建築家長沼幸充ブログ -267ページ目

外観は顔立ちと一緒


貸店舗と住宅の両立。


これはよくある形で、特に駅前の商店街などに並んでいます。






私が相談を受けた所も、


駅前のロータリーに面した商店でした。




「1階は貸店舗にして、2~5階までは両親と二世帯で住む」


という要望でした。




駅前という好立地のため、


店の看板を掲げて貸店舗でうまく行きそうです。




しかし2階以上の住居部分に看板を掲げると、


中からの視界を遮るものになってしまう。






このような葛藤に悩んだ末に私が提案したものは、




「この建物自体を1つのオブジェとして作る」




ということでした。






建物の外観そのものにインパクトを与えて、


看板にしてしまおうと。






住宅の外観は、街に対しての顔です。




目鼻立ちをすっきりとした目立つ顔にするのか、


控えめな印象で周囲と調和する顔にするか、


住宅の外観へのイメージを持つことが大切です。





上下階の移動にホームエレベーター


二世帯住宅を考えている方に相談されました。


「陽当たりのいい2階に両親の部屋を用意してあげたい。

 だけど年をとって足の力が弱くなった時には、2階はかわいそうで。」



確かに2階への上下移動は、

体に不自由がない時にはストレスになりません。


しかし年と共に負担となっていき、

徐々に2階から降りるのが

億劫になるなんてことにもなりかねません。



そのときに提案したことは、


「将来はホームエレベーターを付けませんか?」


ということ。



今は一間の押し入れスペースを使って設置できる

ホームエレベーターが、各メーカーから出されています。


例えば、1階玄関脇に納戸スペースを設け、

その上階に収納スペースを用意しておけば、

将来はその収納を改修してエレベーターを設置できます。


この用意をしておくだけで、

建て替えや大規模な工事をすることなく、

家族の生活の変化にうまく対応することが出来ます。


このような将来対応用の余白を用意しておくと、

家の寿命が延びると思います。




まず始めはイメージづくりから


住宅を新築したいという知り合いから、


「なんかいい二世帯住宅のアイデアない?」


と相談されました。



もう少し話しを聞くと、

息子さん夫婦と同居するために新しく家を建てたいとのこと。


ハウスメーカーの住宅展示場を何カ所も回っているが、

期待通りのものが見つからないと嘆いていました。


そこでどのようなものを望んでいるかを聞いてみると、

あまりはっきりとした答えは返ってきません。



そこで、私は気が付きました。

まだほしい家がイメージ出来ていないから、

いろいろな情報に当たっても満足出来ないのだと。



家づくりを始める第一歩は、

「こんな家に住みたい!」

という理想のような家を見つけることだと思います。


「高望みなんじゃないか」

「建てるのにいくらかかってしまうか心配だ」

なんて不安がらずにまずはイメージを持ちましょう。


そのイメージを自分の評価基準にして、

住宅展示場や建築家など設計者に出会えば、

何が満足できて何が足りないのか判断が出来るようになります。