10年前、盲腸になりまして☺~その1~ | Natural Healing 陽&月

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こんにちは。

『Natural Healing 陽&月』のKAORIです☺

 

 

お仕事のトラブルも一件落着し

私も新年度にあやかって「今日からまた

心機一転頑張ろう」と思い、朝食を終えたころ

 

突然の気持ち悪さ、胃の不快感

お腹の張るような感覚に襲われた。

 

 

なんか身に覚えのある、この感じ。

 

ああ、ライター時代に全然書けなくて

徹夜するために深夜ブラックコーヒーを

がぶ飲みしていたら、胃を荒らしたんだった。

 

 

姉に「体調が悪い」と症状を伝えると

「昨日の私と一緒だ」と笑った。

 

どうやら、姉が回復した途端

今度は私がダウンしたようだ☺

 

 

 

 

なかなか体調が戻らず

布団に包まりながら、アレコレ考えてしまう。

 

 

一昨日作ったルーローハンに、調子に乗って

ウーシャンフェン(五香紛)入れすぎたせいかな、とか。

 

ああ、今日やろうとしていたこと全然できないな、とか。

 

早く体調戻らないかな、早く戻ってよ、とか。

 

 

そういえば、最近いろんなことがありすぎて

誰かと比較したり、先のことを考えて焦ったり

これまでのことを振り返って落ち込んだり

そんな事ばかりしてた。

 

きっと一番の原因は、そこなんだと思う。

 

気づけば外は雨が降り出して、寒くはないけど

窓から見えるのは真っ白な、少し寂しい空。

 

 

また落ち込みモードに入ろうとする私に

「とりあえず仕事とか考えず、頭空っぽにして寝な」

と姉は言った。

 

素直にその言葉を聴き

私は携帯の電源を切って、また布団にもぐった。

 

 

 

 

それからしばらく。

 

体調は悪いままだったけど、一向に眠れそうにないので

先日のファンクラブイベントで購入した、本を読むことにした。

 

坂本真綾さんの『満腹論~明日にかぶりつけ~』である。

 

 

発売されてすぐ欲しかったものの

特典が欲しくて3月31日のイベントまで我慢していた。

 

開くと、中身は前回の『満腹論』とまったく同じ

見開きでちょうどひとつのエッセイを読み切れるスタイル。

 

内容はまるっと一新されているのに

実際に本を開いて、当時と同じスタイルを見たら

 

なんだか無性に懐かしくなって

前回の満腹論が書籍化された、約10年前を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10年前、当時私は21歳だった。

 

とはいえ、あと数か月で22歳になる、5月の頃。

 

私は急遽、盲腸で入院した。

 

思えば入院する数週間前から、異変はあった。

 

でも痛かったのはお腹のちょうど真ん中らへんで

盲腸とは考えられない、きっと胃を悪くしたんだろうと

市販の胃薬を飲んでしのいでいたのだ。

 

 

 

でも、胃薬を飲んでも一向に治らない。

いよいよ辛くて、店頭に立つのがつらいなぁと思っていると

 

同僚に「そんなにつらいなら早退すれば? 明日も仕事

なんだから、病院にかかって休めば楽になるでしょ」

と言われた。

 

 

正直、そのアドバイスを聞いて、すごく驚いた。

 

前職が「体調が悪くても、這ってでも出勤するように」

といった、精神的にハードな仕事だったので、早退なんて

もってのほか、絶対しちゃいけないと思いこんでいたのだ。

 

でも確かに、早めに病院に行って安心したいし

薬貰えば、明日の仕事は楽になるはず。

 

ダメ元で、おそるおそる店長に相談してみると

いい顔はされなかったけれど、案外あっさり帰してくれた。

 

 

 

 

それから駅まで連絡していた

両親が迎えに来て、そのまま病院へ。

 

ギリギリ午前診療に間に合ったものの

診断結果は「胃腸の調子が悪いんでしょう」というもの。

 

「え、こんなに痛いのに、そんなあっさりしたものなの!?」

と思うけど、先生にそう言われたなら信じるしかない。

 

でも、処方されたマグネシウムをもらって

すぐに服用しても、全然体調はよくならなかった。

 

「どうしたらいいんだ、明日も仕事なのに」と焦りつつ

布団に丸まって、どんどん痛くなるお腹と戦って

ひたすら「痛い、痛い」と呟いていると

 

母親が、そんなしみったれた私の姿を見て

「そんなに痛いんじゃ、なんで病院で伝えなかったの!」

と怒り出した。

 

 

 

言ったさ! 言ったけど伝わらなかったんじゃん!

じゃあ、床にのたうち回って「痛い痛い」叫べばよかったの?!

 

と言い返したいけど、お腹が痛すぎてうまく言い返せない。

 

そんなこんなしていると、急に吐き気がやってきて

とうとう嘔吐が始まった。

 

あまりに痛がり、衰弱していく私の姿に

さすがに「これはおかしい」と察知した両親は

午後から休診となっていた先ほどの病院に連絡し

無理を言って、もう一度診察してもらえることになった。

 

 

 

 

その頃にはあまりの腹痛で歩くこともままならず

ふらふら支えられて入室した私を見て

症状の変わりように、先生も驚いたようだった。

 

慌てて腹部のエコーをとるも、異常は分からない。

 

「何も異常は見られないんですけどねぇ」

 

 

そんなわけあるかい! こんなに痛いんじゃい!

とは思えど、もう反論する気力、体力もなかった。

 

 

でも、急激に症状が悪化したこと

そして私があまりに痛がっている様子から

「異常はないと思うけど、ここまで痛がっているんじゃ

大きい病院に行った方がいい」と、救急で

大学病院を紹介してもらえることになった。

 

 

 

 

大学病院に着いた頃には支えられて歩くことさえできず

痛さで朦朧とする中、車いすで押してもらって移動した。

 

あの時、ぐったりとした私を見て

青い顔をしながら、走って車いすを取りに行った

父の顔は今後も忘れないと思う☺

 

 

 

とはいえ救急で到着しても

当初、あまり深刻な雰囲気はなかった。

 

大学病院の先生も呑気なもので

「たぶん、大丈夫だとは思いますが

本人の痛みの訴えがひどいので、一応CTを取りましょうね。

多分、今日中には帰れると思いますよ」とのこと。

 

 

それならよかったよ。

でもとにかく痛いんだ、とりあえず早くしてくれ!

 

と、割と温厚な私が「早くしてください!」と

イライラするほどの痛み。

 

(あの時の私、ひどい態度だったらすみません!)

 

人生はじめてのCTは、そんなこんなで

和やかな雰囲気の中、私の焦りと怒りだけが場違いだった☺

 

 

 

 

しかし、CTが終わったと思ったら

先ほどまでの雰囲気が一転した。

 

「こりゃひどい、手術だ」と慌ただしくなり

お医者様は顔色が変わっていた。

 

 

どうやら、私の盲腸はお腹の中心に移動していたため

CTをとるまで誰も盲腸だと分からなかったらしい。

 

そして、破裂するギリギリの、かなり際どいところだった。

 

 

いろんな人に「異常はないけど、本人があまりに痛がるので」

と言われ続けた私は「ほれみろ!痛みは嘘じゃなかったろ」

と、やっと真実が伝わって安心した。

 

「でもとりあえず、痛すぎるから痛み止め!」

とにかくこの痛みから抜け出させて欲しかった。

 

 

 

 

「今日中に帰れる」と思っていたのに

「即入院」むしろ「手術」とまで言われて

混乱したものの、痛みで朦朧として頭は回らない。

 

痛み止めを打たれ、やっと痛みがやら和らいでくると

「本当は今日中に手術したほうがいいんだけど

あいにく今日は空きがなくて、明日の朝一で手術になります」

と伝えられ、なんとなく事の重大さだけ伝わった。

 

しかも私は炎症がひどく、全身麻酔になるという。

 

 

今冷静に考えればものすごく怖いけど

焦る両親をよそに、そのときの私は

「もうこの痛みが治るならなんだっていい」と

半ば投げやりなくらい肝が据わっていた。

 

 

そんなこんなで、早退から数時間で

とんでもないことになっていたのである☺

 

 

 

~つづく~

 

 

急に私の盲腸の記録になってしまいました☺

 

いつか書きたいと思っていた話なので

連載のように、そのまま書かせていただきます❀

 

 

ぜひ、気軽に読んでくださるとうれしいです~☺

 

ちなみに今の体調は

ブログを書きながらだいぶ落ち着きました!

 

しばらく、お話にお付き合いください❀

 

 

 

 

 

 

それでは、今日もみなさまに

しあわせが届きますように☺

 

 

KAORI☺