過去に印象に残った現場実習2例をお伝えいたします。
①A君 3年1、2学期 有名チェーン店
A君はPCに興味があり、家電のチェーン店で1学期に実習しました。
内容は簡単な品出し、店員さんと商品補充、店内清掃です。
最初はすごい緊張していました。
4日目くらいから、段々と緊張がとけてきて、
仕事を覚えてこなしていくようになりました。
1学期の反省会の評価は
「仕事はまあまあこなしている。挨拶もする。
わからない時に質問がしにくいようだ。そこは改善した方がよい。
2学期も来てください。」
2学期も来てくださいとは、脈があるということです。
実習が終わり、A君と話すと
A君 「話しかけにくい、だれに話そうか迷う。質問しにくい。
仕事がひまな時に手持無沙汰、何をしたらよいかわからない」
私 「2学期まず他の店員さんの名前を覚えよう。
特に担当者がだれか最初に確認し、実習前に質問の仕方を練習しよう」
「ひまな時間はどれくらいあるの?」
A君 「30分くらいかな」
私 「そうか、どうしようかなあ?」
いろいろ話す内に
A君 「掃除しようかな」
私 「どこかできるところある?」
A君 「バックヤードの棚のあたりがいい」
私 「それじゃ、黙って行うのはできないから、
担当の店員さんに掃除してもよろしいでしょうか
とことわって、行おう」
こうして、2学期の実習がはじまりましたが、
2回目で慣れているので、前よりも余裕を感じました。
担当者に質問もでき、
空いている時間は掃除を自主的に行いました。
反省会の評価では
「前回より、質問ができ改善している。
掃除も自分からしてくれた。1人前になってきたね。」
見事合格です。特に掃除をしたことはとても評価を受けました。
この実習では
生徒自身が考えて取り組むことの大切さを教えられました。
A君はその後、価格表示などをパソコンで作成したいと、練習して頑張っています。
ここで私が学んだことは学校の授業でも、自分で考え、取り組む形に
つながっていくのです。
お読みいただきありがとうございました。
次回は、もう1例についてお伝えいたします。