建築家長沼幸充ブログ -208ページ目

図面の役割

図面を描くときには、参考文献や過去の図面を見る機会が多くなります。


建築の納まりには標準的な仕様があり、例えば国交省が監修した本など、

「これをしておけば間違いない」という形があるのです。


また過去の図面にも、作図をしてから実際に現場でどの点が悪かったのか、

どの点はうまく出来たのかという、ノウハウが蓄積されていきます。


今日も現在悩んでいる部分に似ている過去物件の図面を見ていて、

驚きました。


「すごい密度で図面を描いている!」


働き始めた頃には、とにかく時間をかけて密度の濃い図面を描こうとしていました。

図面が線で埋め尽くされていくほど、「設計している」と勘違いしていたのです。


その後、図面を持って現場に行くようになると、

「どこか訂正が出たときに、同じ情報を描きすぎているため直しきれない。

 結果間違いのもとになる。」

「施工者はこんなところの情報は必要としていない」

など、ただ描けばいいわけではないことを、実感しました。


それからは、なるべくシンプルに作図をしていくことを心がけ、

各図面にそれぞれの役割を持たせようとしています。

つまり同じ情報をあちこちに描かないということ。


敷地と建物の関係については「配置図」、部屋の位置関係については「平面図」、

実際の細かな寸法確認には「平面詳細図」といった具合です。


見やすい図面を描くことで、設計者自身も情報を整理することが出来ますし、

現場での間違いを減らすことが出来ると思います。



何度もやり取りします

今日は、構造事務所と打合せなど。


建物を建てるときには、意匠設計、構造設計、設備設計とがあります。

その中でも、建物の強度や骨格を設計するのが、構造設計です。


設計の進め方としては、まず意匠設計がクライアントと打合せを重ねながら、

平面計画を詰めていきます。

その時、平行して構造と打合せをしますが、平面計画がしっかりきまらないと、

構造計算も出来ないので、まずは考え方の意見交換などに留めておきます。


その後平面計画が固まってきた段階で、再度構造と打合せを行い、

「ここには開口部を開けたい」

「この間には柱は置くことが出来ない」

など、構造の基本的なルールを決めます。


そして構造設計のほうで暫定的な構造部材の寸法を計算し、

それを意匠設計図に反映させて不具合がないかを確認します。


このようなやり取りを、工務店に図面を渡すまで何度も繰り返していきます。

そのため、建物1つを設計するのにも、かなりの時間がかかります。



パタゴニアに

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父の日のプレゼントを買いに来ました。