。

また、この表示が現れるだけなく、突然、エンジンが吹けなくなり、どんなにアクセルを踏み込んでも30kmしかスピードが出ないという症状が起きるようになりました。シトロエン新潟に電話して、チーフメカの高橋さんとお話しした段階ではイグニッションコイルの故障を想定していました。シトロエン新潟ではテスト用のEP6用のイグニッションコイルを持っているので、応急処置でそれを装着して、新たに新品パーツが入庫したら交換するという作業を依頼しました。ただ、前述のエンジンが吹けなくなる状態が突然起きることを想定すると60kmくらい離れた新潟市までたどり着けるかどうかは結構不安でした。ましてや高速道路でスタックしたら大事です。そこで、高橋さんのアドバイスで100kmまで無料の通販系任意保険の無料レッカーサービスを利用することにしました。(通販系の損保は大抵100km無料レッカーサービスが付帯できます。)私は某S損保に加入しているので、S損保のロードサービスに電話して、レッカーの予約をしました。予約はバッチリOKだったのですが、最後にオペレーターのお姉さんから一言「レッカー車には安全上の理由でお客様は同乗できませんがよろしいですか」とありました。さすがに車だけディーラーに持ち込むわけにはいかないので、ここで一旦予約をキャンセルして再考となりました。

お風呂に入りながら思考をリセットして閃いたのが、無料レッカーサービスで車をディーラーに送り、その後、自分は近所の高速バス停から高速バスでディーラーまで向かうことにしました。
そこで、S損保のロードサービスに電話してレッカーサービスを再予約しました。S損保では1時間の幅でしか、予約できないため、高速バスに乗る時間も考慮して日曜日の7:30~8:30に予約しました。さて、日曜日の朝になり、提携レッカー会社から電話があり、7:30には自宅に到着予定とのこと、そこで会社の方よりあっさりと一言「レッカー同乗可能ですよ。ただし、何かあったときは自分の保険を使うのが条件です。私どもは搬送中に事故にあっても保証はできません。」とのこと。本当は、JAFと異なり、損保のレッカーには同乗は不可なのですが、このような神対応をしてくださるレッカー業者がほとんどらしいです。それにしても使えないのがJAFのロードサービスです。レッカーが無料なのがたった15kmです。毎年高い会費を払っているのに悲しくなります。退会を強く検討中です。
さて、レッカー車に同乗してシトロエン新潟に到着したのが9:20くらいでした。始業前でしたが、快く車を引き受けてくださいました。10:00になり、営業開始となり、早速テスターで診断してもらった結果は、スロットルバルブボディーの故障(モーターが故障してフラップが開かない)とエンジンオイル油圧が高すぎるとの診断でした。前者はゼロクラブから購入した中古部品の故障でした。中古部品あるあるですが、「安かろう悪かろうです」中古部品にはこのようなリスクは付き物です。ゼロクラブのパーツは初期不良以外は保証なしですので仕方ありません。(私がよく利用するオランダの中古パーツショップは6か月の保証が付きます。このくらい頑張って欲しいものです。)高橋さんのお話によると、ゼロクラブさんから斡旋した中古エンジンが故障して、お客さんからクレームを貰っているとのこと、ちゃんと中古部品のリスクを説明しても感情的に受け入れてもらえないお客様もおられるそうです。また、エンジンオイルの油圧の以上上昇についてはバーダルリングイーズのクリーニング効果でオイルがヘドロ状に汚れているために油圧センサーの穴が詰まっているのではないかとのことでした。そこで、スロットルバルブボディーの新品パーツ(税抜き58600円)とエンジンオイル交換をお願いして高速バスで帰宅しました。そして、金曜日に連絡があり、故障が治ったとのこと、診断通りにスロットルバルブボディーのフラップはオイルまみれでモーター部までオイルが侵入して作動不良状態、エンジンオイルはバーダルリングイーズの効果で、ヘドロ状態になっていたそうです。恐るべしバーダルリングイーズ、さすがのクリーニング能力です。前回、インテークバルブのカーボン除去をしてもらった後に、バーダルリングイーズを投入したのですが、ワコーズRECSとは桁違いのカーボンを除去して剥がれ落ちたカーボンがエンジン内に多数残っていたのか、はたまた、その後のバーダルリングイーズのクリーニング効果で大量に剝離したのか、作業後に新品オイルに交換したにもかかわらず、エンジンオイルがとんでもない状態になっていました。今後はインテークバルブのカーボン除去後はフラッシングも兼ねてエンジンオイルを1000km走行後ぐらいで一旦交換した方が安全ではというのが自分の見解です。その後は通常の交換サイクルで問題ないと思います。
最後になりますが、シトロエン新潟さんでは斡旋した中古部品が速攻壊れたのを気の毒に思ってもらったのか、新品パーツを20%引き、工賃無料にしていただけました。また、今回、サービスで持ち込みのサードパーティーのイグニッションコイルも交換していただけました。
似たようなパーツが多いので必ずVIN番号(車台番号)や型式をお伝えして、適合確認してもらってから購入してください。これをしないでパーツを購入すると商品到着5日後以降返品不可となります。(適合確認した場合は商品到着後1か月までは返品可能となります。)担当のダニエルさんが親切に教えてくれます。また、メールレスポンスも激早です。お勧めの会社です。
最後になりますが、今回、ディーラーのシトロエン新潟さんからはとてもよくしていただいたのですが、残念ながらGoogle Mapのクチコミなどを見るとクレームも少なくありません。ベルランゴがヒットしてたくさん売れたのは良いのですが、輸入車など個性的な癖のある車を買うのは国産車を買うのとは異なります。ちょっと他人と違った車に乗りたいといった軽いノリで買ったユーザーからトヨタ並みの耐久性やサービス対応を要求されて困っているシトロエンディーラーが少なくないそうです。メーカーもディーラーも世界のトヨタに比べたら格段に非力です。それを納得した上で乗らないと悲劇です。また、ディーラーも他の会社と比べても非力です。力のある地元フランチャイズは売れ筋の国産車やドイツ車のディーラーを経営するでしょう。そうなると失礼な言い方ですが、ラテン車などのフランチャイズ経営店は2番手・3番手となってしまうのは仕方のないことでしょう。ましてや全国ネットというよりも個人商店的な趣が強くなります。ですから、お店とお客の付き合いも、お互いの人間関係を重視せざるを得ないと思います。つまり、お互いに非力な相手を思いやっていかないとお付き合いができません。今回もディーラーでは代車の用意ができない状態でした。それは決して不誠実なのではなく、会社の規模や整備のキャパ的に多くの代車を維持できないためでしょう。また、人件費の節約のために少ないスタッフで会社を回しているため、接客対応で行き違いやミスが結構あるでしょう。そこを責めても、その結果良い関係を築けるとは思いません。そこに寛容になり、仲の良い友人と付き合うような感覚でお店と付き合っていくとお互いによい関係が築け、結果として自分も気持ちよくなれると自分は思います。
 
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