『空の色は…』スタート
太陽に街が煌めいて見える朝5時。少し振らつきながら両手でカーテンを開け、目覚め切れない身体を朝日が照らす。眩しさに眼を細めそのまま背伸びをし両手で顔を叩き気合いを入れる昂太。
今日から手探り新生活のスタートだ。
土曜と日曜で部屋を片付けた。
一人暮らしの冷蔵庫、たいした物が在るはずも無い。食料と足りない日用品の買い足し兼ねて二人を連れ近くの探険。
高校迄住んで居た街とは少し離れた場所。就職で戻る事になるとは思わなかったが、家が無くなる事になるなんて思ってもいなかった。この街は知らないわけではないが越してからゆっくり歩いたことなどなく、昂太自身も在る意味探険だった。
ただひとつ…
『これ、俺が乗るわけ?マジかよ』
『茜ちゃんはこれで幼稚園行って、お買い物してたんだよ』
『マジ…だよ』
自転車の前後に子供椅子の付いたママチャリを満面の笑顔で話す空。不似合いな物の前に過なり戸惑う昂太を楽しむような青。仕方なく覚悟を決め空を抱き上げ前に、青を
『自分で乗るよ…覚悟したんだ』
『しょうがねぇだろ!』
『大丈夫!昂太なら、何しても格好良いから』
『そっか。ありがとうな』
自転車には勿論乗れるし毎日駅迄乗っていた。が、二人を載せてのママチャリは難しく、振らつく度に子供の悲鳴に似た声と焦る昂太の声。そのうち楽しそうな声に変わった。
どうにか乗りこなした時、毎日二人を乗せてあの茜が…
「母親してんじゃん」
颯爽と歩く姿とのギャップを想像し込み上がる笑いを、ペダルを漕ぐ掛け声でごまかした。
買い物をし、公園を見つけ立ち寄ったり、小さな駄菓子屋を見つけ、河原でひと走りしてみたり、探険はまだ出来そうな街だった。
6時30分子供達を起こす。
『朝だぞ。起きろ!』
カーテンを開け意気なり布団を剥ぐ。眩しそうに眼を擦り思い切り背伸び、それでも余るベットをこんなに広かったかなと見渡した。
『おはよう。昂太』
『おはよう。早く用意しろ』
『はぁい』
書いてあった通り確かに寝起きは自分より良く、寝起き初の言葉からハモるのかよと布団を整えながら呟いた。
洗顔を済ませ寝る前に用意した服に着替えた空の動きが止まった。
『空…貸してみな』
昂太が手招きしブラシとヘアーゴムを受け取ると、空の髪を整え出した。空は不安そうに青は不思議そうな顔
『もう何年もやってねぇからな…』
『…?…』
子供の頃の茜はちょっと不器用な女の子で母親に髪を結んで貰っていた。そんな小6のある日母親が居ない朝。自力で頑張るがどうみてもバランスが、まとまり切れない残り髪が…見兼ねて手を出したのがきっかけ。毎日見ていたのを見よう見真似で、手先の器用な昂太の仕上がりは茜の合格点を取りそれ以来。中、高校時代は雑誌を見本でドライヤー片手にブローしスブレーでセット…友達の親がしている美容室で腕を磨いていた昂太の就職は美容師だと、誰もが進め、思っていた程。
出来上がりを鏡で見ると満面の笑顔で飛びつくように
『昂太って凄~い!ありがとう』
『どう致しまして、お嬢様』
顔上げる空に微笑む昂太にちょっと照れたように笑った。
冷めた様子で見ていた青は面白くない。青にとって昂太は憧れであり、何を基準なのかライバル意識している為、出来る事があると不機嫌になるのだ。
先に対面式テーブルの高めの椅子によじ登り技とらしく挨拶をして食べ始めた。
朝食のレシピとして、ふりかけは大いに使えありがたいが、野菜と果物を搾りジュースまでは無理!
『おにぎりと100%ジュースな』
『市販品じゃん…まあ、上手いから良いけど』
昂太のことを好きなのだが、だからキツイ突っ込みをボソッと。そんな生意気な態度の青が妙に可愛く思う昂太は、どことなく拗ねていたあの頃の自分に似ているような気がしていたのかも知れない。
7時30分。逆算して多少の余裕を持って家を出た。まだ抵抗感と戸惑いのある自転車のカゴに鞄を入れ空を乗せて青の合図を待ち出発。
毎日通った駅の道とは外れた所にある『さくら幼稚園』一人風を切り走りのも気持ち良いが、背中に感じる温もりと空の歌声と賑やかに走りるのも悪くないと笑いが零れた。
雨の日はどうすんだ…頭を過ぎった
今日から手探り新生活のスタートだ。
土曜と日曜で部屋を片付けた。
一人暮らしの冷蔵庫、たいした物が在るはずも無い。食料と足りない日用品の買い足し兼ねて二人を連れ近くの探険。
高校迄住んで居た街とは少し離れた場所。就職で戻る事になるとは思わなかったが、家が無くなる事になるなんて思ってもいなかった。この街は知らないわけではないが越してからゆっくり歩いたことなどなく、昂太自身も在る意味探険だった。
ただひとつ…
『これ、俺が乗るわけ?マジかよ』
『茜ちゃんはこれで幼稚園行って、お買い物してたんだよ』
『マジ…だよ』
自転車の前後に子供椅子の付いたママチャリを満面の笑顔で話す空。不似合いな物の前に過なり戸惑う昂太を楽しむような青。仕方なく覚悟を決め空を抱き上げ前に、青を
『自分で乗るよ…覚悟したんだ』
『しょうがねぇだろ!』
『大丈夫!昂太なら、何しても格好良いから』
『そっか。ありがとうな』
自転車には勿論乗れるし毎日駅迄乗っていた。が、二人を載せてのママチャリは難しく、振らつく度に子供の悲鳴に似た声と焦る昂太の声。そのうち楽しそうな声に変わった。
どうにか乗りこなした時、毎日二人を乗せてあの茜が…
「母親してんじゃん」
颯爽と歩く姿とのギャップを想像し込み上がる笑いを、ペダルを漕ぐ掛け声でごまかした。
買い物をし、公園を見つけ立ち寄ったり、小さな駄菓子屋を見つけ、河原でひと走りしてみたり、探険はまだ出来そうな街だった。
6時30分子供達を起こす。
『朝だぞ。起きろ!』
カーテンを開け意気なり布団を剥ぐ。眩しそうに眼を擦り思い切り背伸び、それでも余るベットをこんなに広かったかなと見渡した。
『おはよう。昂太』
『おはよう。早く用意しろ』
『はぁい』
書いてあった通り確かに寝起きは自分より良く、寝起き初の言葉からハモるのかよと布団を整えながら呟いた。
洗顔を済ませ寝る前に用意した服に着替えた空の動きが止まった。
『空…貸してみな』
昂太が手招きしブラシとヘアーゴムを受け取ると、空の髪を整え出した。空は不安そうに青は不思議そうな顔
『もう何年もやってねぇからな…』
『…?…』
子供の頃の茜はちょっと不器用な女の子で母親に髪を結んで貰っていた。そんな小6のある日母親が居ない朝。自力で頑張るがどうみてもバランスが、まとまり切れない残り髪が…見兼ねて手を出したのがきっかけ。毎日見ていたのを見よう見真似で、手先の器用な昂太の仕上がりは茜の合格点を取りそれ以来。中、高校時代は雑誌を見本でドライヤー片手にブローしスブレーでセット…友達の親がしている美容室で腕を磨いていた昂太の就職は美容師だと、誰もが進め、思っていた程。
出来上がりを鏡で見ると満面の笑顔で飛びつくように
『昂太って凄~い!ありがとう』
『どう致しまして、お嬢様』
顔上げる空に微笑む昂太にちょっと照れたように笑った。
冷めた様子で見ていた青は面白くない。青にとって昂太は憧れであり、何を基準なのかライバル意識している為、出来る事があると不機嫌になるのだ。
先に対面式テーブルの高めの椅子によじ登り技とらしく挨拶をして食べ始めた。
朝食のレシピとして、ふりかけは大いに使えありがたいが、野菜と果物を搾りジュースまでは無理!
『おにぎりと100%ジュースな』
『市販品じゃん…まあ、上手いから良いけど』
昂太のことを好きなのだが、だからキツイ突っ込みをボソッと。そんな生意気な態度の青が妙に可愛く思う昂太は、どことなく拗ねていたあの頃の自分に似ているような気がしていたのかも知れない。
7時30分。逆算して多少の余裕を持って家を出た。まだ抵抗感と戸惑いのある自転車のカゴに鞄を入れ空を乗せて青の合図を待ち出発。
毎日通った駅の道とは外れた所にある『さくら幼稚園』一人風を切り走りのも気持ち良いが、背中に感じる温もりと空の歌声と賑やかに走りるのも悪くないと笑いが零れた。
雨の日はどうすんだ…頭を過ぎった
だから…
暗い部屋で
ひとり見つめる窓に打ち付ける雨
すべての物を滲ませる
何もかも
雨音が消すように叩きつける雨
届いた言葉さえも
君か返してくれた優しさ
上手く受け止められない
自業自得だって
解っている
だけど…
許せない
悔やむ自分の心が
解らなくする
君の言葉の意味
この雨に打たれ濡れながら
君に会いに行ったなら
崩れそうな心のまま
君を抱きしめたなら
伝わるだろうか
何も邪魔をしない
本当の気持ち
不安で震え崩れそうな
君への想い
そして君は
笑ってくれるだろか……
優しい許しの言葉はいらない
お願い
笑って…
ひとり見つめる窓に打ち付ける雨
すべての物を滲ませる
何もかも
雨音が消すように叩きつける雨
届いた言葉さえも
君か返してくれた優しさ
上手く受け止められない
自業自得だって
解っている
だけど…
許せない
悔やむ自分の心が
解らなくする
君の言葉の意味
この雨に打たれ濡れながら
君に会いに行ったなら
崩れそうな心のまま
君を抱きしめたなら
伝わるだろうか
何も邪魔をしない
本当の気持ち
不安で震え崩れそうな
君への想い
そして君は
笑ってくれるだろか……
優しい許しの言葉はいらない
お願い
笑って…
ごめん…
雨が降る
樹木の葉を揺らし
街を濡らし
雨音が響く
アスファルトを叩き
取り戻せない過ち
悔やむ心打ちのめすように
雨に打たれ
見上げた空は哀しい色で
濡れた身体は重たくて
冷えた心は
君で溢れて
傷つけた心は遠く
消えることなく
静かに深く刻まれ
君への想いが痛い
雨の中
ひとり佇み見上げ
頬に伝う熱い想い
雨粒に隠す
せめて
雨が止むまで雨音で消して
言葉に出来ないほどの
悔やむ想い抱えた
馬鹿な俺の叫びを……
樹木の葉を揺らし
街を濡らし
雨音が響く
アスファルトを叩き
取り戻せない過ち
悔やむ心打ちのめすように
雨に打たれ
見上げた空は哀しい色で
濡れた身体は重たくて
冷えた心は
君で溢れて
傷つけた心は遠く
消えることなく
静かに深く刻まれ
君への想いが痛い
雨の中
ひとり佇み見上げ
頬に伝う熱い想い
雨粒に隠す
せめて
雨が止むまで雨音で消して
言葉に出来ないほどの
悔やむ想い抱えた
馬鹿な俺の叫びを……