一方、ハリウッドにもゴジラファンはいて、「よ〜し、作ってやろうじゃないか!」とエメリッヒを起用して作ってみたら、なんと「マグロを食べるトカゲ」だった。日本中はため息に溢れた。
しかし、制作費が180億円と巨額にのぼり、さすがのハリウッドも、「ゴジラはあかんわぁ〜」と諦めかけた。
(脚本・製作を務めたディーン・デヴリンの反省)
https://theriver.jp/1998-godzilla-mistake/
しかし、やっぱりいたんだゴジラオタク。ギャレス・エドワードだ。前作「トカゲゴジラ」に疲れ切った彼は、日本のゴジラに敬意を評して、新しいシリーズの製作を開始。さすがにアメリカ映画って感じで、ゴジラは人類に見向きもせず、ひたすらMUTOを追いかけやっつけて姿を消す。清々しいまでに、怪獣映画に徹していた。これは大ヒット!
一方、日本では「シン・ゴジラ」が製作され、ガキンチョなんか眼中にないって感じで、ひたすらに恐怖のゴジラを描き切った。日本の映画も、やればできるんじゃん!
そのシリーズの2作目。
東宝へのオマージュたっぷりに、キングギドラ、ラドン、モスラと3大怪獣を登場させた。
「なんか、こけそう」という僕の心配をよそに、公開された映画は、すごい出来だった。ラドンとモスラがガチで戦い、あんな技でモスラがラドンに勝つなんて!キングギドラはゴジラに首をむしられるが、なんと!(ここはネタバレしません)
人間たちは、「ゴジラは人類の味方で、ゴジラがギドラを倒せば、人類も救われる」と勝手に言ってるが、ゴジラはそんなことにはお構いなく、ゴジラなりの理由があって、ギドラと戦う。その姿が勇ましいこと。なんとなく、家族の絆的な「お涙ちょうだい」に行きたいだろう脚本も、そんな日本的なウェットなものにはなっていない。戦っているんだ。家族が。自分達と自分たちの未来のために。
ハリウッドの実力を、存分に観せてもらった。非常に満足な1作。
次は、コングか?では、エンドロールの後に観せられた、「あれ」はどう絡むんだろう。
もう、待ちきれないわ!