見るべき点。知るべき縁。 | タイのお守り プラクルアンに関するネタ 「プラ・ネタ」

タイのお守り プラクルアンに関するネタ 「プラ・ネタ」

タイのお守り「プラクルアン」について書いています。

ある日。

センセイ方を訪問し、お願いしておいたプラクルアンを受け取り四方山話。ふと、ガラスケースに目をやりますと、見た事のあるリヤン。




ルアン・ポー・デーンとルアン・ポー・ジャルーンのお二人が描かれたリヤン。このお二人は実の兄弟でいらっしゃいます。

以前、何度かお会いさせて戴いたMさんが一度提げておられたのを見せて戴いた事がありますが、密閉式の枠に入れられておりましたし、そもそもこちらのリアンの真贋ポイントを私は知りません。所謂「専門外」です。




しかし、今回センセイ方で見たアチラは、どうにも違和感が…。

ショーケースから出して戴き見てみると、こんな感じ。




センセイの顔を見ると頷いて一言

ゲェー(偽物、の意味)」

まず、表面ロンダム(黒い薬品)の厚みと光沢に違和感。そして、上の写真でわかるように、不自然に「膨張」しています。

リヤン(コイン型のお守り)の真贋を見極める上で基本中の基本となるのが、

「文字、描かれている意匠の線がシャープで鮮明か」

と、

「ボワム(膨れている)していないか」


という点となります。典型的な偽物はルーペを使う迄もありません。

色目は角度によって見え方が変わりますので、やはり実物を見た方が断然分かりやすいです。

真贋見極めの第一歩は「違和感」を抱けるかどうか。昔、先生達全員から「本物を何度も何度も見る事から始めろ」と言われました。とどのつまり、真贋は記憶にある記録と目に前にあるプラクルアンを比較する事です。知らない物は比べられませんゆえ、数を当たる(見る回数を増やす)というのは理に適ったお勉強方法であります。当初は「どこをどない見んねん…」と途方に暮れておりましたが、良い先生方に出会ったご縁により色々と教えて戴きました。何て素敵なセンセイたちでしょう…と思われるかもしれません。しかし、知らないプラクルアンのお店の方や、シアン(目利き)と呼ばれる方達にいきなり「あ。ども。ちょっとプラクルアンの鑑定ポイント教えてくれます?ウフフ」とアプローチしても、恐ろしい顔で睥睨されたり、「逝ね。ボケカス!」と痛罵されると思われますのでご注意下さい。

私がセンセイたちに色々教えて戴いた理由は、勿論ご縁があっての事ではありますが、それはずばり「私がいい客」、つまり「お守りをよく借りるヤツ」だからであります。

鑑定ポイントをご教授戴く。よいプラクルアンがあればご紹介戴く。これらの情報の為に日頃から、こまめにご連絡を差し上げ、盆暮れ正月には粗品持参でご挨拶し、旅行に出た際はお土産をお届けする。という活動をするのですが、この国においてコネを構築し、情報を得る為に努力する事は、プラクルアン業界だけに限りません。ピンと来ない方もおられるかもしれませんが、情報はロハではない、というお話でございました。