12月19日はC級2組の順位戦があります。
以前触れましたが、勝又六段VS中座七段戦があります。
レーティングで見れば、勝又4:中座6の評価です。
降級点をすでに1つ持っている二人にとって
負けたくない、いや、負けられない戦いです。
個人的に注目しております。
さて少し前に、棋士の成績を見るのが好きと書きました。
奨励会や、研修会の成績も定期的に見ております。
あっという間に強くなる、少年・少女たち。
青田買いの意味も含めて興味大であります。
個人的に注目している方を紹介します。
①奨励会初段:藤井聡太君(杉本門下)
11歳で初段の最年少記録を達成。
http://www.shogi.or.jp/kansai/shoreikai/kansai_shoreikai.html
10歳の時、詰将棋選手権で上位入賞。
一部の関係者の間では次の名人と言われていそうです。
将来、「2人目の藤井竜王誕生」などと夢は広がります。
2代目鰻屋はいりません。念のため。
②研修会C2:カロリーナ・ステチェンスカさん
ご存知ポーランド出身の外国人女性。
関東研修会に所属。C2クラスにいますが
現在C1クラスへ昇級のリーチがかかっている状況。
C1になりますと女流3級の資格を得ます。
http://www.shogi.or.jp/kyoushitsu/kensyuu/bc.html
<昇級規定>
6連勝・9勝3敗・11勝4敗・13勝5敗・15勝6敗
<女流3級について>
女流3級はプロの仮資格のような状態。ひとまず女流3級
になり、女流の公式戦に参加する。女流3級から正規の
女流棋士(女流2級)になるためには、
下記のいずれかの条件を満たすことが必要である。
1、1年間で参加公式棋戦数と同数の勝星を得る。
2、2年間で参加公式棋戦数の4分の3以上の勝星を得る。
3、女流棋士の昇段級規定の「女流1級」に該当した場合。
ただし、2年間で上記のいずれも満たせなかった場合は、
女流3級の資格を取り消される。(研修会C2に戻ることは可)。
資格を得たら即女流3級に登録するかはわかりませんが
もしそうなったら、将棋界にまたグットニュースが生まれます。
ここでカロリーナさんの実力はいか程か考えてみます。
研修会での教官であるプロの男性棋士との駒落ちです。
6/8 山口八段 飛香落ち ○
7/13 千葉六段 飛香落ち ○
10/26 田村七段 飛香落ち ●
その他にも奨励会員との駒落ち結果も考慮に入れて
それでもデータが少ないのは承知で言わせてもらえば
アマチュア四段以上、五段未満
といったところでしょか。異論は受け付けます。
「将棋を覚えて6年程、しかも言葉も解らず指導者も
いない状態からのスタート」という悪条件を勘案すれば
驚異的な上達振りとも言えます。
しかしながら、いわゆる、県代表にはちょっと遠い
ローカル将棋大会でも優勝は難しいレベルと思料します。
くどいようですが、C1へ昇級して即女流3級に登録
するかどうかわかりません。
ですが「将棋界に初の外国人女流プロ棋士誕生!
しかも、うら若き白人女性!」
と想像しただけで話題性十分です。
イベントなどにも引っ張りだこになるでしょう。
将棋連盟がイケイケなら、やらせます。
しかし、プロ棋士にとって「将棋が弱い」ということ程
ミジメなことはありません。
女流3級から2級への道は、まだ険しいのでは?
強い小学生に指導するつもりが、逆に平手で負けて
しまうことなどありませんか?
もう少し実力を備えてからでも遅くないですよ。
などと老婆心全開でオッサンは心配してしまいます。