建築家長沼幸充ブログ -103ページ目

コンクリート打設の流れ

とある現場でのコンクリート打設の様子です。
コンクリートは練り混ぜる工場から、現場の型枠に打ち込むまでの時間を、
120分以内(外気温やコンクリート強度により減あり)と定められています。
ですので、工場出荷からスムーズに現場に運ばれて来なければなりません。

建築家長沼幸充ブログ-ミキサー車

写真のようなミキサー車で現場に運ばれて来たら、
一定数ごとに少量のサンプルを取り、定められた強度が
確保されているか試験を行います。

建築家長沼幸充ブログ-受け入れ検査

写真左側は、コンクリートを一度筒のような容器に入れ、
平板へ空けたときの様子です。
広がったコンクリートの高さを測っていますが、これはコンクリートの柔らかさ
(スランプ値)を測るためです。
その他、コンクリート温度や中に入っている空気量などを検査していきます。
合格だった場合は、写真右側にあるような容器にコンクリートを入れ、試験体を作ります。
これは後日コンクリート強度が設計通り確保されているか試験を行う時に使います。

これらの試験にすべて合格して初めて、現場の型枠に打設することが出来ます。

建築家長沼幸充ブログ-打設

この現場は非常に大きいので、打設する際の職人さんも多いです。

新しいこと企画中

偶然が重なり、新しい企画を計画中です。
もちろん企画なので、実現するかどうかは分かりません(笑)。

これまでにないジャンルなので、考えるプロセスそのものも楽しい。
やはり新しいことに取り組むことって、大切です。
今年は去年行っていないことに、チャレンジして行きたいです。

同時並行で日常業務も。
頭の切り替えが必要です。

「地震住まい生活」を読む

1月17日に頻繁に取り上げられた阪神淡路大震災のニュース等から、
改めて震災への関心が高まっています。
そこで阪神淡路大震災についての本を読んでみました。

地震 住まい 生活―阪神・淡路大震災の教訓/岸本 幸臣

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これは神戸などの住宅政策に関わっており、大学講師でもある著者が、
地震当日の様子から復興までを専門家の目を通して書いたものです。
発表論文としてまとめたものを一般書籍用に再編集して出版したもののようです。
そのためか、細かなデータがたくさん明示され、地道な現地調査をした上での
考察であることが伺えます。

非常に多くのことを示唆する内容ですが、大きく要点を2つにまとめることが出来ます。
1.地震が起こる前の備え
2.震災後の復興について

とても当たり前のことだと思いますが、具体的な数字を用いての意見だけに
非常に説得力のあるものです。

建築士として自分にも震災への取り組みが出来ないか。
そう考える中で、「地震が起こる前の備え」の部分で「耐震診断・補強工事」の
お手伝いが出来るかもしれないと思っています。
まずは自分が生活している場で、そのような活動をしてみようかと。

最後に本の中で著者は、被災者の避難所で写真を撮りながら取材をしていると、
近くにいた方から、「人の不幸を写真にとって何が面白い!」と言われたとありました。
著者は研究者として事実を記録に残し、未来への解決策になればと思い、
被災者へ取材するというとても苦しいことを実行したのだと思います。
事実、苦労の末にまとめられた本書を読み、震災へ取り組んでみようと思う人を
新たに生み出しているはずです。