通称「エサやり禁止条例」について | 大阪ねことこ

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猫を拾ったり里子に出したりしています。
増えないように、野良ちゃんは不妊手術だよ。

大阪市では先月ニュースでやってたように、エサやり禁止条例とメディアで紹介されていたものが施行されました。


一部ではすごく騒がれていましたが、エサやって散らかしたままにしていく人を処罰できるようにという内容です。


一緒にTNRしてるエサやりさんからの相談で、建設局と名乗る役所の人から
「エサやりは禁止!次にやったら罰金刑やぞ!」
と怒鳴られた人が複数いました。
他にも言われた人は多いとの相談でした。
怒鳴られた中には街猫制度でボランティア登録してる人もいました。


大阪市の街猫制度とは、地域の理解と市役所の許可を得てTNRして地域で猫を管理する活動です。
猫の管理という中にはエサやりと掃除が含まれています。手術するだけではなく、その後の見守りをして一世代の命を全うさせてあげようという理由です。私のように手術だけの人は街猫制度を使うことはできません。
掃除など、ちゃんとやってる人が怒鳴られたというのは一体どういうことでしょう。



建設局は市役所の一部門と聞きます。
役所が条例を把握してない訳はないし、私が聞いてたものが間違いだったのかと最初はセンターに相談してみました。


センターからの回答は、その認識で合っているとのこと。エサやり自体の禁止ではない。
衛生環境の悪化するようなエサやりがNG。



よくわからないので区役所に聞いてみたところ、丁寧に対応してくれました。各区役所の健康推進課が担当部署です。
説明としては下記の通り。

ポイントのところにエサやりを規制するものではありません、と書かれています。
愛護は全く関係なく、対象動物がなんであれ現状は禁止されていません。
あくまで、エサやりで環境汚染しないようにという条例です。




この部分に簡潔に書いてあります。
元々あったゴミの取り扱いの条例を改正して、エサやりのゴミで住吉区で問題になったようなことにならないでほしいということのようですね。
参考までに
市内のローカルニュースでは割と取り沙汰されてました。





市役所のサイトにこのように書かれています。
エサやり行為に対して、市の方針として禁止とは指導してないけど、新しい条例なので勘違いがあったり運用に支障があるのかもしれない、とのこと。


なので建設局に問い合わせをしました。
返事としては、やはりそのような指導はしないとのこと。
しかし実際に建設局と名乗る男性に怒鳴られたりする話を何件も聞いたことを伝え、職員へのヒアリングしてから折り返してもらい、該当するような人はいないとの返事。やったと名乗り出る職員はいなかったということのようです。


ニセ職員かもと思ったのですが、そんな話も聞かないし今後の対応として注意するポイントを。

・まず、職員なら水色の背中にOsaka と書いた市職員制服だそうで、活動時間は9時〜5時半の役所と同じ勤務時間。
・エサやり自体が禁止と言われたらまず名前を聞きましょう。
・もし名乗ってエサやりは罰金などと言われたら管轄の区役所や建設局へ電話して確認してください。
・禁止事項は、地面にエサをばら撒いたりそのまま立ち去ったり、です。


もし条例を勘違いして一般の方から危害を加えられたら、最初は上記の条例の文面を見せ、それでも効果なかったら警察を呼んだらいいと思います。リンク先をプリントして持ち歩けたらそれがいいと思います。


エサやりには迷惑な人がいるのはわかります。
私も迷惑と思ってる人いっぱいいます。
でも管理として猫の世話してる人に怒鳴りつけるとか、エサやってた子供に罰金と脅すとかは疑問があります。
エサやりは殴っていいと考える市民が出てきそうで不安があります。



なお、建設局の掲示物としてこれが貼られてたので、後日どういう基準なのかは直接聞こうかと思います。