アドリブ将軍モッタの『イチ確』 -11ページ目

微熱大陸


ミーンミンミンミンミンミーン


ナレーション: セミの鳴き声が響く。真夏の日光がアスファルトを熱くする。そんなコンクリートジャングルで生きる、一人の青年がいる


8月某日、静かな住宅街


我々取材班は彼が住む世田谷へと向かった




ガチャッ


「あっ、どうも。取材の方ですね!」




アドリブ将軍モッタ。今年27歳の九州男児


職業、アドリブ研究家


彼が言う、アドリブとは何なのか…


テッテテーレッテー、テテテテッテテテッテテー(オープニング曲脳内再生)


この放送は、Sammy、山佐、ユニバーサルエンターテイメント、藤商事、北電子の提供でお送りいたします


密着初日


早朝6時。アドリブ研究家の朝は早い


「毎日ではないんですけどね。今日は洗濯物が溜まってて、パンツのストックが切れちゃったんですよ!笑」



素早い手つきですね?


「高校卒業してからは独り暮らしでしたし。まぁ、27歳だから洗濯くらいしますよwwと言っても去年は実家でしたけど」


親に頼ってた?


「そこ聞きますか?w洗濯は母が家族の分と一緒にやってくれましたね。パチスロに集中してましたからww」


つまり、面倒くさいだけ?


「はははっwwwじゃ、パチ屋に行きますか」


サラリーマンと一緒になって、通勤ラッシュ中の電車に乗り込む。これもアドリブ研究家の仕事である…と、彼は言う


「さすがに慣れましたね。最初は経験したことなかったから、体がガチガチになってたんですけど、今ではリラックスして乗れますよ」


少し汗臭いけど迷惑とは思わない?


「はははっwww」


彼は笑って、そこから無言になった


パチスロは設定狙い?


「そうですね。上京してからは設定狙い中心だけど、これぞ優良店というのを見つけきれてなくてwwまぁ、行動範囲を広く立ち回ってる感じですね」


今日はどうして緑ドン?


「とりあえず打ちたくってwww」



稼働終了後


どうだった?


「緑ドンは難しいですねwww」


いっぱい負けた?


「いやいやそこまで負けてないですよww」


彼の目は、次男の赤ドンより赤くなっていた


「んじゃ、呑みながら話しましょうか」


我々取材班は、彼の真意に迫った


パチスロを始めたキッカケは?


「名古屋に上京して、会社の先輩に教えてもらったのが始まりですね。初めての機種は4号機の番長でした」


そこから勝ち続けている?


「とんでもないww大負けとかはないですけど、立ち回りと言うには程遠い打ち方をしてましたから」


じゃあ、勝てるようになったキッカケは?


「当時、会社の同期で同じ九州出身の男がいたんですけど、その彼がちゃんと立ち回ってたのが大きなキッカケですね。やっぱり同世代の奴には負けたくなかったですしね。あと、彼とノリ打ちをしていたからってのも勝てた要因かな」



つまり相手に助けてもらってた?


「あははっwwwや、やだなぁー!相手の能力を見切った僕のアドリブですよwww」



我々が密着して、彼がアドリブというフレーズを口にしたのは、これが初めてのことである


「でも、一番の要因というか、パチスロに対する考え方とかが大きく変わったのは、スロプロさん達との出逢いですよ。彼らの勝ちに対する情熱とか、勝負師としての人間性には惹かれました」



そのプロ達と対等になれた?


「とんでもないwww彼らの執念や努力というのは本物だし、僕なんか相手になりませんよ。だけど、やっぱり負けたくない気持ちはあるし、僕には僕にしかない魅力もあると思うんです」



その魅力とは何?


「やっぱりケツですねwww僕って野球やってたから、ケツのラインがスゴくキレイなんですよ!それは負けませんねww」


パチスロのことに関しては?


「見当たらないですねwww」


他愛もない会話が続く。密着し続けてきた取材班が、あのことについて聞いた


アドリブって何?


「アドリブですか。アドリブって簡単に言うとスポーツ選手で言うゾーンってことですかね。未知の領域と言うか、誰でも持っているんだけど、人間の使われてない隠された能力なんですよ!」


つまり、自分でも何かはわからない?


「バレましたかwww」


彼は恥ずかしそうに笑った


彼が本当の笑顔を我々に見せたのは、これが初めてかもしれない


次の質問でインタビューは終わりですが、あなたにとってパチスロとは何ですか?


「うーん…。僕にとってと言うか、パチスロはパチスロに過ぎませんよ。だけど、それがキッカケで僕の人生が大きく変わったとするなら、パチスロは僕を導いてくれた光なのかもしれませんね」


道を選んだという事実こそアドリブなのでは?


「旨いこと言いますねwww山田くん座布団30枚持ってきてwww」


テーレーレレー♪テレレーレレー♪
(エンディング曲脳内再生)


彼は笑う。今日も明日も…


その笑顔の理由が何であろうと、彼は笑う


その眩しい笑顔こそが、誰かを導く光なのかもしれない。そしてアドリブの答えもそこに…




では、アドリブとはなんだったのか


それを知るために、我々は生きているのかもしれない


※僕はナルシストではありません。笑

ほっとをもっと


ふーん





うーん





ふぅ~





はぁ~





おぉ~





んぁ~





うふふ





ほぉ~





姉さん、東京は広いです


人多いし、道も覚えきれません


そして熱いです


六本木のクラブでは躍り狂った若者たちが大勢いまして、みんなとても元気


元気過ぎてEXILEみたいなグラサン野郎からラリアットお見舞いされましたよ


大丈夫。首は繋がってました


そして姉さん、ドイツ人はデカイです


終わらない旅は、やはり終わらない


ラッキーカラーのピンク色トランクスを限界まで食い込ませ、僕は今日も自転車にまたがる


東京の暑い、そして熱い風を全身に浴びながら



Suica

しっかりツモれてます









7月に入り、私の人生は大きく変わろうとしている。目的意識こそ今までと変わることはないが、やはりパチスロライターさんと行動し始めたことが、大きな要因だと思う


色々なホールを紹介してもらっているだけでなく、データ取りのコツや業界の裏話まで、普通なら経験できないことが現実として私の目の前で行われている



「チャンスとは石ころのようなもの」


23歳頃からパチスロライターを夢見て、現在は夢から目標へと少しだけ意識が変わったのは、チャンスは無数にあり、それを手に入れるのは決して困難ではないと思えたからだ


小さなチャンスを見逃すようでは、大きなチャンスなんて当然手に入らない


足元にある石ころのようなチャンスでも、その積み重ねが大きな力を生み、やがてやって来る大きなチャンスを自分のものにできるようになる


とりあえず、まずは東京に適応するために努力しないといけないな


そんなわけで僕はSuicaを手にした



これで私は立派な東京人だよ


……その考えが田舎者だな。笑



『お前が舵をとれ』

by長渕剛