こんにちは。
『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺
それは小学校高学年のこと。
わたしは家族が外出して
1人で家にいるというタイミングを待っていた。
それは、密かに計画していたことを実行し
誰にも知られずにミッションを達成するためである。
そのミッションとは。
「バナナの皮って本当に滑るのかの実験」
ほんとうにアホよね☺
でも、当時のわたしは
気になってしょうがなかったのである。
とはいえ、小学校高学年。
周りの女子はませていて
おしゃれとか恋愛とかを気にする時期である。
そんな時期に「バナナの皮で本当に滑るのか
気になってて、実験したいんだ」なんて
友達にも、そして家族にも言えなかった。
(アホのくせに、急に恥じらい隠そうとする☺)
だからわたしは誰にも言わず、誰にも気づかれず
ひっそりと実験して片付けようと
極秘で計画を立てていたのであった。
タイミングは意外と早くやってくる。
ある日、きょうだいは学校や部活で不在の日に
両親は出かけることになり「一緒に行く?」と訊かれた。
わたしは悩んでいるふりをしながら
「うーん、家で留守番してる」と答えた。
無論、この時に頭の中にあったのはバナナである。
事前にバナナが家に常備されていることは確認済み。
「決行は今日しかない」
密かに、しかしメラメラと
実験に対する情熱がわたしの中で燃え上がり始めていた。
*
両親が出かけて、車が遠くなったのを確認後
わたしは急いでバナナをほおばった。
バナナの美味しさとか、この時はどうでもよかった。
必要なのは、皮。
主役は他でもない、君。
いつもはすぐに処分されてしまう、君。
「皮」なのだ。
バナナはすぐに食べ終わったが、その後も気は抜けない。
「忘れ物したー!」とか言って、急に帰ってきたら大変だ。
わたしはこそこそ、それこそコソ泥のように
しばらく周辺の道路や自宅の車庫を確認し
すぐに両親が帰ってこないか、しばらく様子を見た。
(心配性なので、念には念を入れて気をつける)
そして待つこと数分。
「よし、そろそろやろう・・・!」
わたしは実験を遂行するために準備を始めた。
*
まずはじめに、わたしは着替えることにした。
バナナの皮で汚れてもいいように
パジャマに使っていたジャージのズボンに履き替える。
これなら外に着ていくわけじゃないし
汚れて万が一シミになっても問題ない。
そうして、実験するための現場の確認。
バナナの皮で床が汚れることを踏まえて
掃除のしやすいフローリングにしようと
事前に決めていた。
家族の滞在時間が長いリビングでは
汚れが残ってしまった場合、気づかれる可能性が高いので
台所のすぐそばの廊下に決めた。
これなら台所へすぐに皮を処分できるし
だいふきんですぐに掃除にも取り掛かれる。
準備は万端。
誰もいない家の中
一応きょろきょろと周囲を確認した後
バナナの皮をセッティングしたのだった。
*
さて、最大限にわくわくしながら
バナナの皮を床にセッティングしたものの
その後の行動に迷った☺
どうやって踏もう!
むしろ踏んだだけじゃ、滑らないよね。
歩いて踏んじゃった、とか、そんな感じがいいよね?
誰に確認するでもなく、自問自答し
「歩いていたらたまたまバナナの皮踏んじゃった」
というシチュエーションをイメージして
歩いている途中でわざと皮を踏むことにした。
一歩、二歩、三歩・・・
「床に置かれた皮なんて知らない」って顔で歩きながら
次の一歩「ここに皮があるな」という場所に足を置く。
そして次の瞬間。
ずるっ・・・
スッコーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ
もう、とんでもないくらいに、滑った。
滑りすぎて一瞬何が起きたのか分からないくらい
盛大にすっころんだのである。
本当、想像の3倍は滑った。
結果、わたしはかなり勢いよく尻もちをつき
ひどく尻を痛めた。
しばらく痛かった。
けれど、言えない。
(言えないよね、自分からバナナの皮で滑ったなんて)
そして、弊害も。
バナナの皮で滑った後は
かなりかなり汚れるのである。
履き替えたジャージのズボンはネトネト
転んだ床は皮がフローリングの間にすり込まれて
ぐっちゃぐちゃのベッタベタ。
実験成功の後は
尻の痛みを我慢しながら
家族が帰ってくる前にせっせとズボンを洗い
こびりついたバナナの皮をとるため、ゴシゴシ床を拭いた。
尻は痛いし、ズボンは広範囲汚れるし
床もぐちゃぐちゃが、なかなか落ちないし
なんだかアホらしく、そして空しくなりながら
せっせと処理した記憶は、今も鮮明に脳裏に残っている。
*
それから約10年後。
ジャニーズWESTの舞台
『なにわ侍 ハローTOKYO!!』(今振り返るとおもろいタイトル☺)
のDVDを見たときに、衝撃が走った。
え、しげちゃんもバナナの皮で滑ったの?!
(わたしわざと滑ったから、しげちゃんを同類にしちゃいけないけど☺)
しげちゃんが「めっちゃ滑るで!」的なことを言っていて
わたしは激しく共感。
そして、たまらなく嬉しかった!!!
それまで21年間(当時の年齢)
自分以外にバナナの皮で滑った人と
出会ってことがなかったからである。
そして、もう時効だと思い
わたしはそのDVDを見てから初めて周囲に告白した。
「わたし小学校高学年のころに
自分でバナナの皮で滑るか
実験した!☺」
家族にはそれまでちゃんと隠し通せていたらしく
あまりにアホな行動の告白にたまげていた。
「本当に滑るの!!!」
と、当時の一部始終をむじゃきに話したが
ただただ笑われるばかりだった☺
「ここまでアホだったか」
その一言は誉め言葉と捉えておく。
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こんなわたしのアホエピソードは
掘り起こせば、信じられないくらいに出てくる。
そんな自分がちょっと恥ずかしいけど
話せばほとんどの人が大笑いしてくれるから
なんだかアホな自分が誇らしくて、正直好きだ。
だからわたしにとっての「アホ」は
最高の誉め言葉であり
わたしの最高のハッピーツールである。
誰かが笑ってくれるなら
それだけで心躍る、心が湧く、幸せでいっぱいになる☺
だからわたしは今日もアホのまま
どんどん突き抜けていくのだ。
*
*
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ちなみにこのバナナの皮の話で
滑るのに興味を持った方、絶対にやめて欲しい。
確実にお尻を強打するし
下手したら病院に行くくらいのダメージを負うから!
しかもなかなかバナナのベタベタ落ちなくて
掃除しながらちょっと泣きそうになるから!
絶対やめてーーー!
そして、他人に絶対迷惑をかけないよう
バナナの皮のポイ捨ても絶対禁止!!!
安心安全に、平和に
バナナを食しましょうね☺♡
と、31歳にもなって、何の話をしてるんだか☺
でも、あなたの笑いのネタになれば、幸いです。
今日もみなさまに
たくさんのしあわせが届きますように☺
KAORI☺
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