1ヶ月ほど前から

ロードバイクのチェーンに使うワックスの自作

を試みていますウインク



実走テスト中に自作チェーンワックスの耐久性が怪しくなって、

ワックス成分の見直しを迫られた前回の記事えー





前回の記事で予告した通り、

モリブデン入りを新たに作成したものの、


やはり短距離で潤滑が切れてしまいました。
前回の時点で成分濃度に問題点を発見しています。
今回の試みでは2つの課題を設定してクリアしました。
そして、チェーンワックス作成を試みてから始めて
高性能化に近づいた結果になっています。



 

第一の課題


前回、使用中に成分濃度の低さに気付き、
使わずにいましたえー


最要因はワックス中に100g含まれるロウが
極圧成分を希薄にしていることです🤔

希薄化をクリアするには、
成分を足すか、濃縮
すれば良いわけですね💡

ではどちらもやってしまいますかニヤリ





◆1 ロウ成分の除去
まず、固化したワックスの上澄みを削って取り除き、
成分濃度を相対的に上げてみます💡

上澄みの削りかすです。だいたい50%削り落としました✌

ワックスは100gが2ロットあるので、
どちらもうわずみを削って2ロットを合体させました。

次にグリスを加えてみます⤴


◆2 成分追加
銅グリス5g(5g強になってしまった)
モリブデングリス5g
温めながらグリス2種を混ぜて、
上澄み除去した2ロット分のワックスに溶かし込みます💡



ここからはいつもと同じ手順で
全量溶けてから、チェーンを漬け込みました👍



漬け終わったら、
冷房の空気に晒して空冷して、
概ね固まったら、
チャック袋に入れフリフリして、
余分なワックスを落とします口笛


この方法、手が汚れないし、飛び散りもないし、
作業をコンパクトにできて、
我ながら良い案だと思いましたウインク


初期のワックス済みチェーンの外観と最新とで比較すると、
銅成分の付着が目視で最新の方が増加してますよね爆笑

結局、高濃度化したワックスは、
概ねロウ100gに銅グリス15g、
モリブデン10g程度になっているはずです🤔


(実は、以前に高濃度化の第一弾を実施していて、
銅10g、モリブデン5gのワックスで180kmを走れました。
その結果、希薄な状態が性能低下の要因であると明らかでした。)

そして、今回作成した高濃度化第二弾のワックスを実験しました爆笑
しかし、60km走って潤滑が切れましたガーン




 

第二の課題


せっかく高濃度化したワックスで効果が、
振るわなかったのでがっかりショボーンですが原因を探りました💡

それで気づいたのが、ワックス施工方法です✨
チェーンの煮込みに慣れてきたことで、
時間短縮と漬け込み不足そして冷却管理を
手抜きしていました笑い泣き


◆1漬け込み
まず、溶かしたワックスにチェーンを漬けるわけですが、
チェーンのコマの隙間にワックスを行き渡らせるために、
徹底的に揺すって浸す必要がありますねウインク
これをゆすらずに漬けているだけではだめですねショボーン


◆2施工時間
次に漬け込み方を見直したら施工時間はたっぷり15分必要です。
チェーン全体が十分に温まってワックスが馴染むために時間が必要です✌


◆3冷却管理
アツアツに煮込んだチェーンをいきなり取り出してしまうと
せっかく浸透したワックスが流れ出てしうことに気が付きました💡
なので、鍋から取り出す前に鍋ごとキッチンのステンレスの上に
置いて冷却しましたヒエヒエ🧊


ワックスが固まりだす直前に取り出してエアコンの風で空冷して、
固化します。まだ温かいうちにチャック付き袋に入れて
1晩寝かせます(-_-)zzz
次の日に開封して完成品とご対面びっくりマーク


ようやく、成分とメソッドが完成したわけですおねがい照れ




 

結果

2つの課題をクリアして完成したワックスチェーンを使って
現在200km走ることに成功していますおねがい

しかも、登坂で踏みまくってもチェーンがキシキシ言わなくなりました✌
当初から求めていた極圧性能がほぼ実用レベルに達したと思われますびっくりマーク


10月のロードレースまでにテストを繰り返して、
完全体を目指しますおねがい