言い方がきつい人。
すぐに不満を持って、愚痴を言う人。
世の中には、こういう怒りっぽい人って結構いるようです。
僕もずっとそうだったし、僕の父もずっとそんな感じの人だと思ってました。
コーチングで相談を受けていても、この「怒りっぽい人への対処法」で悩んでいる人が結構多くいるのです。
怒りっぽい人の対処法で悩んでいる人は、その怒りっぽい人を大切だと思っているのだと思います。なぜなら、街中で見知らぬ誰かが怒っていても、それは問題にならないから。
上司とか、
親とか、
恋人とか、
配偶者とか、
子どもとか、
友達とか、
大切な誰かが怒っていると、それは問題になりやすい。
怒っている誰かがいると、何とかしなければいけないと思ってみんなで原因を考えることが多い。
でも怒っている人の怒りの対象が原因だととらえたら、その原因を解決しなければならなくなる。
それはとても大変なこと。
「営業成績が悪い」と大切な誰か(多くの場合上司でしょうか)が怒っていたとして。その原因を解決するなら、営業成績をあげなければいけない。しかも継続しなかったら、きっとまた怒られるとしたら?来月営業成績が悪かったら、また怒られちゃうかもしれない。これだと怒る方も怒られる方もしんどくなる。
例えばもし「景気が悪い」と大切な誰かが怒っていたとして。
その原因を解決しようとしたら、日本の景気を回復しなければいけなくなっちゃう。
ではどうしたらいいのでしょうか。
放っておけばいい?
無視すればいい?
おそらく放っておいたり、無視したら、その人は、余計に怒るでしょう。
今日僕が友人と話していて気づいた解決方法。
それは、怒っている人の怒りの中身を
「わかろうとすること」。
少し上から目線で言うなら、
「わかってあげようとすること」。
怒っている人の怒りの源は、「わかってくれない」ことから始まっているように思います。「わかってくれない」というのは、正確には、「わかってくれないように感じる」とか「わかってくれないように見える」という意味です。
景気に嘆く誰かがいたとしたら、その人は、景気を回復したいんじゃなくて、「景気が悪い中、必死にビジネスをしている自分の大変さをわかって欲しい」のだと思います。
その「怒ってる大切な誰か」に怒られたりして、へこんでる人がいたとしたら、その人は、「景気が悪い中、必死にビジネスをしている人に怒られた自分の大変さをわかって欲しい」のだと思います。
その「わかって欲しい」の連鎖を誰かが、「わかろうとすること」で止めたとき。
連鎖は逆回転が始まります。
「わかってくれた」とか、「わかろうとしてくれた」と思ったら、そこからつながりが生まれます。
勇気や意欲が生まれます。
発想が変わり、行動が変わり、結果がはじまります。
同じ景気であっても、ビジネスの状況は変わり始めるのです。
でも、「わかって欲しい」人を、「わかろうとすること」は結構難しいものです。
なぜならば、「わかって欲しい」人は、自分がわかって欲しいと思っていることをわかっていないことが多いから。
だんだん日本語がややこしくなってきましたが、(笑)何が言いたいかというと、
「目の前の相手をわかろうとすること」が大事だなということです。
これをずっとやっていると、段々と自分の世界から、怒りっぽい人が消えていきます。
例えば父は相変わらず、ちょっとしたことで怒ってるようですが、僕の目の前で怒ることは少なくなりました。
これは父が変わったのではなくて(もちろん父も変わった部分はあると思いますが)、僕の現実世界が変わり始めたことが原因だと思っています。
これが、今日本当に伝えたかったことだと今ごろ気づきました。
「わかろうとする」スタンスで人と接したら、その人が変わるのではなくて(変わることもあるけど)、自分が見ている世界が変わり出す。
コーチングという職業が素晴らしいと感じるのは、いつでも「わかろうとする」ことが仕事だからです。
コーチングをし続けてたら、見える世界が変わりました。人生って敵がいないな、って感じるようになってきました。
多くの人が、「相手をわかろうとするスタンス」を取り入れたらいいなと思って思いつき投稿だったのですが、思いのほか長くなりました。読んでくださった人のお役に立てたら嬉しいです。
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