この記事の前に、
スタート記事がありまして、ざっくり見ていただくと、
今回の記事が続きであるとわかっていただけると思います✌
近年、ロードバイクのチェーン潤滑に
ワックス系が最も注目され流行している
と言っても過言ではないですよね
しかしですよ、
たまたま使ったワックスに不満があって、
これですね
実際悪くなかったんですが、
若干駆動抵抗があるし、
色が汚くなるし
決定版ではないなぁと
感じていたんですね

そこで市販品とは違った自分特化の
効果的な潤滑を追求したいと考えました
そこで先日、
ロードバイクに使う
チェーンワックスの自作ネタ
を記事にしていました
その時は成分を検討し、
自作するまでに至りました✌
それで、施工したチェーンを取り付けて
しばらく距離を乗って、
フィーリングや耐久性を感じ取ってきました

●フィーリングはどう?
60kmに至るまでまるで異次元でした。
⭕チェーンが存在せず水のようなサラサラ感。
⭕変速は超ヌルサラ、全く無抵抗。
●耐久性は?
60km越えた走行後に
❌潤滑切れになりました。
正直言ってちょっとがっかりしました。
ロングライドには性能不足

ヒルクライムや短距離レースでは
問題ないかもしれません✌

●それで、潤滑切れとは具体的には、
①オイル切れと同じような「キシキシ」音あるいは振動がでた。
②若干抵抗を感じるようになった。ペダリングが重くなった。
●見た目の変化では、
ワックス直後のカスが無くなったこと
何となく銅っぽい色が付着していたこと
とはいえ、
完全に走れないほど駄目かというとそうでもなくて、
⭕ドライ系潤滑オイルを使っている時と似ています。
ひとまず、
同じワックスで再施工してみました

💡再施工で得られる効果を考えてみます。
①初回と同じ感じに戻る。
②銅の自己潤滑性能が成長する。
ここ②が最も重要です。→銅が成長する

鉄に銅を擦り付けたとき、
鉄の表面が銅でスベスベテカテカになります😯
つまり、
初回ワックス施工で
チェーン(鉄)に付着した銅が
駆動(擦り付け)で摺り潰され
スベスベテカテカに
成長したと考えられます。
ここで
「成長」と言っている理由があります。
銅が微粉末としてワックスに
分散して含有しています。
「今は」鉄表面積に対して
小さな限られた点でのみ
スベスベテカテカ効果を
与えられているます。
なので、
再施工で銅の付着面積が増える(成長)からです。
そして、
銅でスベスベテカテカになった鉄は
銅同士が滑るようになります。
銅同士が滑るようになると、
その後は潤滑油や潤滑剤が切れても
滑りが維持されます。これが自己潤滑性能です。
真鍮も同じ似たような作用があります。
ひとまず、銅の付着仮説と呼ぶことにします。
てなわけで、
再施工しました

再度走行して、
60kmを超えて潤滑切れの症状が無く、
抵抗感が減っていれば、成功ですよね



走ってきました

まとまって走れなかったので、
20km、10km、10km、20kmと分けて走っています。
合計40km走った時点では、
初回施工と違いが有りました

⭕以前よりもクランクが軽く回るということ。
⭕チェーンの抵抗が減っているように思います。
⭕無負荷ではありますが、クランクを回して軽い。
(無負荷テストは意味ないとの意見もありますが、軽く回る機材を使えば楽に走れることは実際に明白です。負荷がかかったときの抵抗感も理解しています。)
4.5〜5回転ほど回っています

初回の施工時は3〜4回転ほどでした。
(すみません動画はないです(汗))
銅の付着仮説の効果ではないでしょうか

それで60km越えた時点ではどうだったか

潤滑を維持しているようです💡
成功ですよね

ちなみに参考にそれより以前の色々やる前
2回転くらい
パーツが色々代わっているので、チェーンだけの効果ではないですが。
今回のワックス記事はここまでです

第一弾ワックスでは、
再施工により性能強化に
希望を見出したとはいえ、
分かりにくい性能の発現に
若干もやもやした結果になりました

しかしながら、
懲りずに第二弾ワックスを作成します

ワックス初回記事での材料の選定で
候補に挙げていたモリブデンを
使ってみることにします

極圧性能といえばモリブデン
とのイメージがある物質で、
モルテンスピードワックスにも
使われています

次回は
銅とモリブデンを双方とも
含有したワックスを想定しており、
ますますの性能向上に期待が持てます!

次回乞うご期待


追記💡
2回目の施工では70kmほどで
初回と同じく潤滑切れになりました

すぐに3回目も同じワックスで施工しましたが、
走り出すまでもなく結果は同じと予想して
テストすらやめました

問題点が分かってない状態では
何度施工しても同じと思ったからですね

それで考えてみました。
なぜ短距離で潤滑切れになるか。
潤滑切れってことは、
極圧成分が無いってことですよね?
性能を発揮していないのは間違いないですから
成分が無くなったのか足らないのか?

ということで、次回作るワックスは
成分濃度を変えてみる必要がありますね。
ロウを減らして成分を増やす。
この点も踏まえてまた次回
