ニュースで、發哥が香港の夜市に現れたと報道されました。


http://www.recordchina.co.jp/group/g7432.html


「批判などどこ吹く風」は余計だと思う(-_-;)けれど、元気そうでホッとしました。

テレンス・チャンが發哥批判の片棒担がされる(といっても、本人も不本意なんじゃないかと思いますが)状況で、報道は一貫して發哥が悪いみたいな書き方で、おいおいって思っていたのです。


そもそもの発端はどうやら、『満城盡黄金甲』が終わったあと、『赤壁』制作者(これがだれのことを指すのか、よくわからないけれど、ジョン・ウー監督とプロデューサーのテレンス・チャンではなく、どうも投資家集団ないしそのトップのようですね)が、チョウ・ユンファサイドと契約を結べなかったということらしいのです。

この契約は、『満城~』の時には問題なく結べたし、ピーター・チャンもジェット・リーとの契約が似た様なものだったよとコメントしていますから、結ぼうと思えば結べないシロモノではないはずです。というか、チョウ・ユンファ側は契約が結ばれてはじめて、仕事にはいるということになっていたと思います。というか、ハリウッドの俳優は例外なく俳優組合にはいっていて、一定の契約とか決まってますから、それ抜きで撮影にはいってしまったら、彼自身が俳優組合から追い出されてしまいますよね。そうなったらもうハリウッドでは仕事できないわけですから。

ところが制作者サイドのアメリカの保険会社が、チョウ・ユンファサイドと契約が結べないと言ったらしいんですね。

この「アメリカの保険会社」というものがよくわからないわけですが、ほかの保険会社とはふつうに契約を結んでチョウ・ユンファがこれまでにも大陸で仕事をしている以上、問題のありかはチョウ・ユンファ側ではなく制作者サイドの保険会社にあることは、なんとなく見えてくると思います。

それなのに「ネチズンはチョウ・ユンファが周瑜役には年がいきすぎているといっている」というのは、どうにもこうにも的がはずれているというか、こんなことテレンス・チャンに言わせなくちゃならない状況というのが、おいおいな感じなのですよね。


ところが、チョウ・ユンファより前に脚本が理由で諸葛孔明役を降りたトニー・レオンが、「それならおれが」と名乗りをあげて、どうやら周瑜役になりそうな予想になってきました。トニー・レオンには、ジョン・ウーがラヴ・コールをかけたようなのですが、諸葛孔明はダメで周瑜ならイイというのもよくわかりませんが、とにかく、主役が決まらないことには撮れないわけですから、トニー・レオン偉い!と思うわけです。

で、トニーが降りた諸葛孔明には、さきに金城武が決まっていたわけですが、ここで、台湾のほうでは、金城主役で撮ろうとしていた孫文映画が宙に浮いちゃったらしいんです。

で、いきなり、「孫文は英語をしゃべるシーンが多いから、英語の流暢なチョウ・ユンファでなければ」とチョウ・ユンファにオファーを差し出したそうで。

これをチョウ・ユンファ側が受けるかどうかはとにかくとして、なんだか前代未聞の三者トレードとなる模様です。


いや、正直な話、もちろん、ジョン・ウーで『赤壁』はとてもみたいのだけれど、チョウ・ユンファの周瑜よりは、チョウ・ユンファの孫文のほうを見たいと思うわたくしでした。

この顛末がどう転がっても、役者にとっても監督にとっても観客にとっても、よりよい結果になってくれることを切望してやみません。

トニーの降板で、あれれ?と思っていたら、こんどはどうもチョウ・ユンファが赤壁から降りた(降ろされた?)ようです。

制作側は、ユンファが多額の金を要求したとか、無礼なことがあったとか、いろいろいってますが、「周瑜の年齢にあわない」って、クランクイン目前にしたいまごろに、三大宗罪とか並べるネタじゃない気がします。ましてや、金城武(トニーのあとの諸葛孔明役)に嫉妬してるってネタは、あまりにもお下劣すぎる……いやまぁ、中華系の新聞の芸能欄はいつだってそうなんですが、なんだかなぁ。

あれ?それとももうクランクインしたの?

たしか最初は三月末クランクインとかいってたんですよね……。


そもそもこれは、周潤發で赤壁、という話だったと思っていました。なにがなんでも呉宇森が周潤發で撮りたいのだと。

ここしばらく本拠地をハリウッドにおいて活動している周潤發ですから、制作も含めてハリウッド的であることは当然であって、そういう問題がいまさら飛び出すなら、なぜ、周潤發で赤壁なのでしょう。

それに、周潤發が周瑜っていう配役だって、当初からすでに年齢的にどうよって言われていたわけだし、直前の『黄金甲』だって、いい年したおぢさんの役です。だから、劉備だ曹操だって言われるならわかるけど、周瑜はどうよってのは、もういまになっていうようなことではないはず。


周潤發側の問題点というのは、結局、脚本が遅いの一言につきるようなのです。

制作も二部作に変わって、より拘束時間がのびたのも飲んだのだ、といってます。金額に関しては、減額すら飲んだ、と。

でも、何度も書き直していると言われていく脚本が、ハリウッド的感覚でいうところの、役者の手許に届くべき時間までに到着しないというのは、母国語でない北京語での演技を要求されている周潤發には大変なことなのだ、と。

これはトニーも同じことをいってましたね。

なんとなく、期せずして、脚本まわりのゴタゴタが主な理由のような気がしてきましたよ。


たしかに香港の映画界っていうのは、演技する前に、ぴらっと紙一枚渡されて、それでアドリブで演技なんてのもあるわけだし、監督から口伝えにその場でセリフあてられてがんがんやってくシステムも健在のようです。

演技つけることについては定評のある呉宇森だから、現場でどうにかしてやるぜという意気込みなのかもしれない。

でも、周潤發より前にすでにトニーが降板していた時の説明からしても、役者の側はそういうスタンスではない。

古典であること、古装であること、北京語のセリフであること、特に朗々たる台詞回し(これはおそらく、京劇的という意味じゃないかと邪推)を必要とすること。

したがって、演技の前にまずセリフがすべて入っていないと……とトニーが渋った一件がよみがえるわけです。

彼我の撮影システム云々からいったら、トニーはいまだハリウッドに進出しているわけではなく、香港スタンスの役者なわけですから、そのトニーがさきにギブアップしたものを、ここへきてユンファもとうとう……というほうがふつうな気がするな。

それに対して、やれ、年があわないの、報酬の要求が高額すぎるだのって、制作サイドが遠吠えしているような気がするんですが、トニーと違ってユンファの時にはここまで詰るということは、まだほかにも何かあるのかなぁ。


別に周瑜でなくてもいいから、赤壁っていう映画の枠の中でユンファをみたいという気持ちは満々なのです。

泣き虫劉備なんて、ほんとーにユンファが演じたら面白いに違いない(とはいえ、ジョン・ウーはそんな劉備を撮る気はないだろーけど)。

年齢にあわない周瑜でって言い出したのはユンファだとは思えないし、そもそもユンファ夫妻が無礼だなんていう報道、これまで聞いているお二人の人柄からは信じられません。

う~~~~~ん。

もう完全に決まっちゃったことなのかしら?(; ;)

失業続きのラリーがようやくついたのは、博物館の夜警の仕事。これがもう、居つかなくってね、といわれるゆえんは……?

ベン・スティラー主演の楽しい楽しいコメディ映画であります。


アメリカには、スタンダップ・コメディというジャンルがあって、これはまぁ、一人漫才というのかしら。そこで修行してコメディアンになるというケースが多いらしいです。

この『ナイト・ミュージアム』には、そんな形でスタンダップ・コメディアンとして名前をなしてコメディ俳優としても評価の高い、あんな人やこんな人がぼこぼこ出ていて、これがまた面白いんですね。


私はベン・スティラーをはじめてみるのですが、この人がシリアスやったら、はまりすぎるだろー的な顔なのに、なぜかコメディなんだなー。これはもう彼のお家芸のようなものらしく、両親がそろってコメディ役者なのですね。ママはこの映画にも出てます。


もとネタは、ミラン・トレンクの『夜の博物館』(講談社からでているけど、現在、入手できないみたいです)、博物館の夜、恐竜が展示されていたはずの場所には骨が一本あるだけ……という出だしだそうですから、もう作風からしてちがっていますけど、これも読んでみたいな~。原作ってことで復刊しないかしら~。


私個人がとても面白かったのは、セオドア・ルーズベルト。なんか見覚えあるなぁと思ったら、ロビン・ウィリアムズでした。あの『グッドモーニング・ベトナム』のマシンガン・トークなDJです。なるほど、あれがスタンダップ・コメディなのね、と納得。


それから、ラリー(ベン・スティラー)の先輩となる三人の年寄り夜警役は、どうやら往年のコメディ役者らしく、お年寄りがみても懐かしい仕立てになってます。


そのうえ筋立ては、失業ばっかりしてどうにも困ったパパと、いかにもこういうパパにはこういう子だねぇという、ちょっと気がききすぎて頭もよすぎて、でもパパにいいとこみせてほしいなぁな息子との、信頼復活ストーリーなのですね。

いや、しかし信頼復活のために、博物館の夜はむちゃくちゃだよ……(^_^;)。

しかも雪降るニューヨークに博物館の住人が逃げ出して、しっちゃかめっちゃかやったのがニュースになって……それが話題になって客がいっぱいはいってきたから、それでいいんですか?という突っ込みはあるんですが。


まぁ、楽しいからいいんじゃないですか♪

ミニチュアサイズなら、骨をおっかけるティラノなレックス君、ペットに欲しいとこですね~。あの大きさじゃ、自分ちにはいらないけどねっ。


出演:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、カーラ・グギーノ、ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニー、ビル・コップス。ほかにオーエン・ウィルソンがノー・クレジットででています。

監督はショーン・レヴィ。

映画ブログではありますが、大変に映像が浮かんできそうな香港ポップスを紹介します。

ハッケン・リーというのは、日本ではまだあまり知られていないと思いますが、実力派のお一人です。

といっても私も実はハッケン・リーを聴くのははじめてなのです。このアルバムが香港のいろいろな街の情景をうたった連作のような作品だと聴いたので、香港に旅行にいったお友だちに頼んで買ってきてもらいました。


いや~、香港ポップスなんですが、いかにも香港テイストなメロディ・ラインなんですが、ハープとバンドネオンの味付けで不思議なできあがりです。

とにかくハッケン・リーのソフトボイスがものすごく生きる選曲で、しかも歌詞がすごくいい! 中文がいい加減にしか分からないので翻訳はできないんですが、なんというか、香港の町々の情景が浮かんでくるようなそんな作品です。


2006年といいますから、昨年でたばかりですね。それにしても、CDと同じだけ、いや、それ以上を収録したDVDがおまけについていて、ジェイ・チョウの影響かしら? まだDVDのほうを見れてないんですが、二倍楽しめる作りです。


あと、収録はソウルのコンサート・ホールって書いてあるんですよ。でも、コンサートではなく、コンサート・ホールを使ったスタジオ録音(?)みたいな感じです。たぶん、コンサート・ホールの反響をうまく使っているんでしょうね。バックにオケもはいっているし。

バンドネオンのはいったラテンな味付けの楽曲が面白いです。

そして、ハープの伴奏で囁くようなハッケン・リーの、こう、綿あめのようなソフトで甘い声を堪能してください。

毎度「赤壁」の続報ですみません。

当初っから諸葛孔明に内定していた(というのだろうか?)トニー・レオンが、クランク・インを直前にしたこの期に及んで降板だという情報がはいってきましたよ。

毎回、nancixさんとこにお世話になるんですが、ほんとーのほんとーらしい(T_T)。


いや、そりゃね。

諸葛孔明は背が高いだろーっつー突っ込みがあったのは知っておりますよ。

でも、チャウ・センチーも諸葛孔明やりたがっていたし(夕張映画祭でそんな話って、どこかでうかがった気がしますよ)小柄な諸葛孔明が悪いとは思えない。撮りかただってあるだろうしさ。

何より、わたしはトニーの演技の幅の広さが好きなので、こーんな諸葛孔明やあーんな諸葛孔明や、いろいろ想像できて、それだけでもたのしかったんですが。

金城くんかー。

いや、ガムセン・モウはなかなか面白い役者だと思いますが。

周瑜も若い役者なら、大変に面白いと言い切れるんですが、周瑜が發仔で、孔明にガムセンモウって、わたしの感触としては、かなりバランス悪い感じがあります。

いや、もちろん、若くして死んだ周瑜をチョウ・ユンファですかっつー突っ込みも、存じあげておりますけどね。


「赤壁」といいつつ二部作になって、周瑜と諸葛亮との対決をメインに、前後の戦をいくつも描くつもりらしく、そりゃぁ長丁場にもなりやしょう。

さきにスケジュール決まったものがはいっているから、無理だよ~んというのは分かります。

てか、二部作だって決まったの、かなり直前でしたよね。

脚本書き直しているうちに、どんどんふくらんじゃって、一作じゃおさまらなくなったってーんだろうけど。

そりゃぁ役者のほうも、「予定と違うじゃん」といいたくなるだろーし。

役者個人がやりたいと思っても、所属事務所の思惑もあるだろうし。


ま、それはさておいて。

ここはひとつ、チョウ・ユンファに劉備をふって、周瑜に若い役者連れてくるなんてこと、できませんかね?(^_^;)

どうしても、ジョン・ウーは、映画の中でチョウ・ユンファを死なせたいのかね?(←ジョン・ウー作品におけるチョウ・ユンファの役柄の死亡率の高さからの、わが家の意見)

ニコラス・ツェの周瑜なんか、みてみたいんですけど~。


サーチナの情報 によりますと、クランクインが3月28日と、具体的な数字がでてきましたよ。

データそのものは、すでにnancixさんとこで 紹介されたものと同じですが、こうやって、趙薇ちゃんが大写しになって紹介されているところをみると、女優陣は林志玲だけではないようで、ちょっとほっとしますね~。いや、別にルビーがどうこういうわけではないけれど、セリフがないとか、壁の花とかさんざん書き立てられていたので、どうにも心配だったのですよ~。趙薇ちゃんはやはり、孫尚香なのかしら?

とりあえず、周潤發が周瑜なのは、こんどこそ決まりですね?本当ですね?

それにしても、やっぱり、ジョン・ウーは、周潤發を殺さずにはいられないのか……わが家では、周潤發を熱愛するあまり、ほかの女にやるぐらいなら殺してやる、とばかりに劇中で周潤發を殺す男、ジョン・ウーとして、なぜか定着しております(大迷惑)。

それにしても、曹操をやるという張豊毅(チャン・フォンイー)って、あのレスリーに酷評された『さらば我が愛』の相手役ですよね?

う~む、意外な……というか、ある意味、順当なキャスティングなのかな?

そして、そして……やはり二部作になるのですね?いや、もう壮大な作品になるだろうことは想像に難くないわけですが、幸いに日本では三国志は受けるものと決まっているので、エイベックスが配給権も獲得したことだし、もしかすると北京オリンピックの開会前という第一部公開を、日本同時に……やってくれないかなぁ。

さて、香港巡礼協会的には、一時期、ぽろっと噂が流れたダニー・リーの出演はどうなったんだ~?ってところなんですが、まぁことことジョン・ウー監督とか浅からぬ因縁のある李Sirですから、お声がかかれば否とはおっしゃらない気がします。

私としては、姜大衛(デビッド・チャン)の出演も気になるところです。あと、コリン・チョウとかも名前があがっていましたね~。どうなったんだ~?

ところで個人的に関羽さんを、ビリー・チョウがやったら、でかくてかっこいいのに、と思うんですけど、いかがざんしょ?

nancixさんとこ の情報によると、三月末にはクランク・インするかも、とのことですよ。

うわお~。

なんかもう、セットばっちり作って、準備万端整っているようですが。

それと、ヴィッキー・チャオが孫尚香で出演すると聞いて、ドキドキです。どうもね、林志玲ちゃんだけでは、花が足りないですよね~(いや、失礼)。

それと、どうやらチョウ・ユンファは周瑜のようです。トニー・レオンの諸葛亮はずっとデフォだったようですが、こうなると、周瑜と諸葛孔明の対決ってのがポイントになるみたいですね。

個人的に嬉しいのは、やっぱり、趙雲にコリン・チョウの名前があがっていることかな。

倪星くんと呼ばれていたころからのひそかなファンであります。

あと、チャン・ツェンが孫権というのも、なかなからしくていいですね~。う~ん、頭のなかでは『新・三国無双4』の孫権が浮かんできます。あれだと、發仔が周瑜っていうのは、ちょいつらいですけどね(^_^;)。

そういや、デビッド・チャンの出演はどうなったのかしら? ダニー・リーも呼ばれたという噂が流れてきたことがありました。出てくれると楽しいんだけどな~。



友人が試写会あたったけど一緒にいく~?と誘ってくれたので、見てきましたよ。


監督はジェイコブ・チャン。主演がアンディ・ラウ。さらに韓国の俳優や中国本土の俳優、台湾の女優なんかも混じって、香港の俳優はアンディ一人かと思ったら、ティミー・ホン(サモハン・キンポウの息子)がでていました。


さて、物語の原作は日本の漫画です。

この漫画には、実は小説の原作があって、これが『後宮小説』を書いた酒見賢一さんなんだけど、漫画のほうの『墨攻』は小説版とはかなりちがうらしいです。


物語は戦国時代末。戦国時代といっても日本の戦国時代じゃなくて中国の戦国時代ですから、紀元前のお話です。

そのころ、群雄割拠していて、城塞都市がひとつの国家みたいな状態だったわけですが、弱小国の梁は、大国趙(これって、『HERO』で秦国に滅ぼされた国ですよね~)の大軍に押し寄せられ、このまま降るか、それとも籠城するかで悩んでいます。

たとえ降伏したところで、王族ばかりか臣民にいたるまで、殺されるか奴隷にされるか、いずれにしても今までの生活は保証されないので、悩むわけです。とはいえ、あまりに戦力に差がありすぎて戦ってもどうにもならないっぽい。

唯一の頼みが、墨家というわけです。墨子の思想のもとに集まったこの集団は、どうもこうした都市国家同士の戦いにでかけていく助っ人というか傭兵みたいな存在だったらしく、墨家の助けがあれば……ってことですね。

ところがやってきたのは、たった一人の墨家、革離(アンディ・ラウ)だけ。これには梁王(ワン・チーウェン)も王子(チェ・シウォン)も唖然。

実は墨家は梁国を見限って仲間を送らないと決めていたのに、それは信義に反するといって、革離一人でやってきたわけです。

で、紆余曲折はあったものの、とりあえず梁王が革離に軍事をまかせて、その天才的な軍事力で10万の大勢を相手にするわけですが……。


帰宅してから相方に原作の話を聞いたところ、もう少し原作の部分を取り入れたほうが話が分かりやすいよなぁと思いました。

まぁ、主人公を英雄にせざるを得ない部分はあるのかもしれないけど、梁王を気まぐれでやる気のない王さまに改変する必要がどこにあったのだろうかと。

そもそもあんな王さまでは、城下の臣民が従うわけもなく、そもそも籠城もできるわけないだろうと小一時間……。


趙国の大軍を率いる将軍を、アン・ソンギという韓国の俳優さんがやってるんですが、このじーさんがかっこいい。

ただ、彼の立ち位置がわかりづらいんで、なんでそこで我を通しちゃうのか、いまいちわかんないんですね……。


ファン・ビンビンちゃん、紅一点でがんばっているけど、いや、あの、鎧つけたまま水に落ちたら、たとえ泳げても助からないから……。

じゃなくって。

いや~、最後どうなるかと思ったら、それですか……。


全体的に、夜間の戦闘シーンが多く、どっちがどっちかわからないのも困りました。

せめて色分けしてくれないかな……って、それはそれでちがうのかしら(^_^;)。


墨家は頭を角刈りにして、冠もつけず、裸足だ、ということで、アンディもそういう格好なんですが、それが王侯貴族にとっては信頼に足る姿ではないんですね。

そのあたり、もう少し説明してくれたらよかったのになー。


あと、原作では革離はとーーっても頑固な人なんだそうですが、映画だとそのへんの頑固さが中途半端な感じもしました。

なんのために墨家の理想に殉じる(結局はそういうストーリーだと思うのだけど)のか、こう見えてこないというかね。

原作ですと、彼が墨家の中でも浮いた存在で、だから余計に頑固に一人で守りに来ちゃうらしいんですけど……。

そういう話にはできなかったんだろうなぁ。


アンディが渋くていい男です。

あと、趙軍の穴掘り奴隷で革離に助けられた背の高い男が、気になります。彼は誰?

それと、ティミー・ホンがでていたらしいんですが、わたしはいつもティミーを見分けられません……(; ;)。子団という弓の名手の武将かなぁと思ったら、こちらは呉奇隆君だったようですね~。

アン・ソンギ演じる将軍配下の武将だったようですが……。

なんとなく、この世界が『HERO』につながるんだなぁと思いながら見ていました。

時代からいっても、戦国末期のあとが、秦の始皇帝の統一ですものね。

漫画の『墨攻』では、革離はこのあと、秦の始皇帝に挑みにいくらしいです。

続編、ありますか?

2006年もそろそろ暮れようとしています。

来年はどんな映画がくるのかなー。


今年は去年よりもたくさん映画が見られました。

来年はもっと見られるといいなぁ。


そんな感じでまた、ふらふらと更新してまいります。

みなさま、良いお年をお迎えください。


http://www.hkfilmart.com/newsread.asp?newsid=1898&lang=cn


わが愛する『東邪西毒』の、それも王家衛自ら手をいれて再びディレクターズカットが出るなぞという噂になると、ちょっと黙ってはいられません。てか、本当に出るのか?出るなら、もう、嬉しいんですけど……。


まぁ、香港だけでなく日本でもあまり評価されていない『楽園の瑕』こと『東邪西毒』ですので、賛同者があまりいるとは思えないんですが、それでもこの映画をこよなく愛する人たちが、複数はいるらしい(^_^;)。

わたしも熱烈愛しております。とにかく、大好きな香港映画の五本の指にはいる。というか、この映画ほど深入りしてみた映画ってほかにあまりないかも……(ほかはやっぱり、ダニー・リーの、未公開作品が多いですねぇ)。


なんでこんなにこの作品に嵌まったのか、結局、名優揃いだからってことなのかなぁ。スタントは多いし、そんなに演技の多い作品ではないのに、場面場面での名優のほんの一シーンにも、ぐわっとやられてしまう。そういうシーンが盛り沢山なのですよ。


あと、まだ香港映画に嵌まるより前に見ていて、それ以前に私がわりと系統だてて見ていたのは、どちらかというとフランス文芸映画だったってことも影響あるかも。

似てるんですよ、雰囲気が。

だから違和感がなかったので、いまみたいに香港映画にまみれて(^_^;)いたら、やっぱり違和感が先立って、受け入れられなかったかも~。


とはいえ、なんせ香港映画なので、本当に出るのか分かりませんが。

が。

でたら絶対欲しい~~。誰がなんといおうと。


あぁ、でも王祖賢がでていたあの、全然違うストーリーの(林青霞と王祖賢が姉妹で~、梁家輝が王様で~、東邪はレスリー、西毒はトニーという、そうそう、あの『大英雄』のキャラクター・ラインに沿って撮ったフィルムがお蔵入りしてるらしいんですよ~)やつをぜひともみたいものです。

……お蔵入りしたまま、終わってしまうのか……?(; ;)