日本人男性の「キャバクラ離れ」が加速している深い事情 | なんのこっちゃホイ!

なんのこっちゃホイ!

世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

 

President Onlineでこんな記事を見つけた。

2024年上半期の「バー、キャバレー、ナイトクラブ」の倒産は、前年同期比で161.1%も増えたそうだ。女性の方は全然しらないだろうが、こういう場所は女性が隣について、お酒を作ってくれたり、お話の相手をしてくれたりする場所で、店によってマチマチではあるが、相手をしてくれる女性の飲んだ分も含めて、2時間遊ぶと大体一人3~5万円は取られる。クラブとなるとおそらくもっと高いだろうが、自分で払ったことがないので知らない。上司に連れられて接待でいくような場所だ。自腹でこんな店には一度も行ったことはないし、行きたくもない。これら飲食店の業績不審の理由は、お客に「お金がなくなったから行かなくなった」だけではないと記事は言う。

https://news.line.me/list/oa-president/oig9cu2afknj/cl7x65ofte7v?utm_source=OA_digest_oa-president&utm_medium=202409120808&utm_campaign=none

 

企業の接待縮小。これは大きいだろう!

夜の街離れ。つまり、若者の「アルコール離れ」もあって、キャパクラへ行く客層の重要なレイヤーが離れていっているということ。

次にホステスの人材不足。

この原因は客にあるらしい。それも理解できる。

概ね建設関係の方や個人事業主の方などは、ホステスに対して、かなり失礼な態度をとるのを目撃する。つまり、暴言であったり、お触りであったりということだ。ホステスは娼婦ではないから、お触りは失礼だし、「なんだてめぇー、何やってんだ!」的叱責は、ゴージャスに仕立てた内装や雰囲気にはそぐわない。泣き出すホステスもいたりして、ママやチーママが飛んできて、客やホステスをなだめるという光景をよく見かける。

愚痴る客、武勇伝、説教は嫌われる3大タイプである。

しかし僕が現役で、社用でそういう店に通っていた頃は、それらを見事にいなす女性が多かった。非常に世間のニュースに詳しく、「知ってる知ってる!」と出しゃばるのではなく、客の話題に上手に乗っかり相槌を打ったり、客が言葉につまると、「〜新聞はこんなこと書いてましたよ」とうまく話をつなぐ。

今の若いホステスは、まったくお客に対するスキルもなく、かわいいとか、胸が大きいとかで押してくるので、眺めている分にはいいが、おじさんにはつまらん。

さて!

そんなキャパクラやクラブに疲れたおじさんが足を向けるのが、「美魔女クラブ」なる店だ。女性の平均年齢は30~50歳。銀座や六本木、横浜関内等のクラブを引退した女性が中心である。つまり、手練れのホステスが多いのである。客あしらいも上手ければ、客の懐具合に合わせた飲み方をするし、ちゃんと世間の話題から下ネタまでついてくる。成熟した大人の女性だから、おじさん達でも理解できる日本語を話してくれるし、昭和の話題にも乗っかれる。

そして値段もリーズナブルで2時間で1~2.5万円くらいで遊ばせてくれる。これなら、自腹でも、たまには行けそうだ。

若者は、キャパクラからスナックへテリトリーを移しているらしい。行きつけのスナックにも、たま〜に若者3〜4人くらいの新規客がくる。彼らは隅の席に陣取り、カラオケに興じている。カウンターはおなじみの常連ばかりである。ガンガン連続で歌う若者には、そっと「ボックスじゃないから、ここは。全体というものがあるでしょ?ね?」などと小声でアドバイスすると、素直に聞いてくれるし、ちゃんと常連の歌にも拍手をしてくれる。常連も彼らの歌に拍手をする。みんなハッピーに楽しめるので、彼らも「また来ます」と言ってボトルを置いていく。ボトルがあれば、何時間いても3~5千円だろう。ちょっとしたママ手作りの付け出しや、軽食も出してくれる。

スナックといえば「昭和臭」が漂うが、実は今、スナックの時代がまた到来しているのでは、ないだろうか。

さて、今夜もまた、常連の待つ、あのカウンターで、70歳とは思えないおぼこい系のママの顔でも見に行きますか。