高等部就労の取り組み④ 現場実習で生徒から教えられたこと | hkhk123のブログ

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知的の特別支援学校に勤めていました。高等部が長く、進路に関わってきました。お役に立てるような経験をお話していけたらなと思っています。

 過去に印象に残った現場実習2例をお伝えいたします。

 

 

①A君 3年1、2学期  有名チェーン店

 

 A君はPCに興味があり、家電のチェーン店で1学期に実習しました。

 内容は簡単な品出し、店員さんと商品補充、店内清掃です。

 最初はすごい緊張していました。

 4日目くらいから、段々と緊張がとけてきて、

 仕事を覚えてこなしていくようになりました。

             

 

  1学期の反省会の評価

 「仕事はまあまあこなしている。挨拶もする。

  わからない時に質問がしにくいようだ。そこは改善した方がよい。

  2学期も来てください。」

 

  2学期も来てくださいとは、脈があるということです。

  実習が終わり、A君と話すと

  

 

     

 

  A君 「話しかけにくい、だれに話そうか迷う。質問しにくい。

      仕事がひまな時に手持無沙汰、何をしたらよいかわからない」

  私  「2学期まず他の店員さんの名前を覚えよう。

      特に担当者がだれか最初に確認し、実習前に質問の仕方を練習しよう」

     「ひまな時間はどれくらいあるの?」

  A君 「30分くらいかな」

  私  「そうか、どうしようかなあ?」

     いろいろ話す内に

  A君 「掃除しようかな」

  私  「どこかできるところある?」

  A君 「バックヤードの棚のあたりがいい」

  私  「それじゃ、黙って行うのはできないから、

      担当の店員さんに掃除してもよろしいでしょうか 

      とことわって、行おう」

 

  

                      

 

 こうして、2学期の実習はじまりましたが、

 2回目で慣れているので、前よりも余裕を感じました。

 担当者に質問もでき、

 空いている時間は掃除を自主的に行いました。

 

 反省会の評価では

 「前回より、質問ができ改善している。

  掃除も自分からしてくれた。1人前になってきたね。」

 見事合格です。特に掃除をしたことはとても評価を受けました。

 

 この実習では

 生徒自身が考えて取り組むことの大切さを教えられました。

 A君はその後、価格表示などをパソコンで作成したいと、練習して頑張っています。

 

  ここで私が学んだことは学校の授業でも、自分で考え、取り組む形に

 つながっていくのです。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

次回は、もう1例についてお伝えいたします。