【僕が見た最高のパートナーシップ】 | 心理カウンセラーかめちゃんのブログ

心理カウンセラーかめちゃんのブログ

霧島と沖縄と代官山で3拠点生活しながらセミナー講師しています。2021年までは鹿児島でヨガスタジオを経営してました。2022年セミナー講師業で5億円を売り上げました。セミナーの様子をYouTubeで配信しています。

「パートナーシップって結局何なの?どうすればいいの?」

最近色んな人から相談されたり、質問されるテーマです。
僕は、正直よくわかりません(笑)。

そんなとき、一つだけ僕が見た最高のパートナーシップの場面の話をすることがあります。昨日もそうでした。多くの人に役に立つ話のようなのでシェアします。

それは2年前、2010年6月29日、
母が亡くなる前日のことでした。
ガン発覚から2ヶ月。

母は、肺がんが、脳に転移し、その後全身に転移し、27日に脳梗塞で倒れました。
2ヶ月の間に、「これまで出来ていたこと」が出来なくなっていく59歳の母。

筋肉がなくなり、
骨と皮だけのような状態になり、
髪の毛が抜け落ちていき、
男性なのか女性なのかもわからないような雰囲気になり、
歩くことができなくなり、
寝返りを打てなくなり、
食べ物を食べることができなくなり、
飲み物を飲むことができなくなり、
トイレを自分でできなくなり、
痰を自分で吐き出せなくなり、
最後は右半身が脳梗塞によって麻痺して、
左半身もどんどん冷えていって、
言葉はしゃべれなくなって、
「アー」とか「ウー」としか言えなくなり、
目の焦点も合わなくなった。

僕は母が死に向かうプロセスを受け入れられませんでした。

それでも当時住んでいた東京から毎週末仙台に帰ってお見舞いに行きました。
メールも毎日送っていました。途中から返信は来なくなりました。

6月29日、いつものようにお見舞いにいくと、とうとう僕が部屋に入っても兄が部屋に入っても、母の母(おばあちゃん)が部屋に入っても、母は反応しなくなりました。意識はあるけど無反応だったときの悲しみは今でも覚えています。

そんなとき、父が遅れて病室に入ってきました。

父を一目見て母は、
一瞬正気に戻ったような表情をして、
嬉しそうな、
満ち足りた笑顔で
父を迎えいれてました。

僕が見た中では、一番幸せそうな母の笑顔でした。

父も、そんな母を見て、姿の明らかに変わった母を見て、
心から愛しているというような表情をして、
神様のような慈愛に満ちた笑顔で、
寝たきりの母を抱き締め、キスをしました。

僕が見た中では、一番幸せそうな父の笑顔でした。

翌朝、母は意識をなくし、とても安らかな笑顔でこの世を旅立ちました。

僕は恥ずかしながら、『母が肺がんになったのは、小さい頃から怒りっぽかった父が、母を苦しめたからだ』と勝手に父を責めていました。

それは、そのときだけではありませんでした。小さい頃から、『うちの両親は最低だ』とか『どうして他の家庭の親はあんなに仲がいいのに、うちの両親はこうなんだろう』ってずっと両親のパートナーシップを最低のものとして裁いていました。

母は、父からのストレスから逃げるために、酒とタバコに逃げ、それが原因で肺がんになったんだと、勝手に母の病気の加害者として父を仕立てあげていたのです。

でも真実は違ったことに気づきました。

加害者も被害者もいませんでした。

そこにあったのは、ただ真実の愛でした。
両親に対する見方が、変わった瞬間でした。

考えてみれば、僕は父と母のパートナーシップについて、数%くらいしか「知らなかった」のでした。

真実の愛は、きっと二人の中にずっとあったのでしょう。
僕がそれに気づいていなかっただけでした。

何よりもその真実の愛の証が、僕の存在であり、兄の存在だということに気づかされました。

パートナーシップって何なのか
未だに僕にはよくわからないし、
きっとこれからもわかることなんてないでしょう。

でも僕は、自分の奥さんとどんな風に最後を迎えたいかと言うと

父と母のように、真実の愛の瞬間を、自分の子どもに見せながら迎えたいなって思っています。

真実のパートナーシップの姿は、意外にも身近な所に存在するようです。
すべての人が真実のパートナーシップに気づきますように。


★ブログをリニューアルしました!
無料メルマガのバックナンバーも
こちらからご覧いただけます。