映画#15,16 猿の惑星キングダム | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

全3作の主人公であった、シーザーの葬儀シーンから始まる、猿の惑星の第4作目。

シーザーの死から数世代後の世界が舞台。

 

猿の支配が続く世界のどこか(多分、ロスかな。空港が写ったような)に、イーグル族というエイプの集団が暮らしている。イーグル族とは、鷲との連帯で生活をたてていて、鷲が捕らえてきた魚を干物にしたりして、エイプ達は生活してる。

一族のイーグルマスターという鷹匠の息子ノラ、幼なじみのアナヤ、スーヤが、ツタに覆われた高層ビル群の壁を、ズンズンと登っていく。目的は、高所に作られたイーグルの巣から卵を拝借すること。その卵は翌日に控えた「絆祭り」に使うためのようだ。最初の巣には卵が3個。しかし、必ず1個は残さねばならないというのが、一族の掟だ。1個足りない卵を求めて、最も高いところにある巣に挑むノラ。首尾良く危機一髪ながら1個をゲットしたノアと幼なじみは、帰り道、エコーの匂いのする布を見つける。エコーとは人間のことだ。

「エコーは谷を越えてはやってこない」

一族長老は、偵察に1頭のエイプを派遣する。

その夜、物音に気づいたノアは、そこにエコーの娘と出会う。娘ともみ合っているうちに、大切な卵を割ってしまう。それは明日の朝の儀式に使う大切な卵だ。仕方なくノアは夜中に卵を探しにでかけていった。

途中、エコーの毛布を見つけた場所で、多くの蹄の音を聞く。トンネルを越えたそこには、これまで見たこともないエイプの軍団が。

甲冑を身につけマスクを身につけ、電気を使った武器まで持っている。そこへ偵察に出された1頭のエイプが瀕死の重傷で現れる。村が危ない。急いで駆け戻ったノアが見たものは、火をかけられ、次々と連行される一族のエイプ達だった。鷹匠の父も殺されたノアは、復讐に燃え、一族のみんなを、家に連れ帰るために、一人で旅にでる。

 

旅の途中で出会ったオランウータンのラカと出会う。ラカは、昔の人間の書物を、知恵の袋として大切に守る役目を果たしていた。そこでノアは、初代長老と呼ばれるシーザーの話をラカから聞く。「エイプは決してエイプを殺さない」「エイプが大勢で団結すると強い」

その夜、村で出会ったエコーの娘と再会する。どうやらこの娘はノアをつけてきたようだ。この娘にリンゴと毛布をあげ、旅を共にすることに。なんかRPG的展開だなぁ。

たどり着いた川辺には、シマウマの群れと、その奥から現れたのはエコーの群れだった。そこへ甲冑のエイプが大勢で押しかけて、エコーをとらえている。どうやら彼らが探しているのは、この娘のようだ。追い詰められた娘は遠くで眺めているノアに向かって大声で助けを求める。

「ノアー!」

娘を救出し、洞窟で一夜を明かす3人。そのエコーは言葉が話せる。自ら名前を「メイ」と名乗る。しかも、普通のエコーよりかなり賢い。その上、メイは連れ去られたイーグル族の居場所を知っていて、そこまで案内するという。

一族の救出に向かう3人の仲間。しかし、途中の橋で甲冑のエイプに襲われ、ラカは濁流に呑み込まれる。知恵の印しのペンダントをノアに残して。そのペンダントこそ、第1作でシーザーが初めて書いた、あの懐かしい家の窓の図形だった。

ノアとメイが連れて行かれたその先には、プロキシマスというゴリラが支配しており、そこを自ら「帝国」と呼んでいる。その帝国には、更に言葉を話すエコー、トレヴェイサンが、プロキシマス始めエイプにローマ史を教えている。そのおかげで、プロキシマスはかなり知恵が働く。多くの手下を前に「なんて素晴らしい日だ!」と演説を始める彼は自らを「シーザー」と呼び、巨大なドアのある貯蔵庫(Vault)の向こうにある、人間が残した道具(兵器)を手に入れたがっていた。しかしどんなに引っ張っても、そのドアは開かない。

その夜、メイはノアに「実は崖の上に入口がある。崖を登る手助けがほしい」と頼む。ノアと幼なじみ3頭は、ノアと共にその崖を登っていく。

 

前作の「猿の惑星 聖戦記」を観たときからずーっと疑問があった。本当に人類は絶命し、本当に人類は皆、言葉を失ったのか。

第1作でジェネシス社が作り出したアルツハイマー病特効薬の副作用で、動物実験に使った猿の知能は驚くほど急速に発達し、それは猿ウイルスとなり人間が感染すると、言葉を無くし、知恵を失う。人類は自ら引き起こした内戦で滅ぶことになっているけど、全部いなくなるとは思えなかったし、第3作でも現れる北部の軍隊等のような生き残りがいるはずだと。

それらの謎は今作で収斂される。

そして、これはどうにも次回作が必至な展開を迎えて、エンドロールが流れる。

 

絶対おすすめの一作です。