こんばんは〜
楽しい老後を目指して貯蓄に奮闘する、40歳代・女性(勤務医)です。
自分で言っていて何ですが、そもそも楽しい老後ってなんでしょう・・・?
本日は、貯蓄のモチベーションを上げるため、楽しい老後について考えてみることにします。
ところで老後っていつからで始まるのでしょうか・・・?
まずは高齢者の定義について見直してみたいと思います。
一般的に、高齢者とは65歳以上と定義され、さらに65歳~74歳は前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と区分しています。
しかし、何を根拠にこの分類がなされたのかに関しては、実は不明だったりします
2017年に日本老年学会と日本老年医学会のワーキンググループから出された『高齢者の定義と区分に関する提言』によると、
現在の高齢者は10~20年前と比較し、
加齢に伴う身体機能の衰えが5~10年遅れているそうです。
いわゆる『若返り現象』が起こっているのです
これらの背景を踏まえ、ワーキンググループの提言では、
65~74歳を準高齢者、75~89歳を高齢者、90歳以上を超高齢者
と定義しています。
では、実際の医療現場ではどうかと振り返ってみると、高齢者の定義はさらにあいまいな印象です。
60歳代で介護を受けている方もいれば、90歳を超えて一人暮らしをしている方もおり、身体機能の衰えにはかなり個人差が大きいからです。
高齢者の定義について書かれた興味深い論文を見つけたので共有したいと思います
(荒井秀典. 高齢者の定義について. 日老医誌. 2019; 56: 1-5)
この論文の中に、内閣府が定期的に行っている『国民の高齢者に対する意識調査』の結果が紹介されています。
その一つとして、60歳以上の方に「高齢者とは何歳以上か?」と質問して得られた回答をまとめたデータが載せられていました。
表3を見ると、それぞれの年代の方々は自分より少し上の年齢層を『高齢者』と考えている傾向があるようです。
また、「自分が高齢者だと感じるのはどのような時か?」という質問に対しては、「体力の変化を感じたとき」という回答が最も多い結果でした(58.5%)。
実際、秋田県南外村で行われた調査によると、
握力と歩行速度は生命予後に関与することが示されており、
握力が強いほど、歩行速度が速いほど長生きする可能性があると論文には述べられています。
要するに、
人はいくつになっても『体力に自信があるうちは、まだ自分は高齢者ではない!』という意識が強く、体力がある人ほど長生きする可能性が高い
とまとめることができるのではないでしょうか。(すこし言い過ぎかもしれませんが・・・)
えーっと、何を考察していたかというと・・・
そうそう、老後がいつからはじまるかを考えていたのでした
老後の始まりが何歳からか?については、これまた明確な定義はないようです。
一つの考え方として、『将来のために準備した資金を生活費として使い始める時期』を老後生活の開始とする見方があります。
生命保険文化センターの調査によると、老後資金を使い始める年齢は65歳が34.2%と最も多く、次いで70歳が23.4%、60歳が11.7%となっています。
いつから貯蓄を切り崩すかによって老後の始まる時期は自分で決めることができる
ということでしょうかね。
老後の年金生活について、最近読んだ雑誌がなかなかためになったので、ここでご紹介させていただきます。
タイトルはズバリ、『得する年金生活』‼️
わが家が年金生活に入る頃には間違いなく様々な社会制度が変わっているでしょうから、細かい部分は参考になりませんが、年金生活をイメトレするのに役立つ一冊でした。
その内容の一部をご紹介させていただきます
曰く
★日常生活費は年金の範囲内に収める。
★定期的・突発的に生じるまとまったお金は貯蓄からまかなう。
★家計簿ではなく貯金簿をつける。
老後は貯蓄を切り崩して生活していくため、毎月の家計を追うのではなく、貯金の減るペースをつかむ必要がある。
同時にやりたいことリストを作りそれにかかる費用を予算化すれば、老後資金がいつまで持つかの見通しが立てやすい。
赤字が出た場合には家計を見直す、場合によっては緩く働く、リスクのない範囲で投資するなど対策が立てられる。
当たり前のことばかりかもしれませんが、貯金簿に関しては目からウロコでした
言われてみれば、収入のある今は毎月の収支を把握し、貯蓄を増やすために家計簿をつける必要がありますが、老後はいくら使ったかという細かい内容よりも、資産残高が途中で底を尽きないか把握するための貯金簿の方が大事ですよね。
他には、
★老後にかかる税金や節税の具体的な方法
★介護や医療費としてどれくらい必要か、費用軽減の方法
についての記事が参考になりました
具体的な内容はその時々の政策で変わっていると思いますが、何ごとにも節約するための抜け道があることを知っておくことは大切だと感じました。
長くなりましたので、具体的な私の楽しい老後については、つぎの記事に回したいと思います。
お付き合いいただきありがとうございました
良かったらまた訪問していただけるとうれしいです