映画#34 ミステリと言う勿れ | なんのこっちゃホイ!

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世の中の、これでいいのか、こんなことでいいのかを描くブログ。そんなにしょっちゅう怒っていられないので、ほどほどに色々な話題も混ぜていきましょう。

山間のドライブウェーを疾走する1台の車。突然、ふらついたと思ったら、ガードレールを破って崖下へ転落。大破炎上する。

8年前の出来事だ。

 

現代。

狩集汐路(かりあつめしおじ)という少女が、犬童我路(いぬどうがろ)と話している。

「それならば、彼がいいでしょう。何を考えているのか分からないところもありますが、細かいことまでよく見ています」と紹介したのが、久能整(くのうととのう)であった。

 

その久能整は、大学の授業の合間に広島観光の最中だった。その整を付け回してる少女は、汐路。

「なぜ僕を付け回しているのですか?」

汐路が言うにはは、命と金のかかったボディーガードを頼みたい。犬童我路の紹介だという。

困惑する内に整は、汐路の実家、狩集家の遺言の場に連れ出されてしまう。

狩集家の顧問税理士真壁軍司の立会の元、顧問弁護士車坂義家が遺言を読み上げる。

「代々、相続を受けるのは直系の娘か息子だが、8年前の事故で全員が死亡したので、その子供たち4人の中から、ふさわしいものに、狩集家の全財産を相続させる。4人の候補者それぞれに狩集家の4つの蔵と鍵をわたし、それぞれの蔵において、あるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というものだった。

広大な土地を有する狩集家には、重大な秘密があった。

横溝正史を彷彿とさせる舞台設定だが、そこはそれ、シリーズの持ち味を存分に活かして、暗くおどろおどろしくはしない。

さて、トリビアでおしゃべり大学生の久能整は、その秘密を解明し、真実を暴けるのか。

 

コミカルなタッチで描かれる謎解きの面白さは、ドラマの時からずっと観ていた。

柴崎コウは、ガリレオ以来だが、この人は番宣なんかでTVに出ると、華奢な身体で衣装も似合わないが、不思議とスクリーンで見ると、しゃんとして、凛としている。不思議な女優だと思う。