リヤン ルン4 2498 | タイのお守り プラクルアンに関するネタ 「プラ・ネタ」

タイのお守り プラクルアンに関するネタ 「プラ・ネタ」

タイのお守り「プラクルアン」について書いています。

仏歴2490年代から2520年代にご活躍されたゲージアジャーンに惹かれている私ですが、今までにお世話になった先生方が仰ったように、専門を絞ってプラクルアンのお勉強をして来ました。お陰様でいくつかのお守りに関しましては「そこそこ」見れるようにはなったものの、まだまだお勉強の必要は大でありますし、上記の年代に発行されたお守りでも知らない、見た事もないお守りが依然として多く存在しております。

密かに「2490年代から2520年代にご活躍された有名ゲージアジャーンの、プラクルアンを一つは持ちたい」という思いがあります。数年前にワット・ラハンライ、ルアン・プー・ティム。昨年にはアジャーン・リーと漸くご縁に恵まれましたが本日、プラクルアンのお勉強をしていた頃から欲しいな欲しいな欲しいな、と考えながらもご縁がなかったルアン・ポー・オーパーシーのリヤン・ルン4を入手。

ルアン・ポー・オーパーシーは南部ナコンシータマラー県のご出身。バンコクの名刹ワット・ボウォンニウェートにいらっしゃった事もありましたが、猊下の仏道へのお考えから実践された行動が理解されず、「ルアン・ポーはおかしくなった」とさえ思う方もいたようです。猊下は遠くの方が話した内容が聞こえたりと、特殊能力があったという事もつたえられています。

猊下は信者からタンブン(喜捨)された物を悉く火に焚べられたそうで、これは物質に拘泥しない生き方が悟りへの道とのお考えからだったとの事ですが、ある日、とある信者が純金をタンブンされましたが、猊下は受け取った純金を躊躇なく火の中へ焚べられました。「折角タンブンしたのにどうして燃やすのですか」と訊ねたところ「勿体無いと思うなら最初からタンブンなんてすべきではない」と仰ったそうです。その後、信者が帰宅すると、火に焚べられた純金が自宅にあったそうです…。

不思議エピソードが真実か否かは私にはわかりませんが、こういった不思議なチカラ逸話の多いルアン・ポー・オーパーシーは、あまりお守りを発行されていません。今回入手させて戴いたルン4は第二次世界大戦の折、ベトナムに出兵した兵士が多く、こちらのお守りの恩恵に預かり無事帰還したそうです。


バイセーマーをクルッ(ガルーダ)が支えている意匠です。バイセーマーは「結界」を意味し寺院内でウボソット(本堂)を囲むように置かれています。


裏面。発行は2498年。