友人: あんな、昨日寝とったらな、なんか屁こきそうになってんやんか。
僕: あー、俺も屁はよく出るで。
友人: それがな、尋常やなく臭いんや!夜でも暑いやろ?せやからクーラーと扇風機つけてんね。
僕: 扇風機で、その臭い屁を部屋中に拡散したんかいや?
友人 そういうこっちゃ。それが部屋にとどまらず、家中に拡散するんや
僕 それは難儀やないか、どんな屁こいてん
友 だから音でんように気いつけて、そーっとしたんや。
僕 すかし屁は、よけ臭いやろが!
友 ちゃうねん。音出したら、実も出そうやってん。それで実が出んようにそーっとしてん。
僕 臭かったんか?
友 臭かったかて聞くだけがもう、手遅れなくらい臭い。
僕 そら、便所行って、力強く屁をきばって、実、だしぃーや。
友 でたよ。出た。かなーりきばって頑張ったんやけど、出たよ。ニョロニョロやな。
僕 良かったやんか、問題なしや
友 ちゃう、なんで歳取ったらあんな屁が臭いねんやろ?屁だけちゃうで!実も臭いねんって!
僕 逆や。実が腹の中で臭いから屁も臭いねん。分かる?
友 そうか、お前がそういうならそうやろ。やっぱり俺は歳のせいで、腹が腐っとんやな。絶対そうやって。
僕 腐ってんのは腹だけやないて。あっちこっちがくさっとんねん。腹だけやのおーて。口も腐っとるから臭いやろ?汗腺も腐って、汗まで臭い。その上に屁も臭くて、実も臭い。やっぱり、世間の見とるとこでは、何も排泄作業はやったらあかんねんって。息も吐いたらあかん。息が臭いから。頼むからもう、喋らんといて。臭いから。
友 かなしいなぁー、歳とるいうことは。けどなぁ、死ぬまで友達でいてな
僕 ええで。わかったら。せめて棺桶では臭さないように、死んだらまず歯を磨けよ。それから、屁もこけよ、その時には多分、もう実はでぇーへんは。やから、心配はいらん。どうせ燃やされるまでの数分やて。誰にも話しかけずに、屁もこかずに、もちろん実も出さず、おとなしーい、焼いてもらおな。
友 けどお前、屁ーこかんと燃やされたら、爆発せえへんか?新橋のカフェみたいに。焼き場壊しても、もう弁償できひんで
僕 それでええねん。弁償なんか、後の奴らに任せて、俺らは盛大、屁を溜めて燃えたろうや!爆発上等!弁償もう無理、さいなら〜やって。
話は尽きない、関西弁のおっさんたち。これで3時間は飲める。