特別大開帳 正明寺 | ママガールのブログ

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羽生結弦選手とフィギュアスケートに熱くなっています。

近江に部屋を借りたときにちょうど始まった

東近江地域の事業


聖徳太子1400年御遠忌 


太子は飛鳥の都の建築物の材料である、良質な木材や瓦を求めて、近江を旅していたんですね。


その旅中でたくさんの社寺を開いていきました。


1400年もの間、東近江地域の人々が大切に伝承してきた太子の信仰や文化。


そのうちの11社が、なかなか開扉のない仏像などを特別公開とし、全国から参拝者を集めています。


まったく知識のなかったわたしは、イベント気分で参加。

近江と聖徳太子を知ることができる良い機会となりました。



社寺として最後の公開となる

蒲生郡日野町

法輪山 正明寺












由緒ある黄檗宗の名刹ということで

重要文化財の本堂は、京都御所の一棟を江戸時代に移したもの。  

桃山建築の第一級品です。





ご多聞に漏れず、こちらも兵乱で焼失。


戦火の中から救い出された仏像を、村人が守り伝えていた。


江戸時代に、再興。

後水尾上皇の叡慮を得て、御所から移築されたそうです。


掃き清められた境内からは静けさしか感じられませんが、数多くの名僧を出された修行の場。








打ち鳴らされて削れたお腹の大魚板。








重要文化財で秘仏の千手観音立像と、脇侍の不動明王、毘沙門天。

近くで拝観することができました。





鎌倉時代の逸品で、名のある仏師が製作されたもののようです。

事業が終われば、今度開扉されるのは33年後。

また静かに扉の中で地域を見守られることでしょう。




右の御朱印が、記念事業のもの。
日野町は桃色でした。



この事業もそうですが、長浜の観音まつりといい、
近江の方々が、うちの仏様をどうぞお参りくださいと、どこでも手厚いおもてなしをされていました。

50年に一度、33年に一度だけの開扉という仏像はやはり状態が良く、信仰か貴重な美術品という難しいところもあると感じます。

巡り合わせが無ければ、なかなかお目にかかることのなかった仏様たちに、事業を通じてお参りすることができました。






さて、日野町も近江商人発祥の地。
この正明寺も豪商の帰依に支えられていました。


日野町の豪奢な家屋を利用したお蕎麦やさん。
「守貞」






オススメです。