映画#37,38 沈黙の艦隊 | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

原作には衝撃を受けた。

近所にある全てのBookoffを回って、その日の内に全巻そろえて夢中で読んだ。

設定が非常にユニークで、日本の防衛、世界の軍隊の状況をコミックに詰め込んであった。

手に汗握り、考えさせられた。

その実写化不可能と言われた超大作の実写化とあって、楽しみにしていた。

予約を間違って2回も観てしまったが、後悔はない。

 

日本近海某所、海上自衛隊の通常動力潜水艦が、アメリカの原子力潜水艦と接触事故を起こし、

沈没圧潰してしまう。艦長の名前は「海江田四郎」。海上自衛隊屈指の艦長である。

しかし、この事故には裏があった。

日米防衛の一環として開発・製造された1隻の最新鋭原子力潜水艦があった。

その名は「シーバット」。米国第7艦隊に所属するこの潜水艦の艦長は、死んだはずの海江田。

搭乗員も全て沈んだはずの潜水艦の搭乗員76名。

処女航海に出た「シーバット」は、第7艦隊所属原潜3隻を振り切って、深海に潜って消えた。

米国太平洋艦隊司令官は、「シーバット」の捜索に加え、全力を挙げてこれを排除せよと命令。

海上自衛艦「たつなみ」艦長「深町洋」は、海江田の死に疑問をいだく。

そんな時、横須賀司令部から命令が。「シーバットを捜索し、捕獲せよ」

深町は「たつなみ」を出港させ、海江田を追う。

マリアナ海溝近辺に浮上したシーバットは、第7艦隊と向かいあい、驚くべき宣言をした。

「独立国やまと」の建国だ。

そして第7艦隊を足止めした海江田が言う。「日本政府と軍事同盟を結びたい」

 

冒頭、潜水艦沈没のニュースを伝えるキャスターが「戦闘があったとの噂もあるが」と

専門家に問う。専門家が「それはない」と否定すると、「では日本は安全ということですか?」

これには笑わされた。しょせん、この程度の認識しか、多くの国民は持たないのだろうなと。

逃亡したシーバットへの対応を協議する日本政府。

「自分の国は、自分で守る。そのためには、力が必要だ」

こんな当たり前のことでも、日米関係が悪化する。国民の理解が得られないと議論している。

これも、日本人の多くが、頭では分かっていても、現実が想像できない現状を描いている。

 

しかし、今回の映画は、原作ではまだほんの冒頭に過ぎない。

続編必至。全3作くらいになるのではないかな?

これは、今作り、今国民が観るべき映画だと思う。