さて、そろそろとネタも尽きてくるわけですけど、明石焼をご存知でしょうか?大阪のたこ焼きは、さっきも解説したとおり、表面カリカリのソース味ですが、これが神戸から西へいくと、ガラリと変わります。特に、タコと言えば明石ですから、そこで食べられているたこ焼きの事を、「明石焼」と呼んで、大阪のたこ焼きとは区別してます。しかし、明石の人達はこれを「たまご焼」と呼びます。「大阪みたいに、カリカリに焼いてしもうたら、タコの香りも旨みも飛んでまうがな。ふんわりと焼いて、美味しい出汁につけて、ほんのりと頂くのがたまご焼」と、かならずたこ焼きと区別するよう、厳しく言われます。僕は神戸の生まれ育ちやから、たまご焼の方が馴染みがあるんですけどね。今回は明石まではいけないでしょうから(大阪駅から新快速に乗れば40分か45分ですが)、大阪で食べられる店の中で、かなり本物を出す店をご紹介します。
「ぶぶ亭」という店で、阪急三番街にあります。たまご焼(明石焼)は、さっきも言ったように、大阪のそれとは、明らかに別物ですから、立って食べたり、歩きながら食べるような、ガサツな事は、しやへん。しっかり座って、召し上がって頂きます。たまご焼は、出汁にくぐらせて食べるので、基本は出されたままを食べるのが美味しいのですが、僕はちょっと通というか、現地人なので、ソースを塗ってから、出汁にくぐらせます。大阪の人は、「なんで出汁やのに、ソースが置いてあんねん!」と不粋な事を言いますが、実はこれがうまい!ソースの香りと出汁の香りがあいまって、あ~!子供時代を思い出します。お祖父ちゃん、お婆ちゃんに大丸デパートに連れていってもろうて、屋上で食べさせてもろうた。昔は今みたいに、何が美味いのまずいのとは言わずに、なんでも美味しく頂いてたのになぁ。懐かしい。
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