困惑・同情・励まし…本当に辛いときに、心が救われる接し方 | ライフコーチかめちゃんのブログ

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霧島と沖縄と代官山で3拠点生活しながらセミナー講師しています。2021年までは鹿児島でヨガスタジオを経営してました。2022年セミナー講師業で5億円を売り上げました。セミナーの様子をYouTubeで配信しています。

(2016年3月1日発行のメルマガより)

こんにちは。
亀井弘喜です。

 
今日は前回に引き続き
僕のヨガのメンター、
マスミさんの言葉をシェアします。


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ライフコーチングレッスン:本日のテーマ

<本当に人の助けになる言葉>


2014年7月の上旬のことでした。


僕は京都にいました。



2013年10月に、ともにヨガの修行した
仲間たちとの同窓会の旅を企画したのです。

 
1泊2日の京都の山奥でのリトリート。

 
そのとき僕はひとつのことが
気がかりでした。

 
それは、翌月生まれる予定の
4女の「ななちゃん」のことでした。
 


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「自分の本当の望みを知り、
 それが実現する」

奇跡のライフコーチングとは

※ライフコーチングとは、
「本当の自分の答えに気づき
 それを実現する」
ための具体的な手法です。

亀井弘喜は、世界的名コーチ
アラン・コーエン氏から
4年間に渡りライフコーチングを
学び続けています。

このメルマガは、
亀井弘喜自身の体験談や
日々の気づきをシェアすることで

読者のみなさん自身が、
本当の望みや本質に気づき
それが実現に向かいます。

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ななちゃんは、2014年8月1日に

生まれる予定でした。



でもその日は、

ある意味命日にも

なりうる日だったのです。



事前の診断で、手足が短く、

骨が生まれつき弱い障害だと

診断されていました。



原因もわからず

治療法もない障害だと

お医者さんから言われました。



骨が弱いため肋骨が折れたり

頭蓋骨が陥没したりして



無事に生まれる可能性は

半分もないと言われました。



無事に生まれたとしても

数時間、数日で

亡くなるケースがほとんだとも

言われました。



そんなななちゃんの予定日の

2~3週間前に

その京都での同窓会の旅は

行われたのです。



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僕は、ヨガの修行から

帰ったばかりということもあって

比較的落ち着いていました。



障害の診断が下されたのが

3月上旬のことでした。



たしかにショックではあったのですが、

もしなくなったとしても

それもななちゃんの人生。



尊重しようと

思っていました。



でも実際に予定日が

近づいてくると



なんともいえない恐怖心が

湧いてきました。


「やっぱり生きて会いたい。」



「できれば

 一緒に生きていきたい。」




そんな思いを持っては

「そんな希望を持ってはいけない」

「それは執着だ」



などと自分を裁いていました。



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この時期、

ななちゃんのことを

いろんな人に話したり相談したりしました。



だいたい対応は

次のどれかでした。



1、なんて言っていいか
  わからず困惑される


2、投影されて必要以上に
  悲しまれる
  (泣かれることもありました)

 
3、ポジティブに励まされる
 (スピリチュアル系の人にはよく
  「赤ちゃんはあなたを選んで生まれてくるのよ」
  と言われ、それが一番違和感を感じていました)




相談しても

結局どうにもならないことがわかり

僕は次第にあまり人にななちゃんのことを

相談しないようになっていました。



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京都での待ち合わせ場所の

ホテルのロビーに一人早く着いた僕。



ほどなくして

マスミさんが到着しました。



座るなり一言。



「ヒロキくん、最近はどう?

 元気にしてる?」



と言われました。



なぜか僕はちょっと泣きそうに

なりながらマスミさんに

ななちゃんのことを話しました。



障がいがあると診断されたこと。



無事に生まれないと言われていること。



無事に生まれたとしても

数時間、数日しか生きないと

言われていること。



ひとしきり話し終えた僕。



一瞬の間があって、

マスミさんはこう答えました。



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「ふーん。そう。

 まだ何もわからないってことね。」




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このときの

マスミさんの目を

僕はとてもよく覚えています。



慈悲深い目で

僕のことを見てくれていました。



言葉だけ見れば

無関心の人のように見えますが



実際にはこれまで受けた

どんな言葉かけよりも



僕の心に深い安らぎを

もたらしてくれたのでした。



続けてこう言いました。



「生まれてみるまで

 わからないんだから

 生まれるのを待つしかないね。



 それでさ、…」




と、他の話題に

移ったのです。



他の話題に移るスピードも

これまでのどの人よりも

早かったです(笑)。



そしてそれも

僕にとってはひとつの救いでした。



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人が本当に苦しんでいるとき。



ポジティブに励まされたり

安易に「わかります」



というような態度をとられると

ちょっと苦しくなります。



かといって

過剰に同情されたり

悲しまれたりすると



それはそれで

力を奪われたような気になります。



人が本当に苦しんでいるとき、

もっとも助けになるのは、



プラスにもマイナスにも振れず

ただ慈悲を持って相手とともにいること。




そしてそのネガティブな苦しみに

必要以上に自分の意識や時間を

もっていかれないこと。



そんな大切なレッスンを

このときのマスミさんの

振る舞いから学んだのでした。



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それ以降、僕は

誰かにななちゃんのことを

話すとき



必ず話し終えた後に

こう付け加えるようになりました。



「まあ、まだ何も起きてないし

 わからないんだけどね。」




その言葉を繰り返すごとに、

“何も起きていない”というのは

僕にとっての真実になったのです。



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2014年7月25日。



奥さんは緊急帝王切開を迎え、

ななちゃんは無事に生まれました。



保育器のようなものの中で

スヤスヤと眠るななちゃんを

見たとき、



僕はわかりました。



「この子は生きている」



「この子は僕とともに生きていく」




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2016年2月29日。



ななちゃんは1歳7ヶ月になりました。



よく笑い、よく泣き、

よく食べて、よくしゃべります。



保育園の同級生たちは

しっかりと立ち、歩いています。



ななちゃんはまだ

つかまり立ちしかできないけど

一生懸命立とうとしています。



家の階段は

自分一人で二階まで

上がれるようになりました。




ついつい忘れちゃいがちだけど、

ななちゃんが生きていること自体が

僕にとっては奇跡です。



生きる奇跡なのです。



笑うことも奇跡、

泣くことも奇跡、

食べることも奇跡、

しゃべることも奇跡。



自分ひとりで立てるように

なったらもっと大きな奇跡。



歩ける日がいつか来たら

もっともっと大きな奇跡なのです。



そしてそれはななちゃんに

限った話ではありません。



上の3人の娘もそうだし

僕自身も、あなたも、

そうなのです。



奇跡に満ちた人生。



それが僕たちの本質であり

人間体験の醍醐味だったのです。




奇跡に満ちていることに

気づいてください。



あなたがここにいるという

奇跡に気づいてください。



その瞬間、

すべては手に入ります。



今日も素晴らしい一日を

お過ごしください。



Om Shanti Shanti Shanti

Om Peace Peace Peace



HIROKI



(2016年3月1日発行のメルマガより)