石巻に行ってきました。仕事で。
この地には1年半ほど住んでたことがあります。
最後にいたのが平成3年あたりなので、22~3年ぶりくらいになる
でしょうか。
当時の記憶を元に車を走らせてみると、街並みはすっかり様変わり
していて、道は間違っていないはずなのに迷っている感覚に陥って
しまいます。
そんな中でも、当時のまま残っていた所もあり、何とも嬉しくなって
しまいました。
昔住んでたアパート、旧市役所わきの急な坂道、近所の呉服屋さん、
時々食べに行ってたパスタ屋さん、通勤で使ってた道の界隈・・・
さまよってるうちに、当時の思い出がたくさんたくさん甦ってきます。
1年半という短い期間でしたが、この街では色々なものに恵まれ、
何より人に恵まれて、若かった自分にとっては濃密な時間を過ごせた
場所でした。
津波の被害にあった地域にも足を伸ばしてみました。
あの大震災からもうすぐ3年を迎えますが、今でも爪痕は深く残って
いる様です。
地域の産業は、新しい建物が建ったり修復したりして既に前に進んで
いますが、民家はというと瓦礫が片付けられただけで、そこに家が
あった痕跡が残っているのみ。3年たってもほぼ手付かずといって
いい状態です。
果たしてこの地域に再び生活の基盤を置こうという人がどれだけ
戻ってくるのか、戻ってくる事があるのか、戻ってきたいと思って
いるのか、離れていってしまうのではないのか・・・
かつて民家があったであろうところに枯れ草が揺れているのを見て、
自分の記憶の中にある家々が建ち並んでいた風景を重ね合わせると、
この地域の未来に不安を感じずにいられなくなります。
だいぶ端折ったけど、石巻の変わった所、変わらない所、復興と停滞を
肌で感じて帰ってきました。
また行くか。
現在のBGM:「HOLD ME TIGHT」伊豆田洋之
ところで、民家跡がそのまんまになってるってのは、
プライオリティ下げられてるってこと?
阪神淡路の復興の時ってどうしてたんだっけ?