前回までにチェーンワックスの実用的な性能に必要な条件が分かってきました。
 



期待した性能が見られるその少し前から気付いたことがあります💡



下の画像はワックスの上澄みを削ったカスです。

このカスを削りつづけると銅成分のオレンジ色が現れるんですが、

最近のロットではオレンジ色が現れる層が予想よりも上澄みに近いんですね🤔



下の画像は最近のロットを静置して固化したワックスの断面です。

銅は比重が大きいのでワックス中で沈みます。

オレンジ色に偏りがあるのが見て判りますよね

黒い部分が上澄みで、厚みの2/3に銅のオレンジが迫っています👇


ワックス作成を始めた当初はロウ成分が多かったせいで銅が最も底に沈んでいました⏬

色の分布は顕著に白と茶(オレンジ)色に分かれています。

銅が現れるまでにはかなり削り込む必要がありました😂


で、もう一度最近のロット断面を見てみます。

銅が表層付近まで迫っています💡

1/2よりも上層はサスペンドしている感があります。


成分が希薄と判明したときから銅を増やしたら相変わらず沈み込みが多くて1/2を越えて来るとは考えていませんでした🤔

しかし、実際はサスペンドしているので、銅と同時に増加したグリス·オイル成分が全体に粘性を与えたせいだと思います。

ワックス中のグリス·オイル成分が増加して、銅が飽和に近づいているのではないかとびっくりマーク

上の図のように銅成分がワックス全体に行き渡った状態ですね⭕

銅はグリス状態のものを混ぜているのでオイル的な成分も溶け込んでいます👌

実際に粘性として現れていて、下の画像のようにチェーンへの付着に効果が見られています👍


話しを戻すと、ワックスの潤滑性能が実用レベルに達した要因は、成分の飽和だったのではないかと思われます。

前回の記事以降再度銅の量を増やしました👇


走行時の感触はこれまでにないほど、滑らかさを実現しています✨おねがい

飽和してからの性能向上は加速度的かもしれません✌


チェーンワックス作成スタート時は、ロウに銅やモリブデンを溶かしていきましたが、

逆に銅やモリブデンにロウを溶かしていくほうが効率的に期待した性能のワックスを作成できそうですおねがい