容疑者 1
翌朝から各刑事は特殊メイクからの手がかりをつかむため、リスト全員の交友関係をあたっていた。
門奈は睡眠剤のことで鑑識と科捜研に情報をとりにいっていた。
前田は初老の男性の江本信義の交友関係を探っていた。
門奈は最初の現場になった中央銀行の周辺を歩いていると、大川から連絡が入った。
「特殊メイクのリストの時枝と来栖が非常に変わった交友関係があることが分かりました。」
「今、からその関係者をあたろうと思います。」
「分かった、今どこにいる」
「今北区の時枝の事務所をでたとこです。」
「よし、俺も行くから、区役所で落ち合おう。」
「わかりました。」と大川は電話をきった。
区役所には大川と島村が待っていた。
大川から「じつは、時枝なんですが、劇団員の綾園仁35歳と恋人関係なんです、そして、その同級生に舟木健一郎35歳がいるのですが。」
「その舟木はプログラマーなのですが、裏では、新種のコンピューターウイルスを開発しているらしいんです。」
と、島村が手帳をみながら話した。
「なるほど、この3人が繋がるとあとは睡眠剤と運転手だな。」
「よし、まず綾園にあってみよう。」と門奈は言い、綾園の劇団に向かった。
一方前田は江本信義の交友関係から不思議な人物をみつけていた。
そして、江本が昔薬剤師であったことが判明したのである。
そしてその関係から、薬剤師の不動信二という人物がでてきたのである。
前田は不動と言う薬剤師に近づいた。
不動は前田を見るなり、おどおどとしていた。
前田は「すいませんね、ちょっとある事件のことでお聞きしたくて、お時間ございますか。」と聞くと、不動は頷いた。
「不動さんは江本さんとお友達なのですか。」
「はい、私の先輩で、江本さんからいろいろ教えていただきました。」
「そうなんですか、いまでもたまにはお会いしたりするのですか。」
「そうですね、たまに会いますよ。」
「最近ではいつお会いしましたか」
「2ヶ月前くらいです。」
「そうですか、ありがとうございました。」と言って不動と別れた。
夕方に刑事2課には全員が集合していた。
本日の手がかりが江本信義が何らかの形で事件に関係していること。
綾園仁、時枝裕子、舟木健一郎の関係が繋がったことである。
そして門奈から「綾園仁が事件の主犯であると推測できるんだが、証拠が全くない、交友関係からも、非常に黒に近いと思われる。」
「明日から綾園、時枝、舟木の尾行、前田は引続き江本からの手がかりを探ってくれ。」と言って解散した。