かなり期待して待っていた作品であります。
前作ゴジラvsコングのタイトルロールでこの作品の企画をチラ見していらい。
満を持しての公開初日に鑑賞です。
コングは、地球内部の空洞世界に戻り、一人孤独に暮らしていた。歯痛に悩んだコングは地上に現れて、歯の治療をしてもらうというお笑いまで用意されている。彼が地下へ戻るタイミングに合わせて、モナークの連中が新しい潜水艇(っていうのかな?地下に行ける船)に乗って、地下世界にあるモナークの基地を訪れる。
コングと話せる少女のジアは、14歳になっている。あのまま14歳になったって感じ。
彼女の出自が、ちょっとした物語なのだ。彼女の部族はどんな部族より長く存在しているのに、その記録は驚くほど少ない。彼らは言葉を持たず、意思を疎通してたらしい。一種のテレパシーか。ジアも言葉が話せない。
モナークの地下基地は破壊されていて、そのカメラに写った影は、はっきりとはしないが・・・・のようだった。背後の壁には、デッカい手形も残されている。コングは一人なんだから、コングではない。では、だれが。
地下世界を支配していた、というよりは、孤独だと思っていたコングには、別種族が存在していた。彼らは窮乏で残忍で、まぁ、893かマフィアなムードだ。迷い出た小猿について行き、彼らの存在を知ったコングは、そのボスとの対決を迫られる。今度こそ、地下世界を支配するために。
ゴジラは、ローマに現れた蜘蛛の怪獣を倒した後、コロシアムの遺跡で眠りについている。新たな脅威が彼の縄張りを侵すまで。
ってな感じで、日本のゴジラとは違って、ゴジラにしてもコングにしても、すでに立派に主役としてキャラが立っていて、ストーリーに出演者として組み込まれている。日本のゴジラは、結局なんだか知らないけどすごい怒っていて、突然現れて街を破壊し、人間にやられてすごすご海へ帰っていったり、凍らされたり、粉々にされたりする。ここは日米のゴジラは対局にある。しかしおかげで、怪獣が登場する怖さであったり、圧倒的な破壊力による恐怖は、ハリウッドゴジラにはない。敵が必要なのだ。
今作の敵は、コング以外の部族が飼い慣らした冷凍怪獣だ。冷凍光線をはくと、立ち所に凍ってしまう。氷河期を招いたのはこいつでないかと思われるほど、冷たい。ゴジラはひたすら核燃料を充填して、暑い、熱い。この二匹が、熱いパープルの熱線と、白い冷凍光線を吐き逢う。
コングはひたすら茶色の893のボスと戦い続ける。
怪獣の戦闘シーンにおけるVFXはさすがに白組とはレベルが違う。いや!実力ではなく、資金の問題なのだろうか。ラストに向けての怪獣同士の対決の音のすごさ、画面に躍動する怪獣の迫力は、さすがだと思う。
ただ、ゴジラがアスリートみたいに両手を振って、素早くダッシュで走る姿は見たくなかった。やっぱりあいついは、どっしりと腰低く、太もも太く、尻尾も太くて体重を支え、ズ〜〜〜ン!と歩いて欲しいのだなぁ。100m走みたいに、走っちゃダメダメ!
なんだかんだのおよそ2Hの映画。なが〜〜〜いタイトルロールを見終えて劇場を出て一言。
これ、なんだったんだろう・・・・・
疲れた。